概要
チョルノービリとは、ウクライナの地名である。ウクライナ北部に位置し、中世からの古い歴史があった。
人口10万人を超える都市だったが、ソ連時代末期に原発事故(原発自体は近郊のプリピャチにあった)が発生し、放射能汚染の影響でゴーストタウンになっている。
ただし、事故後にわずかな老人や見知らぬ土地で暮らしたくない人々が戻ってきて住んでいるため、一応は完全な無人にはなっていない。
また、原発事故の直後は人間や動植物に病気や奇形などが発生していたが、現在では現地の動植物に目立った奇形や放射能汚染の悪影響がみられず、むしろ人間がいなくなったことで動植物が戻ってきたとされており、皮肉ながらヨーロッパ最大の野生の楽園と称される事も少なくない。そのため、ヨーロッパバイソンやモウコノウマといった絶滅危惧種を現地周辺に導入する動きも始まっている。
- 福島県でも、該当地域において野生動物の増加が確認されている。
余談
- 「チョルノービリ(Чорнобиль)」の名前はウクライナ語であり、ロシア語では「チェルノブイリ(Чернобыль)」と呼ばれる。
- 2022年のウクライナ侵攻に伴い、日本の外務省は「チェルノブイリ」の表記を「チョルノービリ」に変更することを発表し、ニュースなどの公共の場で「チョルノービリ」への置き換えが進んでいる。
関連動画
※『チェルノブイリ』(原題:Chernobyl)は、2019年5月6日から6月3日まで、アメリカ合衆国・HBOで制作・放送されたミニシリーズのテレビドラマである(全5回:計330分)。
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外部リンク
HBO 公式サイト 『Chernobyl: Official Website for the Miniseries』(外部リンク)(英語)