概要
ミリメシ(ミリタリー+メシ)とは、軍隊で供される食事を総じて呼ぶ俗称。
と言っても、軍隊の食事は状況によって千差万別で
- レーション 戦闘糧食 : 戦場や野外環境で活動する部隊の将兵が携行している保存食を指す事が多い。一般的にレトルト食品、缶詰、フリーズドライ食品、ビスケットや乾パンなどの乾燥食品。
- トレーニングレーション : 市販品を詰めて官給品のレーションに似せたもの。"本物"は高コストなので、訓練ではこちらが使われることも。国によってはこれが通常のコンバットレーションである事も。
- 温食(通称) : 補給専門の部隊がフィールドキッチンなどを使用して野外環境で調理した食事。とはいえ、日本ではその昔は一般の兵士(自衛隊員)も大休止中や幕営地で、自ら飯盒でご飯を炊き味噌汁を作っていた。『野外炊具1号』も参照。
- 食堂の食事 : 兵舎(隊舎)で生活する兵士や、基地、艦船に勤務する将兵らが食堂で摂る食事。
- 増加食 加給食 : パイロットや空挺隊員など、身体に強い負荷が掛かる勤務に就く者への補助食や、夜間勤務に就く者への夜食として特別に支給される食品。旧日本軍で、航空兵に支給されていた『航空葡萄酒』や『航空元気酒』もこれに当たる。現在は酒類厳禁なのでそれ以外が支給される。こちらは市販品が多いそう。
一般的にミリメシといえばレーションの類を指すことが多いようである。
特色は、一度に大量の調理ができるメニューがほとんどで、また程度の差こそあれ疲れていても食が進むよう味付けが濃いものが多いとか。あと娑婆では異質に映るほど素っ気ない食器も特徴といえば特徴である(ただし、学校給食用にアルマイトまたはプラスチック製の類似形の食器が使われることはある)。