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概要編集

ドラえもんプラス3巻及び、藤子・F・不二雄大全集16巻に収録。


箱に入ってる粒状の餌、これを家庭用の掃除機に束させるとてペットのようになり、特訓をして芸を仕込んだりすることができる。


ストーリー編集

空地でスネ夫は自分の飼いネコにチンチンやジャンプ、バーンの芸をさせ、皆が感心しるていると、「苦労したよ。もともと僕に似て頭のいい猫なんだけど」「ここまでできたのは、僕の根気と愛情のおかげだね」と自慢をし始めた。これにのび太も「僕も根気と愛情で何とかしつけたい」と思い、ママに相談したが了承されず、無理だと判断しドラえもんに泣き付くこととなった。


するとドラえもんは、本当に根気よくやる気があるかや、途中」で投げだしたりしないかを真剣に尋ね出し、のび太が力強く「絶対に!!」と答えると、「ペッター」を出してくれた。そしてこれを掃除機に食べさせると、まずはチンチンをやって見せるよう指示し、それの姿勢を取らせたりしたが、のび太は「バカみたい」と眠ってしまった。


だが怒ったドラえもんに睨まれたことで真剣にやることにし、チンチンの訓練をしてそれができるようになるとご褒美にまたペッターを食べさせてあげた。その後も長時間に渡って特訓を続けたことで、掃除機は一人でそれをできるようになり、大喜びした後2人は、おまわりやボールを取って来させたりする芸も教え込んだ。


そしてついには空地にて皆の前で披露できるまでになり、皆は感心していたが、ジャイアンが「スネ夫の猫よりよっぽど頭がいい」と言ったことで、スネ夫は「のび太のくせに生意気な!!」と怒り始めてしまった。だが早々にソージーに頭を殴られ、追われる羽目にもなってしまったので、助けを求めながら逃げ出して行った。


その後帰宅すると、ソージーは疲れて玄関で眠ってしまったが、その時訪ねて来た来客の男性を遅い、身に付けていた身がねやかつらを吸い取ってしまった。これによりのび太はママに怒られることとなり、番犬になったつもりだったと説明するも分かってもらえず、ママに嫌われたら家の中に入れてもらえないことをソージーに説明。


するとソージーはお詫びにと廊下を掃除し始め、貯まったゴミも自分でゴミ置き場まで捨てに行ったが、読みかけの週刊誌や雑誌も一緒に吸って捨ててしまったので、飼うことは許してもらえなかった。そしてこれを聞いたソージーは一人黙って野比家から去ってしまい、しずかから「しょんぼりしてあっちへ行った」と聞かされると、ドラえもんとママは捜索願いのポスターを貼り、のび太は野良掃除機にならないようソージーの名前を叫び続けていた。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版は1987年2月20日に、水田版は2013年7月26日にそれぞれ放送している。


1987年版編集

  • 冒頭はのび太達が学校から下校するシーンからスタートしていて、のび太達はスネ夫の家に招かれこの前で猫の芸を見せられている。ちなみにスネ夫の猫はラッキーという名前の血統書付きのヒマラヤンで、原作での芸の他にお手もしていた。
  • のび太が根気と愛情で動物を育てたいというと、スネ夫はどうせすぐ飽きると言っていて、これに腹を立てながら帰ったのび太は、ドラえもんを「ドラ」と呼び、色々芸をやってみるよう言い、最初はノリでやってくれたが、自分はペットじゃないと怒り出し、のび太はママに相談しに行った。そしてこの時ママは台所で洗い物をしていて、のび太の頼みはほっぺをつねって否定している。
  • のび太はふてくしてテレビを見始めてしまったので、ドラえもんはちゃんと自分の話も聞くようテレビを消し、この後で原作通りの問答をしている。
  • のび太が掃除機にチンチンをやるように言った際、ドラえもんは思わずこれをやってしまっている。
  • 空地にはしずかが最初に来ていて、ジャイアンとスネ夫は遅れてやって来た。またのび太は最初ペットが何なのかは秘密にしていて、皆がそろってから見せている。ちなみにスネ夫の台詞は「掃除機がペットだなんて卑怯だぞ」に変更され、スネ夫はコードでぐるぐる巻きに拘束されている。
  • のび太が河川敷で木の棒を取って来させたり、上に乗って走行する描写が追加されている。そしてこの後ソージーは疲れて玄関でねむってしまい、そこにやって来たママを間違えて吸ってしまって、庭で怒られた際に殴られたことでもう一度ママを吸引している。
  • ソージーは野比家の表札を綺麗にしてから出て行っている。
  • のび太は一緒に遊んだ先ほどの河川敷に行っていて、そこでソージーを発見した。そしてこの後には「でも結局ソージーはママの反対にあって、元の掃除機にもどされました。それでものび太君は時々押し入れを開けてそっと呼んでみたりします」というドラえもんのナレーションが入り、のび太は掃除機を撫でながら、一緒に遊んだ楽しい時を思い返していた。

2013年版編集

  • サブタイトルが「さよならボクのそうじ機」に変更。
  • のび太が玄関前で、「根気と愛情でなんとかしつけたい」というシーンはカットされ、ママには「根気と愛情でチンチンして、ジャンプして、バーン!とか」と説明していたが、結局ペットを飼いたいということを読み取られてしまった。
  • のび太に泣き付かれた時には、部屋に漫画がいくつか置かれていた。またドラえもんは、先にのび太に掃除機を持ってくるよう言い、その後でペッターを出した。
  • チンチンをしたご褒美の餌は、のび太がドラえもんに言われあげている。
  • ちゃんと指示が理解できるようになった際、のび太は部屋でお手やバーン、お座りも指示していて、これを聞いたママは何かペットを連れ込んでいると思い見に行ったが、いたのは掃除機だったため勘違いだと思い帰っていた。
  • ソージーはスネ夫を叩くのではなく吸い取ろうとしていて、しずかのスカートについていた糸くずも取ってあげようとしたが、スカートを突然吸われたことで怒ってしまい、のび太はビンタを食らう羽目となった。
  • ソージーが追い払おうとしたのは帰宅して来たパパで、この後お詫びに部屋を掃除した際、ゴミを吸い過ぎて爆発してしまい、もう旧式のだから買い替えようという会話を聞いて一人出て行ってしまった。
  • この後ドラえもんとのび太はソージーがゴミが貯まった場所が好きということから、ゴミ処理所を見てみたが見つからず、この5日後にゴミの埋め立て地にて、ゴミを吸ったことで一本道ができていたためソージーを発見した。だがこの時、辺りのゴミを全て吸い取ろうとしたものの、ペッターの効き目が切れて既に動かなくなっていて、野比に運んだ後はもう普通の掃除に戻っていた。
  • ラストでは、そのまま掃除機として使ってもらえることとなり、のび太がバーンとやるとまるでそれに反応するかのように横に倒れた。またのび太達が張った張り紙は、「さがしています」の部分が「みつかりました」に書き変えられていた。

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