『緑色の…少年』
『おまえをつれていく』
『おとなしく従えば 手足は残してやる』
!!アニメ派の方はネタバレ注意!!
プロフィール
敵名 | レディ・ナガン |
---|---|
本名 | 筒美火伊那(つつみ かいな) |
個性 | ライフル / エアウォーク |
誕生日 | 10月10日(30代後半) |
身長 | 171cm |
好きなもの | キレイなもの、かわいいもの |
概要
特殊刑務所タルタロスから大量脱走したヴィラン『ダツゴク』の一人。スナイプ曰く『THE・スナイパーライフル人間』。
人物
ピンクとダークブルーのバイカラーの髪の毛で、他の女性プロヒーローにも勝るとも劣らない程の容姿端麗なスタイルを持っており、男勝りな口調をしている。服装はプロヒーロー時代のものと同じノースリーブである。
※プロヒーロー時代のコスチューム。
かつては公安直属のプロヒーローで、ホークスの先輩でもあったが、仲間のヒーローを殺害した罪でタルタロスへと収監されていた。
オール・フォー・ワンも「他のダツゴクとは一線を画す」と高く評価しており、ホークスもワン・フォー・オールを持つ緑谷を生捕りに出来る唯一のダツゴクだと評し、緑谷には「彼女が仕掛けてきたら全力で逃げて」と警戒を促す程。
個性
個性は『ライフル』。
右肘からライフルを展開し、二色の毛髪をエポキシパテのように混ぜ練り上げる事で硬化させ、曲がる弾からホローポイント弾など複数の種類の弾の作成でき、更に髪をスコープのようにできる。
彼女の技術で3km離れた場所でも標的を狙うことも出来る。
遠距離射撃のスペシャリストであるプロヒーローのスナイプに、「あいつはイカレてるよ」「遠距離個性は皆奴の右手に嫉妬してるぜ」と言わしめる程、彼女の実力は高かった事が窺える。
AFOから与えられた個性は『エアウォーク』。
空中を自在に歩くことや浮遊が出来る個性であり、『ライフル』との併用によって何処からでも自在に狙撃が出来る『高速移動長距離砲台』になる。
活躍
死柄木の体を乗っ取ったAFOとニア・ハイエンドのタルタロス襲撃によって、マスキュラーやムーンフィッシュ等の敵達と共に解放され、(何かに使えるかと思って)両腕がないとある敵を連れて、タルタロスを脱出しようとしたところでAFOに出会う。
「叛逆のヒーロー、麗しきレディ・ナガン。会えて光栄だ」
AFOは緑谷の捕獲を彼女に依頼。単に脱走できればよく、かつて対峙した巨悪の頼みなど聞く義理はないと拒否するナガンだったが、彼女が仲間のヒーローを殺して投獄され、その動機が『ヒーロー社会の破滅』である事も全て知っていたAFOは、
「君の願った『ヒーロー社会の破滅』は、その少年がいる限り決して訪れることはない」
と唆し、それを聞いた彼女の表情は一瞬で暗くなり、「偽りの希望…か」と呟く。
そして”手付金”として、AFOから個性『エアウォーク』を受け取った彼女は、雨の日の夜に目標である緑谷を襲撃。遠距離狙撃で通信端末を破壊した上で、自前の個性と与えられた個性、彼女の高いスキルを駆使して翻弄していく。
序盤は通信機器の破壊と超長距離&超曲射狙撃、更にデータにない新個性「エアウォーク」で一気に優勢に立つ。しかし緑屋が土壇場でこちらも新個性の「OFA3rd 発勁」を実践登用したことによる急激なスピードアップに対応しきれず追い込まれる。
ならばとツレに銃口をむけて緑屋の判断を鈍らせるという元ヒーローにあるまじき戦法をとるものの、これも緑屋の新技・擬似100%で防がれ同時に虎の子の銃身を折られる。
薄れゆく意識の中、旧敵を迷うことなく助けた緑谷に「本物のヒーロー」の影を見るが……?
超人社会の『暗部』
公安所属時は人々に慕われる美人プロヒーローという表の顔と、ヒーロー社会の基板を揺るがしかねない人間を罪ごと消し去る言わば闇の始末屋という裏の顔を持っていた。
ヴィランと癒着し利益を得ていたヒーローチームやヒーローへのテロを計画する組織を法の下で裁く事無く存在そのものを抹消し「ヒーローへの信頼」を維持する汚れ役として、超人社会を闇の中から支えようと尽力し続けたが、それそのものが薄っぺらな虚像に過ぎない事実に疲れ果て当時の公安委員長を殺害。
しかし、その事件さえ徹底的に秘匿しハリボテの平和を守ろうとする公安に絶望し、遂にはAFOの言葉に乗ってしまう。
ヒーローたちの輝かしい活躍の裏に渦巻く禍々しい暗部そのものを見続けた「末路」が彼女とも言える。
余談
- 原作者は、映画『ウォンテッド』からナガンの個性のアイデアを得たと述べている。
- 名前の由来は1890年代初期にナガン兄弟によってベルギーで開発された回転式拳銃『ナガンM1895』、又は1930年に同氏が開発したボルトアクション式狙撃銃『モシン・ナガン』と思われる。
関連イラスト