概要
1996年10月25日放送。ソフト化や再放送がされていないエピソードの1つだが、道具とは別にジャイアンがのび太のために男気を見せるエピソードの1つでもある。
孫の手を模した道具。これで相手を「○○の天才」「○○をやらせたら日本一」などとおだて、相手がそのおだてに乗った隙にこの道具でわき腹をかくと、相手はそのプライドが何千倍にもなり、すごい力を発揮することができる。ただし、特におだてないで使った場合、予期せぬプライドをくすぐってしまう可能性もある。
ストーリー
ドラえもんは漫画の続きを買いに外出したまま帰って来ないのび太にしびれを切らしていた。一方ママは居間で孫の手を見つけ、その時のび太が帰宅してきた。のび太はすぐにドラえもんに泣き付くが、ドラえもんは訳を聞こうとせず、どうせ買った漫画をジャイアンに見つかり取られてしまったから取り返してという趣旨だろうと言うが、実は漫画を取ったのはジャイアンではなく隣町の番長だった。
そこで漫画の続きを読みたいドラえもんはプライドクスグリンを取り出し、ジャイアンをこの道具でおだてて漫画を取り返してもらおうとする。さっそくドラえもんは家の外でドリルを使い、道路工事をしていた男性にプライドクスグリンを使用して勢いよく穴掘りをするようにし、のび太に効果を証明した。
だが家に入ると宿題をサボっていたことに怒ったママが待ち構えていた。のび太はおだてて逃れようとするが通じず、それでも「ママが部屋を綺麗にしてくれるおかげで本当に気持ちよく勉強できる」とお世辞を言った後、「掃除の天才!」とプライドクスグリンを使用し居間を掃除するようにした。だがこの時、掃除に夢中のママがぶつかって来たはずみで、のび太は先ほどママが見つけた普通の孫の手をプライドクスグリンと間違えて外出してしまった。
そのことに気付いていないのび太は、さっそくジャイアンにお世辞を言いながら必死に頼み込み、スネ夫は否定的だったがジャイアンは真面目な顔で「のび太、俺に任せとけ」と答え、結果的に協力してもらえることになった。さっそくジャイアンは公園にいた番長に漫画を返すよう訴えるが、返り討ちにあってしまう。それでもジャイアンは引き下がらず何度も粘り強く漫画を返すよう立ち上がって来たため、番長も根負けして漫画を返して去っていった。
その後のび太はドラえもんから本当のプライドクスグリンを届けられ、ジャイアンが道具の効果で動いたのではなく本当にガキ大将としてのプライドで助けてくれたことを知らされ、もう一度お礼を言いに行く。ドラえもんと共に改めてお礼を言ったのび太は再びプライドクスグリンをジャイアンに使用するが、これにより歌の方のプライドがくすぐられてしまい、ジャイアンは大声で歌を歌い始めドラえもん達はこれを聞くはめになってしまった。