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概要

ラプチャーの上位種であり、ラプチャーを統べるクイーン直属の精鋭。すなわち人類の敵。

元々ニケだった個体が侵食を経てラプチャー化したものである。

その過程で各自が思い描く最も理想的な姿となって誕生する。

これは生産の際、自分の理想に最も近いボディを構成するニケとよく似ている。どちらもその工程は「未知」とされている。

なおこの時、ニケとしての素体は全て失われて、ナノマシンに置換される。

このせいか、通常のニケであれば問題となる『武装の直接的な連結・内蔵』『特殊機能の追加』が行われており、兵器としての完成度は通常のニケより高い。

(ニケは人間時代との違和感が起きると、思考転換が起きてしまい、イレギュラーとなってしまうが、この原因の一つに、人間の時とは違う機能の長時間使用などがある。)

同時に全身がナノマシンとなっているためか驚異的な再生能力を得ている。

かつて、アナキオールを検分した研究員曰く『ヘレティックは無駄な構造物が一切無い』とのこと。

人語を介し、意思疎通は可能なため、味方にできる可能性はあるが、いつ裏切るかもわからない劇物となる。思考的にはラプチャー側なので、ニケとしての意志を取り戻した場合を除き、最終的には打ち倒さねばならないだろう。

また、ラプチャー側に置き換わった瞬間から、ラプチャーは彼女らを襲わなくなり、むしろ付き従うようになる。

ヘレティックとなるには、ニケが侵食された時点で始まる。

侵食された場合、本来の自我がラプチャーに侵食された別の自分を眺めるような『人格の分離』が発生し、徐々にラプチャー側へ意識を誘導される。

守るべき物がある場合、クイーンへの忠誠へ置き換わるような誘導をしていく。

例えば、『アークを守る』と言う目的意識が気が付けば『クイーンを守る』となっていく。

ヘレティックは、この過程を経てラプチャー側へ人格が置き換わった時点で起きると思われる。

しかし、全員がヘレティックと呼ばれる存在になれる訳でも無く、素質が必要らしい。

事実、侵食されたニケは数多いが、現在までに確認されているヘレティックは10人に満たない。

普段はニケの姿をしているが、戦闘時にはナノマシンが変化・増殖させることで様々の戦闘形態に変化する。これは「ラプチャー化」あるいは「巨大化」と呼ばれている

当然の事ながら火力が大幅に向上するため、相手をするのは至難である他、相対するには、この巨大化したヘレティックとの戦闘を考慮しなければならず、圧倒的な火力か、アンチェインドによる弱体化はほぼ必須。

かつてインディビリアをアーク側が倒した時も、ミシリス最強戦力のメティスとエリシオン最強部隊のアブソルートが共同で作戦を行った上で、壊滅寸前まで追い込まれている。撃破できたのは、『運が良かった』だけである。

仮に反撃不能なところまで無力化できても、周囲に餌となるラプチャーやニケがいればそれらを喰うことで即損傷を修復できる高い再生能力を有する。インディビリアの場合だが、砕け散った破片からでも、周囲にいた多数のニケを取り込んで再生を行って見せたため、脳髄やコアの破壊すら決定代になりえない。LastKingdomのイベントでもクラウンは「ヘレティックは現状完全に殺す手段がない」という旨の発言している。

だが、ニケのNIMPHを破壊する「アンチェインド」を撃ち込まれると能力が著しく低下し、場合によっては侵食を無効化されることもある。

また、ベヒモス及びレヴィアタンらは「フォービースト」というチームを組み、お互いに協力し合っている。

フォービーストと直系と呼ばれるニヒリスター、インディリビア、リバーレリオは、お互いで面識はある物の、敵同士の間柄と言っても良く、ヘレティック同士で派閥がある事が判明している。

正確に言えば、クイーン側はフォービーストを認識しているが、挨拶にきたベヒモスとレヴィアタンを不良、暴走族、体育会系感覚でシメて追い返しており歯牙にもかけておらず、一方的に敵視しているのはフォービースト側である。

実際、直系ヘレティックは巨大化することができるが、後述するフォービーストを自称するヘレティック派閥は巨大化ができず単体の戦闘力も直系に劣っている。ベヒモスのみ指揮官勢との激闘を経てサイヤ人のように戦闘力を成長させ巨大化のスキルを身に着けたが、科学的理由は不明のままである。

例外として、モダニアだけは戦闘形態に変化せず、別ユニットのパワードスーツ形の大型ラプチャーに搭乗することで戦闘形態となる。

直系ヘレティック同士であれば特殊な装置での妨害などがない限りはお互いの誕生や死、所在まで認識できる。しかしインディビリアはモダニアの存在を認識しておらず、面識があるはずのニヒリスターも同族としてモダニアの名前を挙げていない。

「Heretic」とは宗教における異端者の意味である。

各ヘレティックの名称は「主義思想」をもじったものである(例:モダニアモダニズム)。

例外として、ベヒモスやレヴィアタンは、旧約聖書に登場する獣の名前から採られている。

成り立ち

メインストーリーから約100年前を描いた、1周年記念イベント「RED ASH」で、ラプチャー側がニケの侵食に飽き足らず、ニケとラプチャーの融合…即ちヘレティック化を初めて試みている描写が登場している。

そして、研究所から強奪したニケ「シンデレラ」を、ヘレティック「アナキオール」として初めて実戦投入した。

アナキオールはその後登場する全てのヘレティックの始祖であり、ベヒモスからは「大先輩」と呼ばれている。

そして、二周年記念イベント「OLD TALES」にて、その根幹となる出来事が明かされた。

余談

  • ゲームシステム上でヘレティックはピルグリムに分類されており、企業タワーで使用可能。
  • ちなみにトーカティブはクイーン勢力だが、ラプチャーの特殊個体であり、ヘレティックではない。ヘレティックは侵食されたニケの変化した姿であるため女性しか存在せず、トーカティブは公式のインタビュー記事にて(オスですか?という質問に対して)男性と回答されている。
  • しかし、のちにニヒリスターを捕食したことで、自分の両腕を彼女の火竜形態時の頭部に変化させて、高温のブレスを吐き出す能力を使えるようになっており、その能力を知ったインディビリアから「ヘレティックに近づいてきている」と言われている。
  • ラプチャーはクイーンのための働きアリの様な物で、単純な思考故か統一された目的で動いている。しかし、ヘレティックはニケを元にしたためか個性を獲得してしまい、ヘレティック同士での協調や連携を行う事は稀な上に仲たがいする者も出てきているのは皮肉である。
    • 例えばフォービーストとクイーン側との対立や、インディビリアは他のヘレティックを見下していたり、ニヒリスターに至ってはリバーレリオに敵意を隠さない上にクイーンに対する忠誠が薄く、クイーンへの反目まで企んでいる始末である。
  • 二周年記念のイベント『OLD TALES』で、ヘレティックを生み出した諸悪の根源が判明。あまりにもあまりな方法に、数多くのプレイヤーを唖然とさせた。

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