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その男、悪にして英雄。愛する者のため、悪にこの身を捧げよう―


概要編集

ゲイリー・ショア氏監督によるアメリカ映画。英語版タイトルは『DRACULA UNTOLD』

ルーマニア (ワラキア公国) の君主・串刺し公ことヴラド・ツェペシュの伝記談に、彼をモデルに創られた伝奇小説『吸血鬼ドラキュラ』をかけ合わせ、同時に当作の前日談にも仕上げた作品。

「祖国と家族を守る」使命を背負う一人の英雄の戦いをえがいた歴史背景に、ゴシックロマンス要素を組み合わせたスペクタクル映画となっている。


日本版イメージソングはHYDEプロデュースのロックバンドVAMPSが手がけ、他にも「キャッスルヴァニアシリーズ」を筆頭に吸血鬼をベースとしたコンテンツ多数とタイアップもしている。


あらすじ編集

トランシルヴァニアに居城を構えるワラキア公主ヴラド三世。

かつてはオスマントルコ帝国に『戦士という名目の人質』として連れて行かれ、その猛攻かつ残虐な戦い振りから「串刺し公」、「竜(ドラクル)の息子」と恐れられた。帰郷し即位後は愛する妻子と共に、過去を己の「闇」として心の奥底に封印し穏やかに暮らしていた。


だが平穏な日々も束の間、ヴラドの元にメフメト二世から使わされた使者から再び「千人の少年たちを兵士として徴収する」あの忌まわしい命令が下る。その中には息子インゲラスも含まれていた。

ヴラドは祖国と民、家族を守るべく山奥に住まう山の魔物の力を手に、オスマン帝国軍に戦いを挑む。それは同時に長い苦痛と選択の始まりだと承知の上でも───


主な登場人物編集

ヴラド三世(ヴラド・ツェペシュ)

(演:ルーク・エヴァンス 日本語吹き替え:東地宏樹)

ワラキア公国(ルーマニア)の君主。またの名を串刺し公、竜(ドラクル)の子。

かつて戦士として生きた境遇故か、国と民の為ならば残虐行為も厭わないとする。


ミレナ妃

(演:サラ・ガドン 日本語吹き替え:弓場沙織)

ヴラド公の妻。夫が『闇の力』に身を投じようとも彼を一途に支える賢母。


インゲラス

(演:アート・パーキンソン 日本語吹き替え:田村睦心)

ヴラド公の息子。まだ幼いながらも父の立場と在り方をよく理解し、彼と故国のために在らんとしている。


ヴァンパイア

(演:チャールズ・ダンス 日本語吹き替え:堀勝之祐)

トランシルヴァニアの外れ『牙の山』の洞窟に住まう「夜の魔物」。

ヴラド公の覚悟と心の強さを見初め、自らの力を与える。


メフメト二世

(演:ドミニク・クーパー 日本語吹き替え:伊藤健太郎)

オスマントルコ帝国君主。ヴラド公とは人質時代の盟友と同時に長年の宿敵。


関連タグ編集

映画 吸血鬼 ドラキュラ ヴラド三世

ダークヒーロー

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