原典での概要
ひょんなことから姪っ子のペルセポネ(当時の名前はコレー)に一目惚れしたハデス(エロースとアフロディテのいたずら説あり)は、彼女の父でもある自分の弟・ゼウスに伺いをたてて了承を得る。そして、花摘みに来たコレ―が一際見事な水仙を抜いたことで裂けた大地から彼女を連れ去った。
コレーの母・デメテルは、娘を勝手に冥界に連れて行かれた事に激怒。コレーのためにハデスという善き花婿を選んだのだと言うゼウス達の言い分を承知せず、ハンストと放浪を繰り返した。豊穣の神であるデメテルが仕事を放棄したため、世界は冬に閉ざされてしまう。
結局、ハデスはコレーを地上に還すことになるのだが、その際ザクロを食べるよう勧めた。冥界のものを食べると地上には帰れないという神の掟があるのだが、コレーはザクロを四粒食べてしまう。なお、これに関しては、ハデスの謀略説(彼が悪者にされる所以の一つ)と、彼に惚れこんだコレーがわざと食べたと言う説がある。
コレーは掟に従い、一年の間で食べたザクロの数に相当する四ヶ月だけ冥界に留まることとなった。デメテルは娘が嫁ぎ先で暮らす間は塞ぎ込んで冬をもたらすが、里帰りしている間は喜んで春をもたらすようになった。
ピクシブでは
仲良しの姿が多く描かれる。ギリシャ神話(と言うか、多神教の神様は基本的に一夫多妻なのだが)では珍しく、一夫一婦制を厳守するハデスのよき伴侶として描かれる事が多い。
決まった奥さんを持たないアポロンの放蕩ぶり
軽薄な振る舞いでひんしゅくを買うアレスのドタバタ
振られまくるヘパイストス
…等々とは裏腹の、慎ましくも中睦まじい作品が多い。