ミマナイアルクロニクル
みまないあるくろにくる
ガンホー・ワークス(現ガンホー)により2009年2月26日に発売されたプレイステーション・ポータブル用ソフト。
開發元は工画堂スタジオとプレミアムエージェンシー、キャラクターデザインは中島鯛氏(メイン画像も氏によるもの)。
オーソドックスな中世風世界を舞台に繰り広げられる王道ファンタジーRPG。CEROはB。
2004年時に工画堂スタジオがWindows用ソフトとして『イアルサーガ ミマナの導き』というタイトルで発表していたものを下地に製作されている。
また、同制作チームによる作品『リトルウィッチパルフェ』と世界観を共有しており、専門用語などはそちらからの流用が多い。
キャラクターデザインは可愛らしく、また壮大な世界観と序盤から散りばめられた伏線など、大作RPGの雰囲気を漂わせているが、なんと打ち切り漫画のごとく伏線ぶん投げでエンディングを迎えてしまう。
最後は主人公たちが新たな土地へ向かう場面で終了し、謎の新キャラクターも顔見せしているなどいかにも続編を匂わせるようなオチだが、残念ながら現在でも全く新作情報はない。
かつて壮大な文明と栄華を誇った星イアル。
古の王城は天高く、イアルの月アルトにまで達するほどの白亜の塔を持ち、
王の偉功はその名共々広く星々の間にまで広まっていた。
だがある日、その栄華は大魔族ファスターによって滅ぼされる。
空にかがやくアルトより放たれた悪魔の剣……。
地、水、火、風、闇、光の魔石の力を使い、大魔族ファスターは地上のすべてを滅ぼした。
混迷を極め、文明の破壊されたイアルを救ったのは、大魔導師フェレス。
大魔導師フェレスにより、地上は魔法による世界として新生され、世界は平穏を取り戻した。
伝説より数多の時が過ぎさり……。
今、再び魔石を巡る物語が始まろうとしていた。
その新たな物語が意味するものを、誰も知らないまま……。
(※公式サイトより引用)
- クレイス=シュゼット
かつては腕利きの魔法剣士であったが、現在は荒んだ生活を送っており、ギャンブルで生活費を使い込むなどやさぐれている。
また、極度の子ども嫌いであり、セフィに対してもキツく当たるが、行動を共にするうちに少しずつ心変わりしてゆく。
いわゆる成長系の主人公であり、中の人繋がりでテイルズの某主人公を連想する人も多かった模様。
もっとも、あちらと比較しても序盤の態度の悪さは上であり、更にストーリーのどの時点で成長したのかも分かりづらく、特に何のきっかけもなく改心しているように見えるためキャラクターとしての厚みには大きな差がある。
- セフィ=ロートホルン
CV:綱掛裕美
あるものを探すためにクレイスに旅の護衛を依頼する。
天真爛漫で純真な性格で、冷たくあしらうクレイスに対しても笑顔で接する。
もっとも、序盤から「真の目的」を匂わせてはいるものの一向に語ろうとせず、一切明らかにならないままエンディングを迎えるため結局何だったのかという印象が拭えない。
- メルローズ=キルシュ
CV:桑谷夏子
魔法や呪物フェチであり、クレイスを実験台にするためという名目で旅についてくる変人。
- ティノン=エルサント
CV:又吉愛
クレイスに裸を見られたため花嫁修業という名目で加入する、昭和のラブコメを彷彿とさせるキャラクター。
エンディングではクレイス、セフィと共にフォルラータ皇国へ向かう様子が描かれている。
- パルティ=シュクレール
CV:森沢芙美
クレイスの従妹で、昔からの付き合い。「黒猫魔法店」の店主。
回復呪文を得意とし、旅の仲間となる。
- コルク=シュゼット
CV:生天目仁美
クレイスの妹。
故郷の村が滅ぼされた際に命を落とし、それが現在のクレイスがやさぐれてしまった原因となっている。
- フェイデ
CV:生天目仁美
青い戦闘スーツのようなものを纏い、常に目を閉じた謎の女拳士。
クレイスたちの前に何度か立ちはだかり妨害を行う。
本人には感情や自由意志のようなものが無いように見える。
- エイダル
CV:鳥海浩輔
クレイスたちの前に何度も現れる謎の男。
彼らを「駒」と呼び、何かを企んでいるように見える。
- 黒騎士
CV:長嶝高士
漆黒の鎧を纏った、謎の中年騎士。
なお、公式サイトではCVが「長橙高士」と誤植されてしまっている。