パラダイスロック
技解説
メキシコのルチャ・リブレで使われる関節技(ジャベ)のひとつであるエル・ヌド(結び目固め)を元に開発されたプロレス技。掛け方は以下の通り。
- リングに仰向けに倒れた相手の正面に立つ。
- 相手の両手両足を、股間あたりで左手首 ⇒ 右足首 ⇒ 右手首 ⇒ 左足首、の順に折り重ねる(左右逆も可)。
- 相手の足首を持ってロックした状態でひっくり返し四つん這いにする。(いちおう技の完成)
- うつ伏せの相手の腰を踏みつけるか、腰の上に座り込んで固める。
- (相手の腰の上に座り込んだ状態で、一番下になった左足首を掴み、上にひねり上げる。)
この技の特徴に、掛けられた側が自分の体重と両足首で手首をロックする形になるため、掛け手が何もしなくても脱出が困難、という点がある。
無理に腕を引き抜こうとしても、かえって締まってしまい脱出できない。コツは焦らずまず腰を浮かすことで、それから腕を引き抜けば脱出できる。
逆にいえば、腰を上から押さえつけられるとほぼ脱出不能になる。このため、4の段階で押さえられると、掛けられた側は四つん這いの恥ずかしい体勢のままほぼ何もできなくなる。
仰向けになっていないのでいくら完璧に極まっていてもフォールは取れないが、踏みつけや人間椅子状態のまま、一方的にマイクアピールやスパンキングなどで屈辱を与えられることになる。
また、5の段階まで進むと変形のアンクルホールドとなり、ギブアップを狙う関節技に変化する。十分に極まっていれば足首に2人分の重量がかかることになり、説得力のあるフィニッシャーともなる。
主に相手に屈辱を与えるのが目的の技という性質から、pixiv上では女子プロレスでのイラストが多く、R-18率も高めである。
使い手
実在のプロレスラーでは、ミラノコレクションA.T.が代表的な使い手。相手を踏みつけて屈辱を与えるムーブの他、固めた上からスリーパーホールドで首を絞め上げたり、動けない相手に低空ドロップキックを見舞うなど多彩なバリエーションがあった。ミラノの引退後は、SANADAが持ち技のひとつとしている。
また、女子プロレスゲーム『ランブルローズ』シリーズでもティーチャーロックの名称で使われている。
リバースティーチャーロック
『ランブルローズ』シリーズに登場する派生技。文字通り、ティーチャーロックを表裏逆にした技である。
- うつ伏せの相手の背中側で相手の膝を曲げ、左手首 ⇒ 右足首 ⇒ 右手首 ⇒ 左足首、の順に折り重ねる。(左右逆可)
- 180度ひっくり返し仰向けにする。
- 腹を踏みつけて固める。
この技は正調版に比べるとロックが弱いため、3の腹を押さえつける動きがないと固めることができない。一方、胸や股間がより強調されたポーズにされるため、屈辱度合いはさらに高まる。