概要
かつて宇宙に存在した惑星の一つ。地球によく似た環境であったとされる一方、その地球よりも遥かに進んだ科学力・文明力を備えていたことが、バイオ星出身のピーボの口によって語られている。
しかし、その超科学が間違った方向に発展したことで、惑星そのものの荒廃という事態を引き起こしており、これを打開すべく科学者達は団結し、星を甦らせる一大プロジェクトを立ち上げた。それが「バイオ星平和連合」であり、彼等は物質活性化を促進させる高エネルギー粒子の一種「バイオ粒子」を発見し、平和利用に役立てようとしたのである。
ところが、こうした動きを一部の者達は戦争のための兵器を作っていると誤解し、彼等もまた「反バイオ同盟」を結成してバイオ星平和連合と対立。結果として両者の間で引き起こされた戦争はバイオ星全土へと拡大し、さらなる荒廃の末に滅亡の道を辿った。
その直前、バイオ星の滅亡は避けられないと悟ったバイオ平和連合の科学者達は、宇宙の星々の間で「宇宙一美しい、この世の最後の楽園」であると伝わる地球へと、彼らが開発した巨大ロボ「バイオロボ」とその母艦「バイオドラゴン」、そしてサポートロボの「ピーボ」を送り込んだ。時に、地球時間にして15世紀の後半のことである。
しかし、一方の反バイオ同盟の側からもまた、彼らによって作られた「バイオハンター・シルバ」が、巨大ロボ「バルジオン」共々滅亡寸前のバイオ星より脱出を果たしており、やがてバイオ粒子反応を辿って彼らもまた地球へと到来。
本来一つの惑星の中での内紛でしかなかった、バイオ星平和連合と反バイオ同盟との因縁は、結果として無関係であったはずの地球へも持ち込まれる格好となり、バイオマンと新帝国ギアとの戦いとも絡んで事態の複雑化へと繋がっていくのであった・・・。