テドロス・アダノム
てどろすあだのむ
フルネームはテドロス・アダノム・ゲブレイェソス。
1965年3月3日生まれ、エチオピアエリトリア州(現・エリトリア)出身。
アスマラ大学で生物学学士を取得後、帝政時代のエチオピア保健省に勤務し、公衆衛生に取り組む。
エチオピアの体制の変革後、ロンドン大学衛生学熱帯医科学院に進学し修士号、ノッティンガム大学博士号を得る。
その後はエチオピア国内で保健行政に関わり、ティグレイ地域保険局長、エチオピア保険大臣、外務大臣を歴任。マラリアやHIV対策、性教育等に取り組んだ。
2016年にWHO(世界保健機関)の事務局長候補に立候補、2017年7月1日にWHO事務局長に就任。しかし、この頃から自国内でのコレラ流行隠蔽疑惑等、負の側面も報じられるようになってくる。
博士号こそ持っているが医者免許は所有しておらず、中国の推薦により医者免許なしでWHOの局長になった人物である。
前述の通り、彼は中国の推薦により局長になった経歴があり、極端に中国寄りな人物であると目される(彼の母国であるエチオピアが、中国から多額の経済支援を受けているという事情も関係している)。2019年末に中国・武漢で発生したコロナウイルス感染症「COVID-19」は、2020年1月の時点で既に中国全土に蔓延していた。
しかし彼は中国に防疫を強化する事を求めることなく、渡航禁止対策も取らなかった。その為、全世界への感染症拡大を事実上放置する形となり、全世界でパンデミックが発生、約20万人以上の人命が失われる事態を引き起こした。この事態に陥っても中国の対応を賛美・擁護する発言(具体的には「習近平主席のカリスマ扱い」や、「中国はよくやっている。他国も見習え」と言った称賛など)を繰り返した。とはいえ、テドロスは極端に中国のみを賛美しているわけではなく、日本やベトナムなど死者の数を少数にとどめている国は評価するスタンスをとっている。
当該感染症の正式名称「COVID-19」についても、"武漢"の地名を入れなかったことが中国への忖度疑惑が掛けられているが、これは国際社会の慣習として、2015年よりWHOは新しい病名に地名を入れない方針をとっているためで、テドロスの個人的な方針によるものではない。
更に、漸くしてパンデミック宣言をしたものの、その実パンデミックの定義を2回変更し、極力パンデミック宣言をしない裏工作をしていた事実も発覚した。
その為、世界中で彼の辞任を求める署名活動等が行われており、彼のtwitterアカウントには、コロナウイルスと絡ませた風刺イラストや、習近平とセットのクソコラを添えた、世界各国のリプライが多数寄せられる惨状となっており、「リプ欄で各国語の罵倒語が学べる」とすら言われている。
彼は任期満了まで局長の地位を務めるとしている。
また、台湾が2019年12月の時点でパンデミックの危険性を指摘し、早急な対策を求めていたにもかかわらず、その意見を黙殺した事にも批判が集まっている。
更に言えば、台湾のトップに台湾独立派の蔡英文が就くと、今までWHO総会にオブザーバー参加していた台湾を、総会から締め出す(=中国が掲げる『1つの中国』に台湾が入っている為)ことにした。
このパンデミックを機に、国際社会における覇権争いの道具と化していたWHOの状態を鑑みて、アメリカのドナルド・トランプ大統領は中国寄りであるとWHOへの拠出金の一時停止を表明、さらにアメリカのWHOからの脱退を表明し、日本の安倍晋三首相も表立った批判は行っていないものの、収束後におけるWHOの体制見直しを示唆する発言をしている。