「ゾンビフランケェェ・・・! グハハハハハ!!」(第29話)
登場話数:第29話「謎!? 襲う獣騎神」、第30話「サタンが来る!!」
概要
他のドーラモンスターとはネーミングの法則性を異とするが、これは前身であるドーラフランケが、素材となったドキータ粘土の持つ「倒しても倒しても生まれ変わる」という特性により、その名の通りゾンビのような姿へと変貌・強化されたことに起因するものである。
奇っ怪な容貌であったとはいえ、出で立ち自体は比較的人間に近かったドーラフランケに対し、ゾンビフランケのそれは骨や筋肉が剥き出しとなった、非常にグロテスクなものへと転じており、強化前の名残を留めているのは首元や左腕に見える縫い目、それに上半身周りに複数生えているボルトぐらいなものである。
強化前と同様に桁外れの怪力、それに武器の一つであった鎖分銅をそのまま引き継いでおり、ただでさえ強化前の時点で苦戦を強いていた大獣神を、まるで寄せ付けない程の実力を発揮する。一方でゾンビ化したがゆえなのか、言語能力については強化前よりも退化しているようで、記事冒頭に示した名乗り以外では唸ったり吠えたりする程度となっている。
作中での動向
新武器・サンダースリンガーの登場と、剛龍神の超爆裂龍神突きの前に敗北を喫したかに見えたドーラフランケであったがしかし、その身体はそのまま爆散するどころか傷口から徐々に変貌を始め、ゾンビフランケとして新生するに至った。
この事態を前に驚愕を禁じえないジュウレンジャーに対し、バンドーラは前述したドキータ粘土の性質を明かして勝ち誇ってみせるが、彼女の目的は別のところにあったようで、ゾンビフランケもまた顔見せを済ませると即座にその場から退いてみせた。
バンドーラは、これまで幾度となく苦杯をなめさせられたジュウレンジャーの完全なる打倒を期し、先のジュウレンジャーとの戦いと並行して地上に謎の白い柱を建てさせており、これを利用して自らの命をも賭けた「黒魔術最大の秘法」を行使しようとしていた。
その儀式の進行のため、ラミイの率いる一団が生贄として「柱の周囲2kmに住む、13人の10歳の子供達」の確保に当たる中、その最後の一人である少女・ユカを巡りジュウレンジャーとバンドーラ一味との間で攻防が展開されるのだが・・・そこにラミイ達を援護すべくゾンビフランケも巨大化した状態で出現。これを迎え撃った大獣神を鎖分銅による攻撃で圧倒し、結果として13人の生贄を確保することに繋げてみせたのである。
かくして、黒魔術最大の秘法はここに完成し、バンドーラはそれによって大サタンを地上へと召喚。その恐るべき力の一端を示すべく、大サタンはバンドーラに促される形でゾンビフランケに白いガスを吐きかけ、その力によってゾンビフランケは史上最強のサタンフランケへと、さらなる変貌を遂げたのであった・・・。
備考
デザインは野口竜が担当。ゾンビだがフランケン、ということでボルトや縫い目を随所に用いているものの、「それならもう少し縫い目を前面に出した方がよかったんじゃないかな」と、強化前と同様に反省点が残る出来となった旨を後年のインタビューにて述べている。