「君とは違うんだ。違うんだよ……」
CV:河西健吾
概要
「イナズマイレブンオリオンの刻印」で初登場した、ロシア代表「パーフェクトスパーク」のメンバー。ポジションはFW、背番号は11。年齢や誕生日は不明。アルファベット表記は「Yuri Rodina」。
36話の回想にて、フロイやヴィクトール、一星とは過去に同じチームでプレイしていたことが示唆されている。
22話「ビバ!世界上空!」(姿のみ)、36話「華麗なフロイ」、37話「孤独なフロイ」、38話「黒いバンダナの戦士」、46話「吠えろ!ラストリゾート」(姿のみ)、47話「最終決戦の日、それは始まった」、48話「世界よ、その手をつなげ」(姿のみ)、最終49話「フィールドの向こうに明日が来る」、22話以降のOP「地球をキック!」に登場。小説版では3巻と4巻に当たる。
36話では中途退場したフロイからキャプテンマークを継ぎベルナルドの命令に従って不正行為を主導したが、不正行為には良心の呵責を覚えていた。自らの迷いを捨てる為か、フィールドを去るフロイに向かって記事冒頭の台詞を吐き出している。その後に「俺たちはベルナルド様に従うと覚悟を決めたんだ」と心中で呟いていた。彼がオリオンに従う理由は「ベルナルド様の指示に従わなかったら、俺たちはチームにいられなくなる」(36話、冒頭の台詞の直前より)から。ただし、ブラジル代表とは違い彼とチームメイトたちがオリオンに従うに至った理由は説明されていない。おそらくはほとんどがマリクと同じ事情であろうが、彼がそれに当たるかどうかは不明。
フロイとは仲直りをしなければならない程度には仲違いしていたようだが、対日本戦から準決勝までの間に「和解」(46話の一星の言葉より)したらしい。決勝戦では、イリーナによって洗脳を受ける前は攻撃行為を行うこともなく他の選手同様のびのびとプレイしていた。彼は決勝戦時はGKであったため日本代表の面々への攻撃はしていなかったようだが、洗脳にかかっていたこと自体は47話で判明している。しかし円堂による洗脳ブレイクの際も含め、彼が洗脳されているときにどんな状態だったのかはまるきり不明である。
なお彼はアルテミスの矢には加入せず、48話の世界代表にも立候補していない(ヴィクトールは立候補しているが選ばれなかった)。とはいえ立候補はせずとも表情は微笑んでいたので、世界代表には好意的な感情を抱いていたようだ。
これらの事情があるせいで、彼は対日本戦以降ずっと影が薄い。
特徴
金髪にかなり近いストロベリーブロンド(色相的には少し濃い肌色)に水色の瞳。前髪が特徴的なカーブを描いているが、後ろ髪は癖のないストレート。前髪のボリュームに比べると後ろ髪の毛量は少なく見える。その後ろ髪は水色のゴムで緩く纏めてあり、両耳には同じく水色の雫形の耳飾りを付けている。一星やフロイたちと共にプレイしていた頃も髪型は変わっていないが、耳飾りの有無は確認不可能。
さらに、作中での動作からは彼がおそらくは右利きであることが読み取れるが、彼は決勝戦で左利きのGKであるゴラン・ヴェシリアの技「ツーマンデ・ゴラン」を使用している。このことから彼は右利きの両手使いであるという説が立っているも真偽は不明。
体型は普通。身長はフロイとほぼ同じくらいだが若干フロイの方が低く見えることが多い。ただし、等身を測って比べるとフロイの方が僅かに高いように見える。
性格については、チームから放逐されることへの恐怖を強く感じていることなどから堅実と呼ばれる類に属すると思われる。一星曰く、「プレッシャーをかけられると弱気になるタイプ」。
ポジション、必殺技
ポジション
彼はパーフェクトスパークのメンバーの中ではポジションが判明している試合が比較的多い。本来のポジションはFWで、筋肉の付き方もそれに準じているらしい(22話の飛行機中での野坂の発言より)のだが、パーフェクトスパークの「変幻自在」という特性故にFW以外のポジションも務めている。わかっているものをまとめると、下記のようになる。
- ロシア代表になる前 フィールドプレイヤー(FWかMFかと思われる)
- 本戦前のエキシビションマッチ(相手は不明) GK(22話より)
- 予選の試合 野坂の情報収集力にもよるが、おそらくはGK(22話より)
- 対アメリカ戦 不明(おそらくFW以外のポジション)
- 対スペイン戦 フィールドプレイヤー(FW?)(33話より)
- 対日本戦 FW
- 準決勝(相手は不明) フィールドプレイヤー
- 決勝戦(日本) GK
必殺技
・ツーマンデ・ゴラン(キーパー技)
・オーロラウェーブ(必殺タクティクス)
オーロラウェーブは本来カルルとシャミールを加えた3人で発動するタクティクスなので厳密に言えば彼固有の技とは言えないのだが、タクティクス発動の号令をかけているのが彼であることと、このタクティクスが彼の代名詞となっている現状を鑑みて表記している。
彼は対日本戦で2度ほどシュートを打っているもののいずれも必殺技ではないノーマルシュートで、日本側のGKであったのりかに必殺技なしで防がれている。しかしGKとして出場した決勝戦では剛陣の放った1回目のファイアレモネード・ライジングを余裕で止めており、本来GKではないにもかかわらずGKのときの方が活躍しているという不可解な状況に陥っていた。そのため、対日本戦では精神的要因により彼の本領が発揮されていなかったのではないかという考え方もある。FWであるにもかかわらず習得技やイメージがGKのものに偏っていることはあまりに残念な状態であり、近々発売予定のゲーム版でのシュート技追加が望まれる。
チーム内での立ち位置など
彼は36話でフロイが退場した後に代理キャプテンという名目でキャプテンマークを継いでいる。そのため副キャプテンと解釈されることが多いが、作中での明言はされていない。フロイと共にフィールドを去ったヴィクトールが副キャプテンであった可能性は残されている。ただし、そうだとしても彼はパーフェクトスパーク内で2番目か3番目の地位を獲得していることになり、実力の高いプレイヤーであることは窺える。
また36話にて彼とフロイが基軸となって発動する必殺タクティクスの存在が明言されているが、発動直前にベルナルドからの指示が入ったために詳細は一切不明。発動元が(おそらくは)フロイとユーリの2人であることから、オーロラウェーブとは別物であろう。
余談
- 22話の機内での会話時に野坂が持っていた電子端末に、彼のイレブンライセンスがごく短い時間だけ写っている。解像度の関係上解読ができていないものの、どうやら彼固有の情報が表記されているらしい。称号の文字数が6~7文字であることは読み取れる。当然だが、彼のイレブンライセンスは実装されていない。
- 声を担当した河西健吾氏は過去にイナズマイレブンGOギャラクシーでカゼルマ・ウォーグの声を担当していた。
- 彼はその中性的な容姿と、22話での初登場からしばらくの間口を開かなかったという事実があるために男女論争が起こった人物である。アニメージュ2019年9月号でも「こう見えて男の子」と書き立てられていた。ただし声は普通の男の子なので、35話放送後のTwitter上では「性別詐欺」との声が数多く見られた。更に、37話でアフロディに対してイレブンバンドに仕込んだスタンガンを使用していたことから一部の照美ファンからの反感を買っている。
- 登場後なかなか喋らなかったために二次創作では揺れが多いが、一人称は「俺」。二人称は基本的には「おまえ」だと思われる。36話でのみ、フロイとの決別を自覚するためにか二人称「君」を使用していた。
- 彼は作中では人格統合後の一星と会話と呼べるほどの言葉を交わしたことがない。37話にて一星が一方的に喋りかけているが、その際の彼は一星光のことを「一星」と呼んでいる。しかし試合中のことでありそれ以上の情報もなく、彼が一星光をどう思っているかは不明である。
- 何故か35話ではイレブンライセンス及びEDのキャスト欄で名前が「ユーリー・ロディナ」になっていた(円盤化及び一部の配信では修正済み)。
- なお名字の「ロディナ(Rodina)」は女性の時に使われるもの(名前の最後の子音が-aか-yaで終わっている)で、ロシア人の名前の表記としては実は誤用である。男性として使うのならば「ロディン(Rodin)」が正しい。