概要
女体化でも男ふたなりやカントボーイでは無い男性が妊娠する作品につけられるタグ。
pixivでこのタグが付けられている作品は、ほぼ100%腐向けの二次創作なので、閲覧には注意が必要である。
表記揺れ:男性の妊娠、雄妊娠、mpreg、腹ボテ(♂)、男体妊娠
MPreg(Male Pregnancy)というジャンル呼称が昔から存在する。
これは「男性が妊娠や出産をする(した)話」の意味である。
なぜ女体化でも男ふたなりでも無いのに妊娠するのか?起源となる生理は女性のように定期的に来るのか?卵子はどこからくるのか?どこで受精するのか?胎児はどこで育つのか?どうやって出産するのか?など謎は尽きないが、かつて『パタリロ!』のマライヒやかのシュワルツェネッガー氏も男性の体のまま妊娠したことがあるので、多分そういうことなのだろう。
自然界では一応「オスが卵をお腹で育てて出産までする」という生態を持つタツノオトシゴやリーフィーシードラゴン等の魚が存在する。
リアルで可能性がある方法の手順
- 受精は体外受精
- 腹腔に受精卵を移植し腹膜妊娠の状態にする
- 出産は帝王切開
男性は子宮を持たない。その為の代替手段となるのが子宮外妊娠である。
体外受精で腹腔に受精卵を移植し、腹膜妊娠の状態を作成。出産は帝王切開によって行う。
ただし、この方法は妊娠・出産する男性に高度の危険が伴うので、人間での実験は行われていない。
創作上の妊娠した例
- 昔の中国では、「内臓は消化器官&生殖器官」であるというバイアスがあり、したがって「男でもスペルマ(物の生まれる言い訳)を体内へ取り込めば妊娠する」と思われていた。こうした背景から『西遊記』では、三蔵法師が西梁女人国にある、そういう効果のある「子母河の水」を飲んで孕む、という話がある。
- また『捜神記』と言う本では、「農業を営む普通のおっさんが、空から来た男にいきなり犯され」るという話があり、月満ちた頃こました野郎が再訪して、受けの人の下っ腹とアレを切り裂いて子供を取って行ったというエピソードが収録されている。
- 『池北偶談』には、男性が二人のお子さんを産んだ話が収録されている。
- ギリシャ神話では、大神ゼウスが女性(女神)との間に出来た子供を、事情によって自身の体内で育て、出産に至るエピソードがある(アテナ及びディオニュソスの出生)。これはいわば男性による代理懐胎・出産ということになる。
- 諸星大二郎の短編『男たちの風景』では、「野郎が孕む」という性質がある惑星マクベシアで、ふつうに女性と子作りをした地球人のおっさんが、妊娠する。ちなみにこの話にはアルファフィメール×オメガメール(オメガバースでの用語)と言ったような「子供ができる言い訳」が一切ない。
- 特撮ドラマ『超獣戦隊ライブマン』では、男性メンバーの相川純一/グリーンサイが敵怪人ベガヅノーの能力で怪人の子供を孕まされ、出産するエピソードがある。
- 1994年公開のコメディ映画『ジュニア』では、アレックス博士(シュワルツェネッガー)が不妊治療の新薬を自らが被検体となることで妊娠し、出産する。
- 漫画「パタリロ!」でも、バンコランとマライヒの間に子供が2回ばかり(1回目はダメになった)出来ている。なおこの作品では「同性による出産」がなにがしかの手により実験的に、ある程度のホモカップルに対して行われているため、そのような方々が多数登場する。
- 2011年に発売されたアダルトゲーム「女装山脈」は男の娘の妊娠について取り扱ったことで話題になった。以降その続編も次々に発売している。
- フランソワ・ラブレー『パンタグリュエル物語』(『第2の書』岩波文庫版p216)では、パンタグリュエル王万歳の声に反応した王が屁をこいたはずみで5万人(異伝では「5万3千人」)の、いわゆるピュグマイオイ(原典はフランス語なので「pygmee」と書かれる)と呼ばれる小人の男を、次いですかしっぺで女をひりだす。
- 寄生蜂やスライム等の捕食寄生者的な生態を持つとされるモンスターが、男性や男の子や男の娘に卵や幼体を植え付け『出産』させる創作物にも一定の需要があると言われる。
男の娘・ショタ妊娠
近年においては男の娘やショタジャンルが興隆し、ヒロイン枠の男性キャラクターが妊娠したり妊娠もやむなしといった経過を辿ることに新奇性があるとされることは多いものの、上述(創作上の妊娠した例)のように発想そのものは既に開拓済みである。温故知新ランド開園だよ~。
余談
2021年発表のUnicode14.0ではポリコレの影響で妊娠中の男性を表す絵文字U+1FAC3(PREGNANT MAN)が追加された。
外部リンク
関連タグ
男ふたなり カントボーイ/cuntboy 両性具有 妊夫 産卵
生理男子:ある意味これが妊娠の始まりだったりする。