概要
2007年から2010年まで販売されていたセダンタイプの軽自動車。
スズキの6代目アルトのOEM車種であり、一時期マツダの5代目キャロルと合わせて三兄弟(というより三姉妹か)を構成していた。
なおピノ発売前年の2006年に、日産とスズキの間でOEMに関する提携強化を発表。
これによって日産は軽のラインナップを強化するためアルトをOEMしてピノに、一方のスズキは生産終了となったエブリイランディの後釜としてセレナをOEMしてランディとして販売した。
20代の女性をメインターゲットに設定し、日産の乗用車としては最安値となる85.1万円(Sグレードの2WD・5速MT仕様)を掲げる。一方で安全性の強化に余念はなく、アルトやキャロルではベースグレードに装備されないABSを全車標準とした。ほかフロントバンパーやシート生地のデザインなどを専用に作り直している。
画期的な試みとして、ソニープラザとのコラボレーションで「pinoshop.jp」というオンラインストアを開設(現在は閉鎖済)。オリジナルのシートカバーや雑貨を販売していた。
しかし販売のほうは、メーカー各社の売れ筋がハイトワゴンに集中していたこともあり低迷。マイチェンやフルモデルチェンジを行うことなく3年間のモデルライフに終止符を打ち、モコやオッティに後を託した。