CV:杉本ゆう
概要
新生編メインクエスト終了後の「第七星暦ストーリー」に登場。
フルネームは、ムーンブリダ・ウィルフスンウィン(Moenbryda Wilfsunnwyn)。名前は古ルガディン語で「月の花嫁」、名字は「ウィルフスンの娘」を意味する。
種族はルガディン(ゼーヴォルフ)で、抜けるように白い肌と豊かな銀髪の美女。
ウリエンジェは幼馴染にして兄弟弟子。暁の血盟メンバーとも知遇を得ており、後輩にあたるミコト・ジンバからは姉のように慕われていた。
性格
性格は一言で言えば豪快。男勝りの口調からは底抜けの明るさが見て取れる。
師であるルイゾワの教えには忠実で、自らの生き方にも大きな影響を与えられていた。
ウリエンジェとは子供の頃からのつきあいで、再会した時には喜びのあまり抱き着き、普段は冷静なウリエンジェが珍しくペースを崩されるという一幕もあった。
「幼馴染のあんたがエオルゼアに渡ってからは、逢うことも少なくなって、寂しい思いをしてたんだぜ?
それが突然、「お前の全てがほしい!」って言ってきたから、喜んで飛んできたってのに!」
「お、お待ちなさい……。
問題の解決に、貴方の技術と知識の全てが必要……そう伝えただけではないですか……」
エーテル学、とりわけエーテライト技術の分野では権威とされる一流の研究者。
ミンフィリア達の要請を受け、「アシエンの魂を捕らえ、討滅する為の檻」となる「白聖石」の試作品と共にエオルゼアにやって来た。
イゼルがエーテライトを破壊して逃亡した際にはその修復を手掛けて彼女に追いつく手助けをしつつ、白聖石に捕らえたアシエンを滅ぼす為の魔器「エーテル・エクストラクター」を開発する。
斧術士としても一流の腕前で、戦う必要が生じた時には、聖コイナク財団が発掘した古代アラグ文明の斧「ダブルハーケン」を振るい、魔物をなぎ倒した。
最期
ある理由から光の戦士が一時的に光の加護を失ったのに乗じ、アシエン・ナプリアレスがルイゾワの愛杖「トゥプシマティ」の破片を奪おうとする。
同時にミンフィリアを捕らえたナプリアレスを異空間にて退ける光の戦士だったが、その魂はエーテル界へ逃げ込む事で滅びを免れようとしていた。
完成した「白聖石」でナプリアレスの魂を閉じ込め、エーテル・エクストラクターで増幅したエーテルと、トゥプシマティを依り代として具現化した「光の刃」でもって、光の戦士はナプリアレスを消滅させようとする。しかしエーテルはあと少しの所で足らない。
それを見たムーンブリダは、ルイゾワがかつて命と引き換えにバハムートと相討ちになった事を思い出し、呟いた。
死して、希望を守る……。
これが……ルイゾワ様が、この地を訪れた理由……
彼女が何をしようとしているのかを察したミンフィリアが必死に制止するが、ムーンブリダは光の奔流へと手を伸ばす。
そして自らに宿るエーテルの全てを捧げ、命を犠牲にして「光の刃」を完成させた。
これによりナプリアレスは消滅するが、同時にムーンブリダも消滅してしまう。
仲間の死を賢人達が深く悼む中、ウリエンジェは彼女の人となりを語り、共にルイゾワに師事していた事について触れる。
「今と明日を生きる者のため、知を用いよ」と教えを解き、シャーレアン本国では異端とされながらも、エオルゼア救済の為に「救世詩盟」を創立。第七霊災に際し、文字通り命と引き換えに世界を救ったルイゾワだったが、シャーレアンでは歴史に介入した彼を貶める声も少なくなかった。
その批判にムーンブリダは苦しめられ、同道を許されなかった自分もルイゾワに見限られたのではないかと悩んでいたという。
ウリエンジェはルイゾワの心を知らぬままにムーンブリダを逝かせた事を悔やむが、最後の瞬間に彼女はそれを理解していたと聞かされ、涙を流した。
その後、白聖石の研究はウリエンジェへと引き継がれる。
その過程において、「紅蓮のリベレーター」では「超越者」となったフォルドラへの対策として「エーテルジャマー」を開発、彼女を生け捕りにする一助となる。
また「漆黒のヴィランズ」では、エーテルの濃い妖精郷イル・メグにて白聖石を作成。最終決戦においては切り札となり、後に水晶公とベーク・ラグによって、暁の賢人達が原初世界へ戻る為の魔具「ソウル・サイフォン」の完成へとつながった。
道半ばで舞台を去ったムーンブリダだが、彼女の遺した知識と技術は確かに受け継がれ、現在へと至っているのである。