タンポポ(夜桜さんちの大作戦)
よざくらさんちのだいさくせんのたんぽぽ
六美の命を狙う謎の集団にして、太陽の家族を殺した張本人。
世界中に反社会ルートの根を張り巡らせており、国家規模の武力網を誇る。
構成員の体には自らがタンポポであることを示す綿毛のタトゥーが入っている。
夜桜家の血統の力の源である「ソメイニン」を模倣して製造されたドーピング薬。
適合できる確率は決して高くなく、ほとんどの不適合者は全身が干からびて死亡してしまうが、もし適合することができれば少ない適合率でも人外じみた凄まじい力を得ることができる。
ただし、たとえ適合できたとしても肉体が耐えきれず、長くても10年後には寿命を迎えることになる。
CV:うえだゆうじ
タトゥーの位置は首。
本名は「川下真」。
表向きには皮下医院の院長として偽名を使って社会に紛れ込んでいる。
朝野一家を事故に偽装して殺害した主犯であると目されている人物であり、朝野太陽にとっては因縁の敵である。
一応組織を運営するリーダー格ではあるのだが、部下からの信頼は壊滅的。
全世界に葉桜を放ち、人類を選別する「種まき計画」を企む。
- シロ
タトゥーの位置は眼球。
悪縛刑務所の囚人であり、表向きで模範囚を装いながら他の囚人たちを大量虐殺していた。
仏山にコンクリートに叩きつけられ、情報を吐くよう脅されるも黙秘したためトドメを刺されかけたところで太陽に助けられたことで気に入り、皮下に会った情報を開示した。
アニメには未登場。
- ノウメン
「子供をいたぶる趣味はないわ すぐ楽にしてあげる」
CV:松風雅也
葉桜適応率10%。
趣味は料理とヨガ。
名前の通り能面の様な顔つきの大柄なオカマの男性。
表社会では高級ホテル「ダンディーライオン」をオーナーとして経営している。
夜桜家特有の成分「ソメイニン」を模倣した「葉桜」をドーピングして太陽を追い詰めるも、弟を助けに現れた夜桜辛三に敗れる。
- 山ちゃん
「最凶の家族の最大の弱点が家族愛とは皮肉なものだ」
CV:綿貫竜之介
葉桜適応率60%。
葉桜部隊の隊長を務める大柄な男性。
規律や命令を重んじる厳格な性格で、命令違反した部下を粛清する冷酷な一面も。
ダンディーライオンの任務で太陽が瀕死の重傷を負った隙に夜桜家を一掃するため、部隊を率いて屋敷を襲撃するも、六美の血で強化された太陽に倒された。
意外にも犬好きとのこと。
虹花(にじばな)
全員が葉桜適応率100%を誇るタンポポの精鋭部隊。
桁外れの出力効率を計算すると100%すらも超えてくる者もいる。
全員共通として色に関するコードネームを持っている。
CV:佐藤利奈
葉桜適応率100%。
タトゥーの位置は額。
白髪のどこか儚げな雰囲気を纏う美女。
作中で初めて登場した虹花である。
絶縁体で出来た頭髪を操り、攻撃や防御に使用する。
本名は白井雪。
10年前に歩くことすらもままならない病を患っていたが外部の病院から来ていた皮下の新薬の治験により、1年で歩ける体を手に入れた。
この薬の正体が葉桜であり、薬の副作用と病気が相補的に作用したため、彼女だけが唯一の完全適合者として運良く生き残れていたのである。
実験体にされ、干からびて死亡した一万人の名も知らぬ人々、そして自身の入院生活を応援してくれた朝野家の命が自身の知らぬ間に消されていたことに絶望。
「ハクジャ」の名を与えられ、タンポポに入隊した。
葉桜の負荷に肉体が耐えられるのは長くても10年であり、太陽と対峙した時点では間も無く寿命が尽きてしまうほどに衰弱してしまっていた。
上記のように太陽の両親とは面識があり、肌身離さず身につけている太陽のピアスは2人からの贈り物であった。
「自身のせいで死なせてしまった」とずっと罪悪感を抱いており、息子の太陽に皮下のアジトを知らせること、ピアスを返すことを目的に任務に志願。
激闘の末、ソメイニンの力に目覚めた太陽に敗北。
副作用で細胞が破壊され、頭髪が抜け落ちる中、太陽に看取られながら息を引き取った。
CV:久野美咲
葉桜出力効率310%(虹花内6位)。
狼のようなケモ耳と尻尾を持つ少女。
特殊な犬種「大神犬(おおかみいぬ)」(ゴリアテの犬種)の遺伝子を葉桜の力で埋め込むことによって生まれた合成生物である。
タンポポのマークが彫られた首輪をぶら下げているのが特徴。手足を狼に変形させて攻撃し、犬のように俊敏に動けるなど機動力に優れている。
子犬のような年相応の無邪気な性格をしており、同じ虹花のミズキには親や飼い主のように懐いている。
かつて母親から虐待を受けていたところを皮下とミズキに保護されたことでタンポポに入隊(母親は怒り狂ったミズキに骨も残らず溶殺された)。
戦闘中、肉体が葉桜に耐えきれなくなり命の危機に瀕していたところを自らの命と引き換えとしてミズキに救われる。
肉親であったミズキが死亡したことをきっかけに戦意喪失し戦闘から離脱した。
タンポポ壊滅後は夜桜家に引き取られ、太陽や六美を中心に兄弟たちに溺愛されながら健やかに育っている。
- ミズキ
「アイさんは凄い子なんです。ゆっくり頑張りましょう」
CV:野島健児
葉桜適応率466%(虹花内3位)。
タトゥーの位置は左手。
二本の角につぎはぎのある顔が特徴的な科学者風のメガネの男性。
毒を精製する能力を持ち、七悪と対峙した際は彼により逃がされた実験体を催眠ガスで足止めした。
過去にミズキの暮らしていた町付近の化学工場が起こした公害がきっかけで妻と娘が死亡。
訴訟を起こすも大企業のため国の後ろ盾も厚く、世間からは「利権団体による被害者ビジネスだ」などと蔑まれる中で自身も死にかけていた際、皮下に救われたことでタンポポに入る(公害を起こした企業の取締役は彼に殺害されたと思われる)。
瀕死になったアイを救うため自らの細胞を注入、細胞が崩壊し、塵となって死亡した。
- アカイ / 赤坂ミキ(あかさか みき)
「犠牲もクソもあるかよ こっちは最初(ハナ)から失う物なんざ一つも無ェよ」
CV:小清水亜美
葉桜出力効率512%(虹花内1位)。
タトゥーの位置はへそ。
露出度の高い衣装のオレっ娘の女性。
3年前、過去の医療データから当時高校生だった彼女に目をつけた皮下は実験体にすべくすぐさま彼女の家に向かうも、彼女の家は快楽放火魔の手により全焼、駆けつけた頃には家族は全員死亡しており、唯一生き残った彼女も黒焦げの虫の息であった。
皮下は彼女を救うため妹と弟の細胞を移植、奇跡的に一命を取り留め炎と熱を操る能力に目覚めた(後に放火魔は彼女に焼殺されている)。
白骨島編では二刃と激突。
皮下にドクターストップをかけられるも忠告を無視し大技を繰り出したが、二刃の「しだれ組み手 東風(こち)」で悪意の種を浄化され敗北した。
- クロサワ / 黒田善正(くろだ よしまさ)
CV:無し
葉桜出力効率501%(虹花内2位)。
タトゥーの位置は脇腹。
全身黒ずくめの無口な男。
特技は高速で体を動かすこと。
肉体全てが黒陰石という特殊な金属で出来ており、物理攻撃をほぼ無効化する。
実は元死刑囚の男であり、最初の犯行は15歳。
ゲームで負けた腹いせに友人を撲殺。
21歳の時は口論になった店員を絞殺。
24歳で騒音を理由に隣人を含む11人を殺害したことをきっかけに一連の容疑で逮捕される。
精神鑑定していくうちにわかったことは、彼は死への恐怖心が極端に欠落していること。
その異常性は異例の速度で下された死刑判決への無頓着な表情からも垣間見えていた。
自身の死にも他人の死にも関心を示さず、ただただ死刑が執行されるのを待つ日々のなか、彼の異常な精神性に興味を示した皮下に裏工作と司法取引で引き取られたことをきっかけにタンポポに入隊。
金属製の肉体を得るための常軌を逸するほどの猟奇的な人体実験の数々も、結局彼の心を乱すには至らなかった。
痛みも死も全く恐れない彼に初めて恐怖を教えたのは辛三の鬱金による圧倒的な破壊であった。
- アオヌマ / 青柳涼(あおやなぎ りょう)
「俺の婆ちゃんがよく言ってたもんだ。逃げるが勝ちってな」「いざって時は、皆見捨ててでも生き残るさ」
CV:小林千晃
葉桜出力効率366%(虹花内5位)。
イヤーマフとマフラーと半纏を着用しているモヒカン頭の青年。
手から冷却ガスを出し、雪を降らせたり相手を凍らせたりする能力がある。
幼少時に親が蒸発して独り身となった涼は街の路地裏に住み着きホームレスのハコ婆(CV.くじら)から食べ物を取り合ったりしていた。
やがて二度目の冬に猛吹雪に襲われるもハコ婆に命懸けで守られ、数週間後に皮下に拾われタンポポに入る。いつも着ている半纏はその時に亡くなったハコ婆の形見。
嫌五の読心能力で説得され戦意喪失し離脱する。
- チャチャ
「私の頭脳の偉大さを理解出来なかったのが敗因だ。哀れな愚か者共」
CV:真殿光昭
葉桜出力効率398%(虹花内4位)。
真ん中に継ぎはぎがあるぬいぐるみのような風貌の異形頭の人物。自力で会話が出来ない為機械で話す。優秀な頭脳の持ち主で、組織のメインコンピュータと直接繋がっている。
生まれながら全盲の身で会話はおろか指一本動かすことも出来なかったため幼少期から施設に入れられ、誰一人チャチャの頭脳に気付く事無く何十年も虚無のように生き続けた。
その後どこで知ったのか皮下に頭脳を目に付けられタンポポに入る。
アオヌマとのコンビネーションで四怨と嫌五を追い詰めるが、アオヌマの敗北で狼狽している隙を突かれ解析の能力でシステムを掌握した四怨に頭のケーブルを破壊され敗北。本名は不明(そもそも両親が命名しなかった可能性がある)。虹花で彼だけ人気投票でランク外だった。
ここから先原作のネタバレになるため、アニメ派の方はネタバレ注意‼︎
CV:ゆかな
夜桜家初代当主にしてタンポポの創設者。
第二次世界大戦時、夜桜の血を軍事利用したい日本政府の指示により皮下に研究対象にされていたが、つぼみの「普通の人間になりたい」という願いに共鳴した皮下に救われたことをきっかけにタンポポを創設した。
CV:山寺宏一
夜桜家9代目当主の夫であり、六美達夜桜兄弟の父親(太陽にとっては義父に当たる)。
葉桜部隊に夜桜家を襲撃させたのも彼である。
死んだと思われていたが生きており、タンポポと行動を共にする。
タンポポ編以降は妻の零を甦らせるため、無実の一般人を大量に殺しまわっている。