概要
いわゆる未確認生物(UMA)のひとつに数えられる幻の大型魚。
目撃されているのは山形県鶴岡市で、ここには朝日連峰以東岳に向かう山中に大鳥池という湖がある。少なくとも明治時代前半から目撃例が記録されている。
それらによると外見はサケ科のような姿をしており、背中側には白い小さな斑点がみられる。大きさは最大で2-3メートルにもなると伝えられている。
目撃例は少ないが過去にこの魚をつかまえて食べたという人の証言も残っており、なぜか味を差し置いて「あまりにも巨大で食べ切るのに数日かかった」とかいう規格外のサイズが強調されている。
1970年代になると漫画・アニメ作品『釣りキチ三平』でフィクションも交えて取り上げられたことにより、全国にもある程度その名が知られるようになった。
1980年代以降にテレビ局も参加した本格的な科学調査が何回か行われ、数尾の大型のマス類が捕獲されて標本化もされている。残念ながらタキタロウではなくアメマスやイワナだったようだが……。
ちなみに大鳥池は山奥にあるためアクセスが悪く、調査しようにもやりづらい環境になっている。まず片道3時間程度の深山登山でないと辿り着けないエリアにある上、最大深度も約70mとかなり深い。
さらに湖岸には有人施設が無く、夏季に管理人のいる素泊まりの山小屋(避難小屋)くらいしかない。
その正体に関しては既存のマス類やソウギョ、新種の古代魚などが候補に上がっているがいまだに不明である。
- これまでの調査で捕獲された大型イワナ類が誤認や誇張でさらに誇大化されたもの
- 現在日本では北海道にしか生息していないイトウの生き残り
- 流出する川の下流で捕獲例もあるという日本海より迷入したマスノスケ(キングサーモン)
などとする説もある。
関連イラスト
色はやや黒みがかった茶色のイメージが多い。
別名・表記ゆれ
関連項目
ナミタロウ…同様に未確認の巨大な魚。