概要
英語表記は「AAC Honey Badger」。
AAC社が製造しているAR-15をベースとする.300AACBlackout弾仕様のPDW。
名前は世界一怖いもの知らずと呼ばれるミツアナグマ、ラーテルの英名から来ている。
MP5SDの代替銃として設計され、サイレンサーが標準で付いているが、MP5SDとは異なり、サイレンサーは内蔵ではなく着脱可能であり、実際の銃身のサイズは6インチと、極端に短い。
この銃は登場した当初はかなり注目を集めていたが、設計者であるケビン・ブリティンガム氏が解雇されプロジェクトは凍結されたことで世に広く出ることはなかった。
一応2015年に法執行機関向けに再発表されたが、未だに続報はない。
この銃の名称がきっかけて他のサプレッサー付き短銃身ARに「ラーテル」という名称が使われるようになった。
ハニーバジャー2.0
その後、SIG社にてMCXの設計に立ち会った後に自ら起業し「Q LLC」を設立、そこでまた新たな銃、ハニーバジャー2.0を設計している。
このモデルには右側面のマグウェルに「Q」とデカデカと書いてあるのが特徴で、サプレッサーは民間向けの為に装着されていない物もある。
モデルによっては5.56mm弾に対応している物もある。
ARピストルモデルはATFに「これはSBRである。」と判断され2020年10月に一旦製造中止となった。
現在はARピストルの法改正に従ってピストルブレースが取り外され、バッファー部分にカバーだけ備え付けられた物がピストルとして販売されており、皮肉なのか製品ページには大きく「ATF gun of the year」という文言が掲載されている。
現行モデルでは根本的なMP5SDの代替としてのコンセプトで通常の軍用銃のような過度に汚れる状況下での使用を想定していない事や、それそのものがジャムを起こす原因になりうるというケビン・ブリティンガム氏の考えからダストカバーが無くなっている。
また、現在では新たな口径のモデルとして新弾薬である8.6mm Blackout弾を使用する口径拡大版となるQ ブームボックスも販売が予定されている。
一丁3000ドルと高価な銃であることから安価なモデルが求められたようでシュガーウィーゼルというダイレクトインピンジメントで作動する.300BLK仕様のAR-15クローンが半額程で販売されている。
なお、本銃についてケビン氏は販売ページに「ハニーバジャーを買えない貧しい人向けに作った銃(意訳)」とのジョークを記載している。
登場作品
- CoD:G
- ゴースト部隊がメインウェポンとして使用していたことと、その見た目のかっこよさ、マルチプレイヤーでサプレッサーがデフォルトで付いているという従来の作品ではあまりなかった点が注目を集め、非常に根強い人気を誇り、この銃を有名にした立役者である。また、後続の作品でこの銃を意識したカスタマイズや名称が登場することが増えた。
- スプリンターセルブラックリスト
- ゲーム内通貨で購入することで使用可能になる。サム・フィッシャーはこの銃を傾けて構え使用している。また、モデリングのサイズが実銃より一回り大きい。
- CoD:MWR
- 「LynxCQ300」という名称で登場。架空デザインが加えられており、リロードモーションの一部はゴーストの物を流用している。また、デフォルトの状態ではサプレッサーが内蔵されていない。
- CoD:MWII
- GR:WL
- Qの2.0モデルが登場する。サブマシンガンの区分である。また、続編のブレイクポイントにも登場した。
- Insurgency: Sandstorm
- Qの12インチのロングモデルが登場する。.300BLK弾仕様。
- DaysGone
- 「ロックチャック」という名称で登場。モデリングはARES製のエアソフトガンを基に作られたらしく、マガジンが電動エアソフトガン用のマガジンでハンドガードが上下逆になっている。
- ドールズフロントライン