トーマス(ファイアーエムブレム)
とーます
『暗黒竜と光の剣』および続編の『紋章の謎』(ともにリメイク版含む)、『アカネイア戦記』に登場。
『新・紋章の謎』では最初から「スナイパー」。
アカネイア聖騎士団のアーチャー。
王都パレスで捕虜となっていたがアリティア軍に救出されそのまま参戦する。
暗黒戦争後は故郷に帰って静かに暮らしているとされている。
戦争を生き抜いたことでスナイパーとなれるだけのジョルジュにも引けを取らない実力を身に着けるに至ったトーマスだが、新国王と意見が対立してアカネイア軍を離反。そのため『紋章の謎』第二部では登場しない。
FC版では顔グラフィックはゴードンらの使いまわしであり、SFC版で固有グラフィックを手に入れるもまだザガロとの区別は難しかった。
成長率もこの時点では低く、キャラとしても戦力としてもイマイチパッとしなかった。
そんなトーマスだが、DS版からは顔グラフィックが完全に書き分けられ、大人びた顔つきになったザガロとは対照的に童顔タイプの顔つきとなるが、相変わらずセリフが散り際の一言のみのため存在感は薄かった。
彼が脚光を浴びる事になるのが『新・紋章の謎』。
グラの村に滞在しており、戦う気力の無い新兵ばかりのグラ兵を無理やり戦わせ、捨て駒にしようとするアカネイア軍の蛮行を見逃すことが出来ずアリティア軍に加わる。
この時点ではまだ一兵士の印象しかないが、マイユニットとの支援会話で存在感を発揮。
弓の訓練としてマイユニットの頭の上にリンゴを乗せてそれを打ち抜こうとするうえに、上記の勇ましい経歴を持っている筈なのに人形でしか練習をした事が無かった事をカミングアウトしマイユニを驚愕させ、訓練には付き合うが前のようなことは勘弁してくれと訴えるマイユニの意見を開始の一言で遮る等、いい意味で裏切るようなとんでもなく天然で危なっかしいキャラとなっており、巻き添えをくらったジェイガンにこっぴどく叱責されようが全く意に介さず逆に感心する始末。マルスがかばってくれるまで、一緒に叱られ続けたマイユニットもお手上げ。
今作で改善された成長率と相まって一気に知名度を上げることとなった。彼の支援会話は作中屈指のカオス会話として有名なので是非拝見してみよう。
FC版、SFC版共に初期値、成長率共に壊滅的でありまともな運用はとても出来ない。なんといっても1話からいるゴードンと比較して初期値が高いだけで決して成長率が良くないゴードンより成長率がHP以外一回り以上低い為、使えない仲間の蔑称である「イラナイツ」の一員として必ず名前が上がるほど。
リメイク版『新・暗黒竜』では成長率が見直されて、ゴードンと比べてHP・力・速さの成長率で勝り、守備と幸運の成長率で大きく劣ると差別化された。攻撃役には必須となる力・速さの成長率がそこそこあるため、伸び悩む技と守備をなんとかすればゴードンよりは使いやすくなる。『新・紋章の謎』では成長率が大きく向上し、LVも1のため伸び代が多くかなり強くすることが可能。ただ加入章が17話と終盤のため、これまで鍛えてきたユニットを差し置いてまで育成するかは微妙な所。