CV:キートン山田(当時は「山田俊司」名義)
概要
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?!眠る少女の謎」に登場したスフィンクスに似た隊長怪人。岩のような肌をしており、頭にはライオンの鬣のように多数の針が生え、背中には鋼の翼が生え、右手はライオンの頭部を模していて、左手はネコ科動物のようになっている。ちなみに尻尾も生えている。一応男性らしいが、胸には何やら膨らみが2つある。
性格は沈着冷静で、アクマイザー3にも君付けしたり(省略する事もあるが)、兵士アグマーの数が途中で増えた事に気付いて敵の潜入に気付くなど、理知的な一面を見せた。しかし、出会う相手になぞなぞをするなど、インテリ特有の癖の強さも見られた。また、激昂するとなりふり構わなくなるなど意外と気が短い。
頭の針は抜き取って「針手裏剣」という投擲武器になる(劇中では専ら左側頭部の特に長い針を使用した)。なお針はしばらくするとまた生えてくる。またファラオの棺に変身する事で飛行する(何のための翼なのやら)。口からは火炎を吐く。ジャンケルは装備しているが、右手の都合上左手で使用した。
「朝は足が4本、昼は足が2本、夜は足が3本は何だ?」というなぞなぞを相手に出し、その答えが出ないと解答者を混乱させ、自分の命令しか受け付けない奴隷に変えてしまう「アクマ力・なぞかけの術」を使う。この術は奴隷が出題しても効果があり、これで奴隷を増やそうと目論んだ。これを解除するにはなぞなぞの答えを出すしかないが、彼自身はなぞなぞの答えを忘れてしまっており、異国の少女ネムだけがなぞなぞの答えを知っており、彼女を眠らせて幽閉し、アクマ力の効果が切れないようにしていた。なお彼女の眠りは「アクマタイマー」という時計で制御されており、定期的にタイマーを調整して彼女が起きないようにしていた。
彼の配下のアグマーはカラーバットを武器としていた。
劇中の活躍
本拠地でネムのアクマタイマーをセットし、アグマーに見張りを任せて祈りの部屋に移動するが、彼女が夢遊病で本拠地の外に出てしまう。アグマーは近衛隊員に率いられてネムの捜索に乗り出すが、それを見たザビタンがアグマーに変身して紛れ込む。だが、ハリスフィンクスが現れ、「調査隊員が8名から9名になっている」と指摘し、ザビタンを炙り出してしまう。そこへネム発見を知らせる信号弾が上がり、ザビタンの相手をアグマーに任せ、自身はネムの所へ向かう。工事現場の小屋でネムを発見するが、ガブラッチョに見つかってしまい、ガブラに戻った彼と乱闘になり、その隙にザビタンにネムを保護されてしまう。イビルまで現れた事で形勢不利を悟り、彼らに針手裏剣を投げて棺と化して逃走する。
その後、東都タイムズに公衆電話から電話をかけ、秋田編集長と一平を奴隷にし、一平に「ザビタンに少女の親が見つかったと電話しろ」と命令し、南雲健二がネムから離れた隙にガブラの前に現れる。彼にも術をかけて操り、イビルと光彦を振り払わせてまんまとネムを連れて来させ、アグマーの奇襲を突破したザビタンとイビルが現れても、混乱したガブラが二人の妨害をしたため、その隙にネムを連行する。
だが、ネムは最初の脱走時にアクマタイマーを持ち出しており、ガブラのミスで一平の部屋に放置されていた。「アクマ力・ガブラに通じるべし」というテレパシーでガブラにタイマーの引き換えに答えを教えると唆し、タイマーを回収しようとした。まんまとタイマーを回収すると、約束を反故にして火炎放射でガブラを葬ろうとするが、ガブラには通用せず悔しがる。追い掛けて来たザビタンとイビルがガブラを無理矢理気絶させると、タイマーをアグマーに渡して二人と交戦するが、実はガブラは手渡す前にタイマーを一度落としており、その隙にザビタンは魔法力で石ころを変化させた偽物と本物をすり替えていたのである。その結果、ネムは起きてしまい、「答えは『人間』よ」と正解を述べてしまう。これによりガブラは正気に戻り、一致団結したアクマイザー3と戦う羽目になってしまう。ザビタンに投げた針手裏剣が彼に投げ返されて右手のライオンに刺さってしまい、痛がっている隙に魔法陣アタックを受けて、「おのれアクマイザー3!ハリスフィンクスの最期を見ろ!」と叫んで爆死した。
これにより東都タイムズの面々も正気に戻り、ネムもザイダベック号で帰国するのだった。
余談
彼のなぞなぞは次回予告では「解けないとピラミッドにされてしまう」と説明されていたが、劇中ではそんな事にはならなかった。
関連タグ
岩石男爵:同じくスフィンクスモチーフの怪人(どちらかというとスフィンクス像っぽい)。ただし、こちらは単細胞。なおメイン回を手掛けたのは今回と同じ伊上勝氏だった。
スフィンクス(変身忍者嵐):同じく伊上氏が手掛けた話に登場したスフィンクスの怪人。