概要
ロドニアとは、『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』25話にて登場した連合軍のエクステンデッド研究所が存在していた場所である。
シン・アスカとレイ・ザ・バレルはザフト司令部からの命令をミネルバ隊副長のアーサー・トラインに伝えられこの地の何やら不明な研究施設の探索任務を命じられた。
「自分達はエースパイロットなのに何でそんな任務を…」と、不満そうなシンをレイが咎め、アーサーは「武装勢力が立て込もっていたら」「地下に巨大秘密基地が」などと任務の重要性を解くが、シンは正直面倒で退屈な任務だと思っていた。
うち捨てられた廃墟の中には電気が何故か通っていた。その中には大型のコンピュータ、手術台、ガラスケース…それらを見てレイは過去のトラウマをフラッシュバックさせくずおれてしまう。
シンは見たこともない怯えるレイの変調に動揺し、タリア・グラディス艦長に事情を告げ基地を脱出した。
改めて内部のチェックを完了させ、自爆装置を撤去された施設にミネルバ隊は調査に入る。
そこは、この世の地獄だった。
以下、ショッキングな記述がございます。お覚悟の上読み進めください。
部屋のいたるところに死体が転がっていた。
大人のもの、子供のもの。外部からの襲撃ではなく、殺しあったのだと思われた。
壁を照らしたアーサーは、悲鳴を上げた。
アスラン・ザラは、体のいたるところにチューブを繋がれたさまざまな年齢・性別の子供が、悪夢の博物館のように並んでいたのを見つけ、胃からこみ上げるものを感じた。
タリアは自爆装置を作動させようとしたところで絶命している研究員らしき男を見つけた。
アーサー「何なんですかあっ!?ここはぁっ!」
タリア「内乱…ということでしょうね…」
アーサーの問いに、タリアはそう答えた。
それは、非人道的な仕打ちを受けてきた子供たちの反乱により起こった悲劇であったと思われる。
壁一面に並ぶ子供たちの脳みそ。
そして被験体…ここにいた子供たちの入出記録。
入る時は『入所』、出る時は『廃棄処分』。
タリア「遺伝子操作を忌み嫌う連合…ブルーコスモスが薬やその他のさまざまな手段を使って造り上げている、生きた兵器…戦うためだけの人間。ここはその実験、製造施設ってことよ」
タリアはその冷たい事実を告げた。
外に出てタリアはミネルバのメンバーに命令し施設の保護と周辺を警戒させる。
施設から運び出された死体袋からの異臭に、アーサーはこらえきれなくなって近くの茂みで嘔吐した。
シンも今回ばかりは、彼を情けないとは思えなかった。
それと同時に
シン「コーディネイターは自然の摂理に背いた間違った存在と言っておきながら自分たちはこれですか!?」
と連合軍やブルーコスモスへの怒りを露わにしている。
ザフトに押さえられたこの研究所は後にギルバート・デュランダルのプロパガンダに利用されることになる。