概要
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』で、新しく登場したブロリーとチライのカップリング。
本編ではどちらかというと、面倒見の良い性格もあってチライの方が積極的である(チラブロの方が正しいかもしれない)。
また、ブロリーにとってチライは生きている間で初めて会った女性である。
映画本編では、
- 保護したブロリーにチライが携帯食料を開けて食べさせてあげている。
- フリーザの宇宙船にある食堂でチライが酔っ払いの悪漢に絡まれた際、怒ったブロリーが彼女を守っている(仲裁に入ったレモを悪漢が殴り飛ばした事による怒りかもしれないが)。
- その直後にパラガスが(やむを得なかったとはいえ)ブロリーの理性を抑える為に制御装置で苦しませた事に対し、今度はチライが怒り隙を付いて制御装置を奪い破壊している。
- 絶体絶命のブロリーに、チライがドラゴンボールを使って彼の命を救う。
- 共に脱走したレモと小惑星バンパに移住を決意し、チライがブロリーの為に食料を買い込んでいる。
- チライはブロリーに対して「戦いたくて戦ってるんじゃない」と断言している。
等、様々な要所で二人の関係がクローズアップされている。
孫悟空が生活支援する際に無口なブロリーに代わってチライが対応し、彼女はブロリーの代弁者の様な存在となった(ただ悟空を毛嫌いするチライと異なり、ブロリーは旧作の様に憎むどころか悟空に感謝の微笑みを交わしている)。
二人に恋愛感情はない(チライは世間知らずで純粋なブロリーを放っておけない姉のような感覚で、そもそもブロリー自身が恋愛どころか女性というものを理解していないかもしれない。むしろチライに惚れてそうなのはこの人である)が、お互いに好印象を抱いているのは間違いない。
と月日は流れ、2024年5月某日
(※ゲームの内容のネタバレがあります。)
アプリゲーム「ドラゴンボールレジェンズ」の新ストーリーでブロリーが父パラガスと登場。さらにチライもフリーザ軍の宇宙船内でミスターサタンと遭遇する。
彼女はパラガスによりブロリーから遠ざけられていた。
しかしそのチライを探してブロリーは父の目を盗み、つまりは(自分の行動を恐らく快く思わない)父の意思に逆らって船内を歩き回っていた。
慣れない対人コミュニケーションを発揮しチライを探し求めるブロリー。
ブロリーを慮って、かつ自分の不甲斐なさに思わず泣くチライ。
もうお腹いっぱいです…本当にありがとうございます…となるもまだ序の口だった。
ついにシャロットとブロリーとの戦闘になった時、自我を失ったブロリーにパラガスは制御装置を使う。
ブロリーを苦痛から解放するために止めようとするチライ。しかし前のようにパラガスからリモコンは奪えない、それならば!と彼女はなんと起動している制御装置を手掴みで破壊しようとする。しかもサイヤ人の戦士が動きを止めるほどの壮絶な電撃に耐えながら、ブロリーに笑顔を向けて…
「いや…だ…!
絶対に…離れ…ないっ…!」
「あっ…あんたが…
あの親父のことっ…大事に…
思ってるの…よく…わかってるっ…!
でもっ…!同じ…くらい…
あたしも…あんたの…こと…
大事に…思ってるんだ…!!
大事なっ…友達…だって…!」
「あたしは…これ以上っ…
友達が苦しむところを…
見たく…ないっ…!
あんたは…自由に…
自分の…意思でっ…
好きに怒って 笑っていいんだ…!」
「友達」はバアとの友情しか知らないブロリーにとって、最大限の愛情を示す存在である。
愛の告白とも取れる言葉を敢えてブロリーに分かる次元で伝えた後、チライはブロリーを「道具」だと言い張るパラガスに対し、その象徴である制御装置を破壊(握力のみ、強い…)。そして長年この苦痛に耐えてきたブロリーを讃え、事切れたように気絶してしまいブロリーは暴走する。
命令しかない父とは違う、自分の自由と幸せをただ願うまっすぐな愛にキャパオーバーしたとも取れる。
最終的にはチライとパラガスが生存しハッピーエンド、ブロにチラがフルーツもぐもぐさせるゲームもあるので必見。