概要
聖剣伝説3主人公の1人デュランの闇闇クラス。クラスチェンジに必要なアイテムは「闘士の証」、必殺技は「大地噴出剣」。
剣闘士をモデルにしているクラス2グラディエーターからの判り易い決闘者という上位互換をイメージしたクラスだが、性能面は原作とリメイクで方向性をかなり異にしている。
聖剣伝説VISIONSofMANAの主人公ヴァルの水のクラスとしても登場。
ビジュアル
いわゆる剣闘士をベースにしてはいるが、頭頂部や両肩に多数の馬か一角獣のような獣の頭蓋骨を身につけ、剣闘士と未開の地部族の戦士を折衷したようなデザインとなっている。
原作での性能
2連撃のケヴィンには打撃のDPSでは劣るものの、ステータス上は作中最強の攻撃力を有している。このためセイバー魔法は最早不要…ではないが、デュランのクラスでは本人MPへの依存度が小さい。
特技
新たに「ダークセイバー」を習得するが、クラス3となる時期に闇属性を弱点とする敵はほぼ居らず、せいぜいフルメタルハガーとの再戦くらい。カウンターのスイッチを入れずに闇属性吸収のグレートデーモンを殴り、必殺技ゲージを貯めるといった特殊な運用に限られるだろう。
必殺技「大地噴出剣」
剣を地面に突き立て敵全員の足元からマグマを噴出させる非常にパワフルな技。ケヴィンのようなランダム性も無く、全体必殺技として事実上最強の威力を持ち、力を育て切ってパワーアップを付与すれば全ての雑魚を一撃で全滅させられる。敵のカウンターも何もあったものではので非常に扱いやすく、オーラウェイブとドレイクの鱗or光リースでも居れば雑魚戦で苦労することはまず無い。
敵の「大地噴出剣」
ダークロードや黒耀の騎士も使用するが、こちらの破壊力もシャレになっておらず、防御力Maxでも被ダメ500以上確定となっている。カウンター行動だが開幕で放つ場合もあり、平成初期の理不尽なゲームオーバー要因の一つとして当時の小学生達を震え上がらせ、令和になってもGoogleの検索リコメンドで「大地噴出剣 トラウマ」と出てくる始末である。
リメイク版での性能
ステータスについてはバトルシステム改定のため数値上の攻撃力最強はケヴィンに譲る形になったが、デュランのクラス3では相変わらず最強、全体としても上位である。
しかし新設のアビリティについては「決闘者=ダメージ上等で斬り結ぶ」的なフレーバーが意識されたのか、被弾時に有効なアビリティが並び結果的にソードマスターと比較すると明らかに防御的なクラスとなっている。
特技
神獣戦からクラス3になれるようになったため、ライトゲイザーに対しダークセイバーを用いることができる。ライトゲイザーはこちらにセイントセイバーを付与するという嫌がらせ行為に出るため、ダークセイバーでの上書きできるのは強み。尤もワープしまくるライトゲイザーにはロック技や魔法などの飛び道具の方が有効打になりやすいが…。
必殺技「大地噴出剣」
全体必殺技廃止に伴い直線上にマグマを放つ2Hitの技に変更された。
初撃の地割れが発生するまでのデュランの前振りが長く、一応初撃にヒットストップ効果はあるがボスには通用せず、二撃目の噴火をボスに当てるのは完全に運次第である。
発動の遅さ、デュエリスト自体にSPを回収するアビリティが乏しくそうそう連発できないこと、攻撃範囲も狭く雑魚や多数部位持ちにも巻き込みダメージを与え難いことから、原作とは打って変わって使い勝手はリメイク版必殺技でも最悪の部類となってしまった。いったい何故なのか。
敵の「大地噴出剣」
引き続きダークロードや黒耀の騎士が用いる他、〇〇の〇〇〇〇も放ってくる。
原作と異なり必中ではないので脅威度はかなり落ちたが、威力はかなり高い上にデュランの同技の軽く5倍以上の横幅という理不尽な当たり判定を持っている。ちなみに〇〇の〇〇〇〇の場合その名に相応しく黄金のマグマが噴き出す(ちなみに横幅はダークロードや黒耀の騎士よりさらに反則級)。
何故デュランの場合だけここまで扱いが悪いのか…。
代表的なアビリティ
専用アビリティ『アドレナリン』
敵を撃破の際にパワーアップ効果を得る。取り巻きの居るボスならボス戦でも活きるが、基本的に雑魚戦向き。
『ペインアタック』
強攻撃時、HP5%を消費、与ダメージを30%アップ。傷だらけになりながら闘うスタイルを意識したようなアビリティその1。
最終コンボのダメージ倍率は(ダメージ計算式の兼ね合い一概には言えないが)クラス1必殺技にも劣らないため強烈な一撃を叩き込める。
『憤怒』
HP20%分の被ダメージ蓄積毎に、攻撃力を10%アップ(最大30%)する。傷だらけになりながら闘うスタイルを意識したようなアビリティその2。
一度に60%相当のダメージを受けても、途中で回復を挟んでも攻撃力30%上昇し維持されるだけでなく、戦闘不能から復活しても戦闘中は永続で割と高性能なアビリティ。なんなら『ペインアタック』のダメージでも効果は得られるため使い勝手は良い。最大値がソードマスターの『攻乃型』に至らないのが惜しいところ。
『半減特攻』
敵に半減される属性ダメージを150%アップ、実質250%÷2→125%のダメージとなるリンクアビリティ、ソードマスターでも習得する。リンクなのでアンジェラやケヴィンなど火力役に渡したり周回でのビルとベンのバトルに運用ということもできる。
『ガードセイバーII』
付与されたセイバー魔法と同属性の被ダメージを25%減少する、妙に防御的なアビリティ。原則的に*‘敵の使用する属性は敵にとって吸収か無効の属性なので、このアビリティを活かそうとすると多くの場合打撃や必殺技でダメージを与えられなくなってしまう。
特技なら問題無いとは言え、『ガードセイバー』と違ってリンクアビリティではないためデュラン自身しか使えないのも問題。あくまでパーティ内に火力を担うメンバーが居ることが前提になるだろう。
『一閃』
クリティカル時の与ダメージを30%アップするリンクアビリティ、他キャラの『クリティカルダメージ』と効果自体は同一で、ソードマスターも習得する。
ソードマスターと異なり『集中』が無いため火力への貢献は今ひとつで、『クリティカルアップII』あたりを持つキャラ(例えば光アンジェラ)に渡した方が効果的かもしれない。
『見切りII』
20%の確率で被ダメージを無効化。『奇跡II』『サヴァイブ』などと異なり、ダメージ0になるだけでなくダメージモーションも無しになるためノーフューチャーでも充分に機能する防御系アビリティ。被弾に強い戦士というフレーバーを制作側が意識したのかは不明だが、デュエリストしか習得せず上位互換も存在しないアビリティで、20%の被弾無効化はかなり強力なこともあり、実質的にはリメイク版のデュエリストの根幹を成しているとさえ言える能力。
総評
マニュアル操作するならデュランの中で最もおススメされるくらいなのだが「高性能過ぎるソードマスターのお隣さんなのが最大の不遇」とまで言われてしまうクラス。
クラス3の中では素の攻撃力がかなり高い部類な上『憤怒』も充分強力であり、『見切りII』を有するためにケヴィンとも異なるストロングポイントを持つ魅力的な前衛になれるポテンシャルを有している。しかし、そこでケヴィンと比較してしまう視点での最大の弱点の一つに「ソードマスターの強力な支援が受けられない」が挙がってしまう。『アタックセイバー』『アタックセイバーII』の支援だけで+40%になる上に、『挑発』で敵を引きつけ『攻乃型』も併用で一種の地雷戦法すら成立(特にAIが不死身なノーフューチャー)してしまうソードマスターの戦術的恩恵は非常に大きい。デュエリストは絶対的にソードマスターの支援は受けられず、ソードマスターを起用するなら必然的に登板はしないという宿命を背負ってしまっている。
アビリティも今一歩ソードマスターに及ばない性能のものが多く、せめてデュランの大地噴出剣の横幅を敵と同レベルの横幅にするとか、『ガードセイバーII』が何らかの形でもっと高性能とか、ソードマスターにはないSPアップ系アビリティを備えるなどの強みがあれば…と思わずにいられない。