我が魔剣、キサマに見ることができるかな?――バザガジール・ドラゴン
カードとしての能力
バザガジール・ドラゴン |
R 火文明 コスト8 |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーは、アンタップしているクリーチャーを攻撃できる。 |
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。 |
概要
DM-06「闘魂編 第1弾」にて登場したクリーチャー。
アンタップキラーを持っている大型スピードアタッカー。自分のターンの終わりになると手札に戻るため、毎ターン使える除去カードのように動くことから「生きた除去」とも呼ばれていた。
そのため、アタッカー兼制圧要因として活躍できる他、同弾で登場したボルメテウス・ホワイト・ドラゴンに対してもバトルで勝てた。
歴史
登場当時は解体人形ジェニーのような、手頃なピーピングハンデス手段がなかったため、基本的にロスト・ソウルを使われない限り、手札に戻ったこのカードをハンデスするようなことは困難であり、うまく活用すれば、「生きた除去」として使いこなすことが可能であった。
とはいえ、当時はプレイヤーの殆どが低年齢層であったこともあり、このクリーチャーはコスト8と重かったということや、自己バウンスは一般的にデメリットであったこともあって、本当の強さに気付かず、敬遠されてしまうこともあった。
しかし、後に【除去ボルバル】などのようなデッキが登場すると、そのデッキで頭角を現すことになる。
光器ペトローバも簡単に除去することが出来る上に、各デッキのフィニッシャーのパワーラインも高くなかったので、大抵このカードで簡単に除去することが出来た。
ターンエンドには手札に戻る関係上、ハンデス手段を持たないデッキでは対抗するのが非常に難しく、このカードによって完全に不利な状況にさせるということも多かった。
そもそも【除去ボルバル】が登場していた時期は、あの母なる大地が無制限だった時代。そのため、何回もマナブーストすることで、4ターン目に母なる大地を唱えることで簡単にマナゾーンからコスト踏み倒しすることが出来たため、重いコストはある意味では寧ろ軽いぐらいであった。
後にこのクリーチャーのサムライ版であるバザガベルグ・疾風・ドラゴンや、このクリーチャーのアンノウン版である偽りの名 バザガジー・ラゴンのように、このクリーチャーをリメイクしたクリーチャーが数多く登場。現在では同じコストのアンタップキラーには伝説のレジェンド ドギラゴンやリュウセイ・天下五剣カイザー、汎用性の高いアンタップキラーを求めるなら(文明は異なるが)闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップが存在しているため、このカードは一線から退いている状態である。
しかし、前述した活躍もあって、このカードもデュエマの歴史に残るカードの1枚になっている。
余談
インフィニティ・ドラゴンと併用した場合、その能力でバトルゾーンに残ることが出来る…が、毎ターン自分の山札が減ってしまい、ライブラリアウトに近づいてしまうこともある。また、幻想妖精カチュアでコスト踏み倒しした場合、ターン終了時に破壊or手札に戻すの好きな方を選ぶことが出来る。
漫画版ではバトルアリーナ戦で切札勝舞が邪藩牛次郎戦で使用され、(S・トリガーのホーリー・スパーク発動直後だったということもあって)ダイレクトアタックを決めた。
デュエル・マスターズ プレイスではDMPP-04「混沌の軍勢 -REBELLION SYMPATHY-」で実装。なんとSR(スーパーレア)に昇格された。
無双竜機ボルバルザークが無制限で使え、環境全体で10ターン以上になる試合が当然だった頃は、TCG版と同じく、「生きた除去」としてボルバルザークを使ったデッキに使われることが多かった。
その後、ボルバルザークがDP殿堂(TCG版での殿堂入り)すると環境は高速化。コストの重さが欠点であり、瞬間的なアドバンテージ量が少ないこのカードの採用が廃れた。
ちなみに、後にこのカードのリメイク版であるバザガベルグ・疾風・ドラゴンが登場したのだが、(侍流ジェネレートが追加されているのに)何故かこのカードよりも低レアリティであるVR(ベリーレア)での収録になった(TCG版ではSR(スーパーレア)で収録)。