背景ストーリーでの設定
ドライアドのプレインズウォーカー。女性。ツリーフォークと共生している。
プレインズウォーカーは通常、他の生物を連れて次元を渡ることはできないが、レンは共生するツリーフォークとともにプレインズウォークすることができる。
ただし自身と共生するツリーフォークに名前をつけていない。6番というのも、現在のツリーフォークは彼女にとって6番目であるため。
カード性能
カードとしての初出はモダン・フォーマット用の特殊セット『モダンホライゾン』。
そのため、『イニストラード:真夜中の狩り』までの間、レン関連のカードでスタンダードで使用可能になったモノは無く、モダン以下のでの環境下でのみ使用可能であった。
レンと六番
マナコスト | (赤)(緑) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — レン |
初期忠誠度 | 3 |
能力 | [+1]:あなたの墓地から土地カード最大1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。 |
[-1]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。レンと六番はそれに1点のダメージを与える。 | |
[-7]:あなたは「あなたの墓地にありインスタントかソーサリーであるカードは回顧を持つ。」を持つ紋章を得る。 |
・回顧 ―それを唱えるための追加コストとして土地カードを1枚捨てることで、あなたの墓地から唱えてもよいという能力。
2マナという驚くべき低マナで使用可能な最軽量PW。
土地の使いまわしとは使いどころに悩む能力……
と、思いきやこれが使用可能なフォーマットはモダン以下。
タルキール・ブロック時代に再録されゼンディカー・ブロック時代に亜種が登場したあのフェッチランドを繰り返し使用できる。(例:樹木茂る山麓等々。カードテキストは外部リンク参照)
他にも生贄に捧げることで優秀な特殊能力を発動する特殊地形全般と強烈なシナジーを持つ。
1点火力も、出たターンから使っても3回は撃てるであれば軽量ながらも厄介なクリーチャー排除や詰めの一手にも地味ながら貢献する。
2019年の秋、モダンでは使用可能だがそれよりも範囲が広いレガシーで禁止カードに指定される。
優秀な特殊能力が多い環境であればあるほど効果を発揮し、この環境では不毛の大地(カードテキストは外部リンク参照)で相手のマナ基盤に毎ターン打撃を与えるコンボが強烈。
また、複数回使用可能な1点火力も環境に刺さっている。呪文多用デッキのお供若き紅蓮術士や、逆にそういった相手の妨害要員として活躍できるスレイベンの守護者、サリアといった優秀な軽量クリーチャーもレンと六番がいる状況では出すに出せない。
結果、基本でない土地に頼らない、タフネス1のクリーチャーの採用を避けるという工夫をするデッキ構築を迫られ、それらを避けられないデッキは衰退する原因になってしまい、2019年11月22日より、レガシーの禁止カードに指定される。(詳しくは禁止告知米公式もしくは日本公式の翻訳記事を参照)
ちなみにプレインズウォーカーとしてはレガシーで初めての禁止カード。またモダンでは使用可能なカードがレガシーでのみ禁止される例もこれが初である。
レンと七番
マナコスト | (3)(緑)(緑) |
---|---|
カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — レン |
初期忠誠度 | 5 |
能力 | [+1]:あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を公開する。これにより公開されたすべての土地カードをあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。 |
[0]:あなたの手札にある望む枚数の土地カードをタップ状態で戦場に出す。 | |
[-3]:到達と「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールしている土地の数に等しい。」を持つ緑のツリーフォーク・クリーチャー・トークン1体を生成する。 | |
[-7]:あなたの墓地にあるすべてのパーマネント・カードをあなたの手札に戻す。あなたは「あなたの手札の上限は無くなる。」を持つ紋章を得る。 |
・到達 ―飛行を有するクリーチャーへのブロックが可能という能力。
『イニストラード:真夜中の狩り』に収録された神話レアのカード。通常セットに登場するのはこれがはつ。能力はほとんど土地関連だが、4種持ちであるため汎用性は高い。
直接的なボード・アドバンテージに繋がる能力はほぼ-3だけだが、この手のクリーチャーは大体は5マナぐらいであり、さらにそれとシナジーのある土地関連能力を持つので、大型クリーチャー+αとしても期待できる。
登場当時は「エシカの戦車」「収穫祭の襲撃」と言った相性の良いカードにも恵まれており、多くの緑系デッキで活躍した強力なカードとなった。
関連ページ
ネタバレ
レンと次元壊し
時は経ち、全世界を油で漆黒に染め上げようとする新ファイレクシアが、次元壊しという巨大な樹木によって、怪物の軍団をあらゆる次元へ送り込もうとしていた。
この樹木を制御できるニッサ・レヴェインはファイレクシアの一員となってしまい
これまではまだ散発的・小規模だった各世界への侵略が大規模・本格的に始まってしまう。
それに対抗するために立ち上がったものの中にレンの姿もあった。
彼女はファイレクシアを止めるため侵略樹とも呼ばれるそれと戦う。
あまりにも巨大でおぞましい悪。自分はそれに対してドングリぐらいの矮小な存在でしかない。
心と正気をすり潰されそうになりながらも、ファイレクシアの油のささやきに耐え懸命に戦い続ける。
そして彼女は見つけた。油で穢れた巨大な樹木の中で奇跡的に無事だった若木を。
レンはその小さな若木に語り掛け、勇気を与え、若木は瞬く間に成長し『八番』となった。
新たな相棒となった八番とレンは力を合わせ、次元壊しの制御を奪取。
存在してはならない邪悪であるファイレクシアから全世界を救うために、誰も辿り着けない久遠の彼方に放逐するという行動に出る。
それに適した場所は過去の騒動(大修復関連)で次元宇宙から隔離され、事実上消滅したテフェリーの故郷、ザルファーがある奈落であった。
レンは最後の力を振り絞り、ザルファーとミラディン(新ファイレクシアの世界)をそっくり入れ替え
ザルファーを救い出すとともに、ファイレクシアを次元レベルで隔離封印することに成功。
油の信号が遮断されたことにより各次元のファイレクシアンは停止、侵略戦争は終結した。
戦争が終わり、故郷へ帰還したテフェリーの手には彼女が遺したドングリがあった。
元の場所に戻ることが出来たザルファーと、穢されずに済んだ数少ないミラディン人が住まうこの地に
テフェリーはそのドングリを植え、成長を見守ることを決めた。
友に深く感謝し、死を悼み、しかし時間をかけて立ち上がった。
「次は友達を連れてくるよ。」