語義
"passive" は "active" の対義語で、「受動的」「消極的」と訳される。
ゲーム用語としての "passive skill" は「受動スキル」「常時発動スキル」「永続スキル」とも呼ばれ、戦略上重要な意味を持つ。
歴史
現在は多くのMMORPGで使用されている用語だが、『世界樹の迷宮』(2007年)ではスキルシステムの一環としてこの分類が採用されており、『ファイナルファンタジータクティクス』(1997年)『ファイナルファンタジー9』(2000年)における「サポートアビリティ」も後年のパッシブスキルと同義、もしくは類似した概念と言える。
またそれ以前の作品においても、およそ「スキル」ないし「アビリティ」「技能」などのシステムが採用されていれば、そこにはパッシブスキルに相当するものが含まれることが多かった。
更にRPGの歴史を遡ると、『D&D』(1974年)や『wizardry』(1981年)の頃から「特定の装備による効果」「特定の呪文による効果」「特定のジョブ・クラスの特性」「特定の種族や個人の先天的特性」等の形で存在していたものを、「習得するスキル」の概念に落とし込んだものがパッシブスキル(あるいはサポートアビリティなど)と呼称されている、ともいえる。
2020年以降はブルーアーカイブのキャラ強化などで採用されている。
性質
スキルを「アクティブ」と「パッシブ」に分けた場合、アクティブスキルがキャラクター(プレイヤー)の意志によって発動されるのに対し、特定の条件が満たされれば本人の意思とは無関係に発動するのがパッシブスキルである。
作品によって「一度習得したスキルはすべて同時に発動状態が保てる」場合と、「同時に発動させておけるスキルの数が有限である」場合があり、「発動条件に確率が含まれる」「発動時に何かしらのコストが生ずる」こともある。
また「結果的に不利となる状況でも発動を抑えられない」場合が多い。