武装錬金の登場人物→本稿で説明
ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスター。→ビックアイを参照。
概要
ホムンクルス信奉団体「LXE」の幹部を務める人間型ホムンクルス。
本来の(つまり現実世界での)ムーンフェイスの意味は「満月様顔貌」と呼ばれる顔に肉が付くタイプの特殊な肥満のことを差すため、いわばコードネームのようなもの。
真っ黄色い肌に黒目の無い目を持つ怪人だが、元はロシア人で本名は「ルナール・ニコラエフ」。
常に殺せんせーのような笑みを浮かべ飄々とした態度で接するものの、戦闘に置いては嗜虐的な一面を見せることもある。
ドクトルバタフライの右腕として常に彼の側に付いており、自ら前線に赴くことは稀。
これはバタフライから「君が戦うと大事になるから控えろ」と釘を刺されているため。
実際彼の武装錬金「サテライト30」は隠密行動には向いていない。
しかし戦闘となると武装錬金の特性である分身を駆使して非常に高い戦闘力を発揮し、特に分身を駆使した無限増殖によって不死身に近い復活力持つため持久戦においては無類の強さを発揮する。
原作でも本編以前に錬金の戦士を1人殺害しており、LXEとの決戦では錬金戦団最強格の1人であるキャプテンブラボーと互角以上に戦い、ブラボーの切り札であるシルバースキン・リバースを駆使してようやく撃破した難敵として描かれている。
本編では、LXE本部に乗り込んできたカズキ・斗貴子・ブラボーの三人の前に立ちはだかり、銀成学園に向かったドクトルバタフライとヴィクターを追わせないために始末しようと目論む。
しかしながらブラボーに足止めされてしまいカズキ&斗貴子はアジトから脱出、分身して戦いを挑むもブラボーに敗北し捕縛されてしまった。
錬金戦団に捕らえられた後にヴィクターがカズキと和解したことを知らされると、パピヨンの作ったクローンホムンクルスやヴィクターの娘・ヴィクトリアと共に月面に移住した。
人間だった頃は月面着陸を目指していた宇宙飛行士だったらしく、月への移住は彼にとって願ってもない幸運だったのかもしれない。
原作においては生け捕りにされた際(月は欠けたり満ちたりすれども、無くなることは決してない。いずれまた時が来るのを静かに待つさ‥)と不吉なモノローグを残していたが結局最後まで不穏な行動は起こさないままストーリーは完結を迎えた。連載が続けば活動を再開していたと作者は語っており、上記の台詞はその伏線である。
原作終了後に放送されたアニメ版ではこのモノローグはカットされた。
PS2で発売されたゲーム「武装錬金 ようこそパピヨンパークへ」ではまさかの黒幕として登場。
ゲームの黒幕に選ばれた理由は、恐らく上記の回収しきれなかった伏線を拾い直したものだと思われる。
このゲームは本編のアフターストーリーに当たるため、ムーンフェイスも月に移住している筈なのだが、実は自身の武装錬金「サテライト30」の能力を利用して1体が密かに地上に残っていたことが発覚。
その1体「死魄」は地上をまるで月面のように荒廃させる野望を持ち暗躍していた。
最終的にムーンフェイスはカズキ達に敗北し、切り札だった「真・蝶・成体」も破壊されている。
武装錬金
月牙の武装錬金「サテライト30」
月牙とは古代中国で作られた三日月型の暗器のことで、サテライト30は手の中に納まるほど小さい。そのため戦闘よりも能力に重きを置いた武装錬金と言える。
特性は所有者を30人一組の群体生命体として分身させる事であり、分身の顔と名前はそれぞれ月の30の形を元に付けられている(そのために新月に当たる分身は顔が無い)。この分身はサテライト30が1個でも無事であれば復活することになり、全員を一度に完全に倒さない限り任意で全員が復活する厄介な武装錬金と言える。
増殖にはそれなりに生命エネルギーを使うため、30人への分身はホムンクルスでなければ不可能らしい。
ゲーム版では30人それぞれが個々で自我を持ち、まるで多重人格がそれぞれ個別の肉体を持ったような状態になっているという設定が追加されている。