「さあ皆さん、素敵な夢の中へ…」
「私の夢を共有する力と、あなたの想像する力を合わせたら、現実でも素敵なことが起きる気がする…」
概要
『魔進戦隊キラメイジャーTHE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』に登場するアイテムで、かつてクリスタリアで保管されていたキラメイストーンの一種。女性寄りの中性的な人格と声を持つ。
自らを手にして眠った人物のイメージを元にした夢の世界・ユメーリアを生み出す力を持つ。このユメーリアには他の人物も意識を共有する事で入り込む事が可能であり、これを利用したオラディンはクリスタリアの王として国民達へ自分の理想を夢の世界として見せて楽しませ、明るい未来のビジョンも共有して志を一つにする方法にもしていたらしい。
※劇場版の後の時系列で登場するオラディンの精神が生んだ世界、聖地アタマルドのルーツはこうした行動の結実した物だとも言えよう。
「やめろ、私に何をする! あっ…、意識が……!!」
しかしクリスタリア襲撃時の混乱の最中、保管場所に忍び込んだミンジョによって異臭を漂わせる呪いの札を付けられて意識を封じられた所を盗み出され、彼女の悪夢を操る力を拡大し多くの人々を苦しめる道具として悪用されてしまう。
だがそれでも、強いキラメンタルを受ける事で活性化するキラメイストーンの本質は健在で、偶然悪夢に取り込まれた充瑠のキラメンタルに反応して僅かに意識が復活。彼の目の前へ海岸の砂で作った『ユメはわるくない』のメッセージを送る、悪夢の礎にされたガルザのイメージより呼び出した幼いマブシーナを追い掛けさせる、夢世界のヨドンヘイムに通じる扉を出現させる等の干渉を行う事で充瑠を為朝ら仲間達と共にミンジョの元へと導いた。
そしてミンジョとの戦いに劣勢な充瑠達の前へ『キラメケル』の文字を降らせたのを切っ掛けとして、遂に充瑠がメッセージを理解。持ち前の閃きでユメーリアの主導権を奪い返し、ミンジョらをユメーリアから叩き出す事に成功する。
更にマブシーナと夢を共有する形で悪夢に取り込まれずユメーリアに入っていた、充瑠達以外のキラメイジャーがユメーリアのガルザより充瑠達が聞き出した情報を得て現実世界のガルザの元へ急行。同じく現実世界に戻っていたミンジョを妨害、その隙で眠っていたガルザの手から奪取されて呪いの札を剥がされた事でドリームストーンは完全に意識を取り戻し復活。
それを以って覚めない悪夢は消え、ガルザやユメーリアに閉じ込められた人々の意識も現実世界に帰還、当然充瑠達も目覚めてすぐに仲間達の元へ駆け付けた事で、ドリームストーンは充瑠と対面を果たした。
充瑠「君がドリームストーン?」
「ありがとう。 私を悪夢じゃなくしてくれて…」
充瑠「ふふっ、君がメッセージをくれたから!」
その後、ミンジョレムードンとの決戦で苦戦するキラメイジャーに協力。自らの夢を共有する力と充瑠の閃きを掛け合わせてキングエクスプレスザビューンを中心にした必殺フォーメーション『キラメイドリームカムトゥルーキャノン』を発動、見事ミンジョへ永遠に覚めない眠りを与え引導を渡したのだった。
「じゃあ、最後にもう一つだけ、夢を見るか。 とびっきり、ダンサブルなやつを…!」
全てが終わった後、自らが再び悪用されるのを防ぐ事も兼ねた長い旅に出る事を決意。「なんか、寂しいな。 せっかく気持ちが通じ合えたのに」と残念がる充瑠の言葉に応え、キラメイジャー6人を花びら舞うユメーリアの花園に導く。
そしてそこで繰り広げられる歌とダンスを楽しんだ後、6人に見送られながら何処かへと飛び立っていった。
余談
声を演じる緒方氏は、スーパー戦隊シリーズの出演は初。また、特撮自体の出演は『電光超人グリッドマン』のマティベア以来、28年ぶりの出演となる。
演技については「中性的に演じてほしい」と指示されたが、普通に中性的に演じると少年役になってしまうため、「宝塚の男役」というイメージで演じたとのこと。
外見のデザインはプラネタリウムの投影機を模しており、夢と同じく夜に見る星空を投影する装置であるのを掛けている。また没デザインとして香炉やペンデュラム型、人格を感じさせる蝶を模したデザインも提案したとの事。
関連タグ
リン・マオ:声の人繋がりで、演じ方が類似する。
ワンダーウーマン1984:同名のアイテムが登場する映画。