幻想銀行ローカパーラ。
その銀行には、どんなものを預けられる。
財産、能力、地位、技術―あるいは心の一部でさえも。
概要
コロプラから配信されているソーシャルゲーム「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」で開催されたイベント。
アレス・ザ・ヴァンガード以来、既存のキャラクターが存在しない新規のイベントとして開催された。
2020年10月にシリーズ第1作が開催された。『黒猫のウィズ』が2021年3月5日に8周年を迎えたことから、8周年記念イベントとして、3月18日より続編『SOUL BANKER Out of Control』が開催された。
舞台設定
物語の舞台は摩訶不思議な〈幻想銀行〉ローカパーラ。
完全能力能力主義で年齢不問。
銀行に預けられた資産は定期的に魔力を生成しているため、銀行内の全ての設備が魔力によって稼働しており、同時に資産に関する人間の思念が漏れ出た魔力と結びつき魔物となって徘徊している。
資産を管理する保管庫は、その道程が毎回ランダムに変化するように仕組みになっている。
主な登場キャラクター
幻想銀行ローカパーラ
CV:梅原裕一郎
ローカパーラ銀行の銀行員を務める男性。
まじめで礼儀正しく、紳士的。殺生ができず、虫も殺せない。
気になることがあるとつい沈思黙考にふける。
CV:青木瑠璃子
ローカパーラ銀行の銀行員である女性。
聖母のように優しく柔和で、他者に怒りや憎しみを抱くことがないが、戦うことに躊躇はなく淡々と敵を倒していく。
CV:東山奈央
ローカパーラ銀行の頭取。女神のように神秘的な雰囲気をたたえた少女。
弱冠12歳ながら、冷静かつ的確な判断で銀行を仕切る。
CV:鈴村健一
ローカパーラ銀行の副頭取を務める男性。頭脳明晰で決断力に優れる。
行内のやりくりを一手に担い、浪費にはとても口うるさい。
部下や頭取にしばしば苦言を呈すが、あまり通じてはいない。
資産魔法に関する稟議書の承認役で、苦労人なのか、白髪を蓄えている。
CV:平川大輔
人事部所属。銀行員に最適な人材を「差し押さえ」るのが仕事。常に飄々としており、ことあるごとに部下や上司をからかう。
CV:沼倉愛美
妹のリニーダとともに、融資した魔道具の取り立て業務を担当している。明るく朗らかで親しみやすい、太陽のような笑顔の女性。
CV:羊宮妃那
姉のティリルカとともに、融資した魔道具の取り立て業務を担当している。誰に対しても興味がなさそうな、冷然とした少女。
- マゴミー
CV:廣川裕希
ローカパーラの新人銀行員。元気で裏表のない少女。人狼の呪いに侵されたことで、現在は半人狼化・半不死化している。
- ルワーブル
CV:後藤光祐
ローカパーラの新人銀行員。裏社会を束ねていた危険人物だが、紆余曲折あって、サージュにより銀行員として差し押さえられた。
魔法使いと黒猫のウィズ
異界「クエス=アリアス」の魔法使い。魔杖を盗んだ者を追いかけるうちに異界の歪みに巻き込まれ、ローカパーラ銀行に迷い込む。
行方不明になった魔杖と封印されてしまったウィズの知性を取り戻すために、ヴィレスやラシュリィたち銀行員とともに銀行を進む。
CV:田村ゆかり
異界“クエス=アリアス”の「四聖賢」の一人であり、黒猫の魔法使いの師匠である猫。
ローカパーラ銀行の資産の暴走に巻き込まれて、知性を資産として封印されてしまう。
そのため、喋らないただの猫として魔法使いと行動することになる。
魔物
ローカパーラ銀行に預けられた資産がある人間の思念と結びつき魔物になったもの。
CV:東山奈央
ウィズの四聖賢としての知性とヤーシャラージャの少女性を取り込んでいる。
CV:平川大輔
サージュが銀行に預けていた正義感を取り込んでいる。
CV:沼倉愛美
サージュが銀行に預けていた正義感を取り込んでいる。
ヴィレスが銀行に預けていた殺意とラシュリィの憎しみを取り込んでいる。
その他
CV:内田修一
弱小貴族コスキント家の少年。ある日突然、ディオス・ハトナーの“資産”の相続人に指名される。
自分が相続人に指名された理由と相続される“資産”の正体を確かめるため、ヴィレスとラシュリィに摩訶不思議な銀行に案内される。
CV:クレジット表記なし
通称“覇王”。自分と同等の覇王を生み出し、今ある平和を保つため、老い衰える前に、王位とこれまで培ってきたすべての“力”をローカパーラ銀行に預けた。
CV:今井文也
- アサルトバンカーズ
CV:廣川裕希、今井文也
- ローケーシャ
CV:榊原優希
CV:真仲莉央
作中用語
資産魔法
ローカパーラに預けられた資産を一部を魔法として利用したもの。保管した資産を取り出す際は莫大な魔力を消費するため、銀行員の卓越した戦闘力と副頭取ルダンの複雑な高速計算能力により、使用できる。また、銀行員が特定の感情を抱いていると能力が発動しないため、不要な感情は銀行に預けることで発動できる。
- <電光石火>(カルティッケーヤ)
ヴィレスとラシュリィが使用。資産『騎士が時の流れの異なる妖精郷より持ち帰った宝箱』の魔法化したもの。時間の流れに干渉して高速で動ける。今の自分に少しでも執着するものには使えない。
- <剛強無双>(プランダラ)
ヴィレスとラシュリィが使用。資産『都市ひとつを灰燼に帰せしめた古代の遺物』の魔法化したもの。怒りや憎しみが少しでもあれば制御できない。
- <紫電一閃>(マハーカーラ)
サージュが使用。資産『時の流れが歪む魔境』を魔法化したもの。刃が触れた箇所の時間を急激に加速させ、劣化させることで全てを斬り断つ魔法。あるべき秩序がどう乱れようと知ったことではないという心根の持ち主にしか扱えない。
- <乾坤一擲>(マガヴァーン)
ルダンやナーセラが使用。少しでもためらいがあると撃てない銃撃。
あらすじ
※公式PVより引用
SOUL BANKER
穏やかな暮らしを送っていた弱小貴族の跡取り息子ネーグの前に、銀行員の男女――ヴィレスとラシュリィが現れる。彼らの話では、ネーグはさる顧客の資産の相続人に指名されたという。いぶかるネーグが案内されたのは、幻想銀行ローカパーラ。――財産のみならず、地位や能力、人望、人脈、技能に才能、記憶や感情に至るまで、あらゆるものを預けられる摩訶不思議な銀行だった。 |
SOUL BANKER Out of Control
緊急事態発生
幻想銀行ローカパーラに封じられていた資産が突如として暴走を開始。資産は人智を超える力をもった摩訶不思議なものばかり。このまま銀行外へ流出すれば、世界は未曾有の危機に陥るだろう。事態を重く見た頭取ヤーシャラージャは、"差し押さえ"や"融資"を専門とする銀行員を呼び戻し事態の収拾を図るが…… |
SOUL BANKER The Missing Crisis
零世界について調査していた「君」は、歪みに呑まれて異界に転移してしまう。幻想銀行ローカパーラのある異界だが、着いたのは魔物がはびこる謎の魔境。そこにはなぜかルダンの姿があった。ルダンもまたローカパーラに戻ろうとしたところなぜかここに転移したらしい。「君」はルダンと協力し、この魔境からの脱出を図る。 |
SOUL BANKER Frozen Inferno
変質した精神と力をナーセラに奪われたためティリルカは保管庫に封じられた。ティリルカを取り戻したいリニーダはローケーシャから授けられた魔道具を使うべきか否か選択を迫られ、苦悩する。魔道具を使えばティリルカを取り戻せる。だがそれは多くの人間に苦しみをもたらすことを意味してもいた。ティリルカの代わりにコンビを組んだマゴミーに苛立ちをぶつけていたとき、ナーセラがローカパーラを急襲する。魂を売るのか。売らないのか。リニーダは答えを出せないまま、マゴミーと共にナーセラに挑むことになる。 |
SOUL BANKER Burn the Soul
零世界に至るため幻想銀行ローカパーラの最下層を目指すナーセラ。リニーダは、彼に奪われたティリルカの心を取り戻すため、すべてを解放する魔道具、〈黒風白雨〉の力を解放してしまう。行内の全資産が流出し、ローカパーラは未曽有の混沌に見舞われる。預けていた感情が戻ったために銀行員たちが混乱する中、ヴィレスは「君」に銃を向け、ラシュリィはヴィレスに憎しみをぶつける。絶体絶命の危機の中、声をあげたのは「子供らしさ」が戻ったはずのヤーシャラージャであった--銀行員たちの最後の戦いが、幕を開ける。 |
PV
- SOUL BANKER
- SOUL BANKER Out of Control
- SOUL BANKER The Missing Crisis
- SOUL BANKER Frozen Inferno
- SOUL BANKER Burn the Soul
関連イラスト
余談
本イベントはサンスクリット語由来の用語が多く、インド神話がベースになっている可能性があると推測されている。
- ローカパーラ
「世界を守るもの」を意味する、インド神話における各方位を守護する神の総称。
- ヤーシャ/ラージャ
財宝の神「クーベラ」(毘沙門天と同一視される)の眷属とされる、日本では夜叉と呼ばれる存在。人を喰う側面もあれば人間に恩恵を授ける存在としても描かれる。
インド神話の富と財宝の神。クベーラとも。上記のローカパーラの一柱であり仏教の毘沙門天(多聞天)と同一視される。
インド神話の武器であるヴァジュラ(日本語では金剛杵)から。
インド神話の軍神スカンダの異名。劇中では<電光石火>の字があてられている。スカンダは仏教の韋駄天と同一視される。
インド神話の軍神インドラの異名。「城塞あるいは都市の破壊者」の意味。劇中では<剛強無双>の字があてられている。インドラは仏教の帝釈天と同一視される。またローカパーラにも数えられる。
関連タグ
半沢直樹:本イベントが制作中であることが発表された公式生放送時(2020年8月31日)に放送されていた、銀行員が主人公の作品。これに関連してイベント中で登場キャラクターが土下座するのではないか、倍返しや恩返しといったセリフを言い出すのでは等の推測がされていた。