セイギ(シャリバン)
せいぎ
演:馬場良馬
第6銀河系バヤシア星担当の宇宙刑事。「電着!」の声と共に金色のコンバットスーツを纏い宇宙刑事エステバンとなる。
二代目宇宙刑事シャリバン/日向快と同じくイガ星出身であり、彼とは幼馴染である。
上司である宇宙刑事アイリーンと共に宇宙犯罪組織ネオマドーの犯罪を捜査するために地球へと派遣された。
しかし捜査を続けるうちに、アイリーンがネオマドーのスパイであることが発覚。そして快を守るためとはいえアイリーンを撃ち、重傷を与えてしまう。
憧れていた先輩だったアイリーンがスパイであり、さらに自分が手をかけたという事実はセイギにとって大きなショックを与えるものであった。その後ゴードン長官の配慮もあり、任務を離れ休養することになる。
真面目な快と違って軽いノリの性格であるが、犯罪を憎む気持ちは人一倍熱く、違法薬物「ハイパーM」を仲間に試し射ちをしたガイラー将軍に怒りを露にして取引現場に一人で突入する等、名前通りに正義感が強い好青年である。
演じる馬場良馬は『特命戦隊ゴーバスターズ』でブルーバスター/岩崎リュウジを演じており、日向快役を演じた三浦力と同じく、戦隊とメタルヒーローを両方演じた俳優の1人となった。
※これより下は、ネタバレが含まれているので注意
上記の人物像は表向きの姿。
その正体はネオマドーのガイラー将軍と通じているスパイであり、犯罪者であるガイラー将軍を取り締まるどころか多額の報酬を貰う代わりに銀河連邦警察の情報をリークする等、実は名前とは真逆な宇宙刑事の面汚しとも言える卑劣漢。
アイリーンをスケープゴートに仕立て上げるために自作自演で彼女がネオマドーのスパイと疑われるように仕向け、快達がアイリーンに疑いの目を向けた途端に“上司の裏切りで精神的ショックを受けた”振りを装って銃撃して彼女をネオマドーのスパイとして抹殺しようした上、途中で真相に気づいた快とジェンサー(アイリーンの元部下)を時限爆弾で葬り去ろうとした。
その後、2人が死亡したと思いこんでガイラー将軍と取引をしていたが、ジェンサーが我が身を犠牲した事によって爆発から生き延びた快が参上すると、本性を露わにして、「人間の本質は悪」「悪とつるめば宇宙刑事は最高においしい仕事」という答えに辿り着いた事を語り、悪の道に引き込もうとしたが、一連の事件を捜査した過程で本当の宇宙刑事が何であるかに気付いた快は当然受け入れるはずもなく、結局対立してしまう。
コンバットスーツを装着して戦闘した際は自らの銃撃で治療中だったアイリーンを人質にとって快を変身解除させて追い詰めたが、ガイラー将軍が所持していたハイパーMを捨て身覚悟で投与して一時的に肉体を強化させるという予想外の行動をとった快の反撃で敗北。
その直後に満身創痍の快に逮捕された。
かつては宇宙刑事としての正義感を持っていたが、いくら戦っても宇宙にはびこる悪が無くならない現実に失望して悪の道へと堕ちてしまい、現在のような人物になってしまった。
己の姿を捨ててでも宇宙刑事としての正義を貫き通したジェンサーとは対照的と言える。
哀しき悪役(ある意味では)
ハンターキラー:こちらは元宇宙刑事。
プレイステーション2用ソフト『宇宙刑事魂』ではルート次第ではコンバットスーツを着用する。
スーパーヒーロー作戦では銀河連邦警察の横暴に嫌気がさしてマクーに寝返ったという設定がある。
岩崎リュウジ、トンボアマゾン:中の人が同じ特撮キャラ繋がり。後者は怪人を狩る職業に就いていたが、とある理由から人類に敵対する存在になってしまった。
縁結びマッチ:こちらも中の人が同じ特撮キャラ。青のスーツ姿で周囲を欺く行動を取る等の共通点を持つが、彼の場合はセイギとは逆にポジティブな目的によるものであった。
コマンダー・ドーパント:こちらも警察関係者でありながら、失望した事がきっかけで悪の道に進んでしまった繋がり。
アサム・アシモフ、ムギ・グラフトン:同じく宇宙警察関係者且つ主人公達の後輩でありながら、悪に身を売っていた者繋がりだが、台詞的に偽警官の可能性もある。
ビリーザ星人ヴィーノ:特捜戦隊デカレンジャーのキャラクター。同じく宇宙規模の警察組織に所属していながらも、嫌気が差したのがきっかけで悪の道に進んだ奴繫がり。また青い戦士と縁があるという共通点もある。