概要
ルパンエックスがサイレンストライカーを使って変身する強化形態。
本編初登場は#38。
サイレンストライカーがアーマー化したサイレンアーマーを上半身に纏っている。このアーマーは金色の為、銀一色だった強化前と比べてガラリと印象が変わっており、両肩のキャノンも相まって、ネット上ではキャノンフォーム等と呼ばれる事も。
ただでさえ頑丈な装甲を特徴とするルパンエックスが戦車をモチーフとするサイレンストライカーで強化された姿なだけあって、その戦闘力は圧巻の一言。
最大の特徴は肩部のキャノンであり、等身大のまま巨大怪人をも撃破できる圧倒的な火力を持つ。その威力は凄まじく、通常の砲撃だけで巨大怪人を吹っ飛ばし、必殺技の『スーパースペリオルストライク』に至ってはそのまま巨大怪人を撃破できるほど。また、それらの砲撃の際には、両肩のトリガーを主にエックス1人で引く事で行っているが、他のメンバーにトリガーを引いてもらう事もあった(詳しくは備考を参照)。
実際の初使用時には、パトレンジャーをほぼノーダメージのまま苦しめていたゴーラムを等身大のままいとも容易く圧倒し、そのまま必殺技で撃破している。
また、化け物じみた耐久力を持つデストラ・マッジョ相手には、上記の『スーパースペリオルストライク』を劇中2度も耐え凌がれているものの、それでも#41で通常の砲撃でもデストラを怯ませており、通常砲撃と必殺技を含めて、この形態の高い火力と攻撃力が窺える。
また、#42でデストラがサイレンストライカーを奪ってその力を使った際、重力操作の特殊能力がある事が判明している。同格の強化フォームスーパールパンレッドが任意で未来予測を使える描写上こちらも同じ事が出来る可能性があるが、桁外れの威力を持つ両肩のキャノン砲の反動を相殺する為に特殊能力が常にONの状態なのかもしれない···と思われていたが『リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』でパトレン2号がスーパーパトレン2号として使用した際に思いっきり反動で吹き飛んでいたため真偽は不明。
備考
快盗と警察の間に立つ戦士として
分類上は快盗であるルパンエックスだが、この形態は警察側のVSビークルであるはずのトリガーマシンによる変身(音声もスーパーパトレン1号の時以外は『超・警察チェンジ!』『パトレンジャー!』の音声が鳴っておらず、この音声の齟齬はトリガーマシンスプラッシュと同様)。また胸部のマークも警察側を示す「S」になっており非常にアンマッチなものとなっている。
トリガーマシンである為に当然の事ながらVSチェンジャーを使用する必要があり、VSチェンジャーを持たないノエルは単独でスーパールパンエックスに変身する事は出来ない。
同じ強化フォームであるスーパールパンレッドが両肩のダイヤルをブルーとイエローに回してもらって必殺技を発動させている事から、サイレンアーマーも同じく他メンバーに肩のトリガーを引いてもらうのを想定していたと思わしきデザイン(事実、エックス一人ではアーマーが腕に干渉してしまって大分無理をしてトリガーを引いている)等から本来はパトレン1号がサイレンアーマーを纏ってスーパーパトレン1号にパワーアップするはずだったのが、なにかしらの理由で(もっぱら商業的理由と考えられている)エックスの強化形態に変更されたと目されている。
ただそのおかげで、パトレンジャー初期メンバーが合体するパトレンU号が上位装備のサイレンアーマーに取って代わられず終盤でも出番が出来た事を考えると、この路線変更も悪い物ではない(実際#41以降、両者が並び立ち同時に必殺技を撃つシーンが頻繁に描かれている)。
と言うより、パトレンジャーは自分達警察側にも快盗側にも立つエックス=ノエルに理解を示している。しかし警察で有る身分上態度では表せない為、その代わりとしてノエルがサイレンストライカーを預かっているのを容認する事で理解を示す証を立てている可能性がある。上に書いてある様にVSチェンジャーでしか扱えないサイレンストライカーの力をエックスが使うには仲間の手助け=仲間との信頼関係が必要な他、それ以前でもエックスはエックスエンペラーを完成させる際に他メンバーのVSチェンジャーでファイヤー・サンダーエックストレインを起動してもらっている。
※最初からこの方法で信頼を育むべく、自分のVSチェンジャーを持たずに両戦隊へ接触した可能性もある。
この事実からしてスーパールパンエックスが登場したのは、両戦隊がノエルを通して確かな心の繋がりを築いていた事を証明する為だったとも考えられる。それ故に#44で長らく隠していた自分の秘密や身の潔白が明かされて心の壁が消えた結果、ノエル=エックスはいつもみたくルパンレンジャーに自分を強化して貰っただけに留まらず、直後の巨大戦でパトレンジャーにサイレンストライカーを貸し出してサイレンパトカイザーを完成。それと共にパトレンジャーの大切な人の姿と地位を悪用して自分を罠に嵌めようとしたナリズマ・シボンズを撃破した。
これを以てやっと、警察の装備を身に付けた快盗は両戦隊の側に立つ戦士になり得たと言える。そして、続く#45ではパトレン2号に両肩のトリガーを引かせて貰う格好で必殺技を放っている。
最終話でもう一つの快盗と警察の間に立つ戦士・スーパーパトレンエックスが誕生した。
一見完全に使う装備が逆転しているように思えるが、そもそもエックスは初期メンバーとスーツの特性が逆になっているためこちらの方が理にかなっている。
余談
追加戦士が更に強化フォームになるのは手裏剣戦隊ニンニンジャーのスターニンジャー以来となる。
10月のジャンクション(本編前の『このあとすぐ』のテロップが出るアレ)で先行して登場したが、本編での初登場は10月の最終週の放送回だった。
なお、ルパンエックスがサイレンストライカーの力でスーパールパンエックスにパワーアップしているが、パトレンエックスがビクトリーストライカーの力でスーパーパトレンエックスになることも可能で、最終話で登場が実現した。
関連タグ
快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー ルパンエックス
ゴールドモード:シルバーで金色の強化形態繫がり。