概要
「カーセックス」と書いた場合、男女が車の中で性行為をすることを指すが、ドラゴンが車の中で……ではなく、車と性行為に及ぶこと(一応、前者のイラストもある)。
ドラゴンカーセックスは和製英語であり、英語ではdragons having sex with carsという。
ジャンルの先駆者
このジャンルの先駆者とされているのがJohn Martello氏である。
本人のサイト「DragonErotica(外部リンク)」を覗いてみると、元々ドラゴン趣味のアーティストによるものであるという見識が得られるのではないだろうか。
Martello氏は少なくとも5枚分を手掛けており、Inkbunnyにて再掲載している。
また、当該イラストについてこのフェチを持った人に向けて描いたものであり、他の人が勝手にイラストを使うことは許可していないと、無断転載されていることを快く思っていないコメントもしている。
日本国内の反響
日本では2014年6月2日にあるツイッターユーザーが、『アメリカでは規制に次ぐ規制にあったオタクたちの一部が先鋭化して誰も規制できない「自動車を犯すドラゴン」というジャンルで抜く様になったと聞いて規制のし過ぎは本当にいけないと思いました』という文章とともにドラゴンカーセックスの画像を付けてツイート(リンク切れ)したことから知られるようになった。
同日に2ちゃんねるでも以下のような複数のスレッドが立ち、話題となった。
・【悲報】アメリカのオタク、規制されすぎで「自動車を犯すドラゴン」で抜くようになる
・アメリカの「車を犯すドラゴン」フェチの執念とクオリティが凄すぎると話題に
なお、詳しくは後述するが、ドラゴンカーセックスは「表現規制への対抗」から生まれたとする説明は誤りである。
2018年4月には少年ジャンプ+の読切『性癖が力になる世界』『ドラゴンの運転免許』や、2020年2月掲載の『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』第105話でも言及され、語感のインパクトがネタにされている。
「表現規制の結果」という誤りについて
「ドラゴンカーセックスは行き過ぎた表現規制へのカウンターとして誕生した」としてこのジャンルが引き合いに出される事がある。だが前述の通りこのジャンルはMartello氏が(自身のためか、あるいはリクエスト制作されたものかは判然としないが)性的なフェチ画像として制作したものであり、「表現規制へ対抗することを目的として誕生した」というのは根拠がない誤りである。
そもそもアメリカ合衆国では(州ごとに仔細なルールは異なるが)60年代以降、未成年ポルノを除く表現に対して規制が緩くなり、このような表現規制が実施されたという話は存在しない。また「通常の性的表現は規制されるがドラゴンカーセックスならすり抜けられた」という話も根拠がない。
このような主張は「極端な表現規制の結果」として否定的に引き合いに出される事が多いが、事実無根な上、表現規制に対して誤った印象を相手に植え付けるため注意を要する。
※「アメリカのポルノやアダルトビデオにはレイプものなどがほとんど無い(主に不人気やレイプが暴力描写≒性描写とは違う何かと受け取られる場合が多いせいで)」などの「日米での嗜好の極端な違い」が「アメリカでは極端な表現規制が行なわれている」と誤解された可能性も有る。
コラ画像
この性癖について語る際時たま言及されるのが、ゴルゴ13に登場するシンプソン博士の台詞を改変したコラ画像である。
シンプソン博士はネット上で一部の上級者達に知名度が高い。
理由はあの有名スナイパー漫画ゴルゴ13の「血液サンプルG」という話に登場するシンプソン博士が「本日のテーマ(血液学の論説)と違う専門外の質問をされても動じずに血液型による性格診断に関する見解を述べる場面」である。
この場面が何故か「チクチン、石化、ハイレグ洗脳といった"ギャグにしか見えない特殊性癖"に関する質問をされ、本当に完全にテーマが違う質問がくると思わなかったと戸惑いながらも"20年以上前なら百合も女装した男の子もケモ娘もギャグの範疇、悪く言えば異常性癖、奇形や精神疾患を嘲笑する目的であったが、一部本気で興奮していたガチユーザーが尽力した結果広く親しまれる性癖となったのだから、今はギャグにしか見えない性癖でも将来はそれらと同じ扱いになっても不思議ではない"という見解を述べる」という場面に改変したコラ画像が作られたのだ。
それがネット上の一部で広まり、結果としてシンプソン博士はドラゴンカーセックスの話題の際に現れるようになった。
最後のコマの「ドラゴンカーセックスも十年後には一般性癖!」という認識を口にするシンプソン博士のインパクトも凄い。
ゴルゴを読まずにこのコラ画像だけを見た人は「何故かゴルゴの血液を欲しがっている特殊性癖に詳しい血液学者」と誤認してしまうことも。
カードラゴニュート
ドラゴンカーセックスで生まれてきた子を題材とした作品も投稿されている。
関連タグ
ミーム ジャーゴン R-18 ドラゴン 車 異種姦 機械姦 ネッ広 恐竜戦車 ドラゴンスープレックス
モルカー:日本で話題になった際、Twitter等を中心に「モルカーとドラゴンの性行為はドラゴンカーセックスに含まれるか否か」で熱い議論が繰り広げられたという…。⇛モルカーセックス
霧笛(レイ・ブラッドベリ):恐竜(大型爬虫類)と無機物の関わりを描いた作品。ただし、ポルノ要素もネタ要素も無い、もの悲しい物語である。
重装機甲パンツァードラゴン:機械族とドラゴン族で出せる融合モンスター。ただし、現在はカップ麺でも超融合でも採用率の落ちた、悲しいモンスターカードである。