注意!この記事は『少女☆歌劇レヴュースタァライト』アニメ本編、並びに本作のネタバレを含みます。
「演じたはずの舞台。なのに、私の知らない舞台」
概要
2020年8月7日公開の少女☆歌劇レヴュースタァライトの総集編劇場版。
テレビシリーズ全12話を再構成したもの。通称は「ロロロ」「再生産総集編」
2019年11月3日に行われた3rdスタァライブ『Starry Diamond』にて、劇場版二作の製作が発表され、2020年1月21日のスタァライトプロジェクト発表会にて本作の公開が5月29日と発表された。
しかしその後のCOVID-19の拡大を受け公開延期。待つ事半年、7月12日に配信された『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE ONLINE-(現在は配信終了、舞台青嵐の主題歌「BLUE ANTHEM」の特典BDにて視聴可能。)』にて、改めて上述の8月7日に公開と発表される運びとなった。
イントロダクション(物語の根幹に関わるネタバレにつき注意!)
大場なな。
聖翔音楽学園第99期生 出席番号15番。
中学時代、1人きりの演劇部で孤独の中にいた彼女は、この学園で初めて舞台を創る本当の喜びを知る。
同じ舞台を目指し、手を取り合った99期生という同志。幕が下りた瞬間の沸き立つ拍手と、身を震わせる充実。
燃える宝石のような煌めき。輝く虹のような幸福な日々をもう一度――
あの眩しさに囚われたななは、キリンが主催する謎のオーディションに参加。合格者となった彼女は、運命の舞台に「第99回聖翔祭、あの一年間の再演」を望む。
「いいでしょう」
そして再び始まる、「あの一年」。
ななは開花させた才能の全てを、眩しい日々の「再演」に注ぎ込む。
だが、彼女は未だ知らない。全く同じ舞台は無いということを。終わらない舞台はないということを。
繰り返す再演の先に、廻る輪舞の幕が上がる。
「演じたはずの舞台。なのに、わたしの知らない舞台」
「それが、ロンド・ロンド・ロンド――わかります」
登場人物
※人物の詳細は当該個別記事を参照のこと。
主な人物 | キャスト |
---|---|
愛城華恋 | 小山百代 |
神楽ひかり | 三森すずこ |
天堂真矢 | 富田麻帆 |
星見純那 | 佐藤日向 |
露崎まひる | 岩田陽葵 |
大場なな | 小泉萌香 |
西條クロディーヌ | 相羽あいな |
石動双葉 | 生田輝 |
花柳香子 | 伊藤彩沙 |
雨宮詩音 | 広瀬さや |
眞井霧子 | 篠宮あすか |
櫻木麗 | 名塚佳織 |
キリン | 津田健次郎 |
スタッフ
原作 | ブシロード / ネルケプランニング / キネマシトラス |
---|---|
監督 | 古川知宏 |
副監督 | 小出卓史 |
シリーズ構成・脚本 | 樋口達人 |
キャラクターデザイン | 斎田博之 |
プロップデザイン | 高倉武史 / 谷紫織 |
グラフィックデザイン | 浜裕斗 / 山口真生 |
色彩設計 | 吉村知恵 |
美術監督 | 秋山健太郎 / 福田健二 |
3D監督 | 秋元央 |
3D舞台照明 | カミヤヒサス |
撮影監督 | 出水田和人 |
編集 | 黒沢雅之 |
音楽 | 藤澤慶昌 / 加藤達也 |
音響監督 | 山田陽 |
戯曲脚本・劇中歌作詞 | 中村彼方 |
アニメーション制作 | キネマシトラス |
主題歌
「再生讃美曲」
作詞:中村彼方 / 作曲・編曲:佐藤純一(fhána)
歌:スタァライト九九組
映画に合わせて書き下ろされた新曲。当初はスタァライトの楽曲としては初めてMVが撮影され、限定版CD特典として収録される予定だったが、こちらも劇場版の延期と共に撮影が中止となり、CD特典はブックレットに差し替えられる事となった。
現在はリリックビデオが公式YouTubeチャンネルにて公開されている。
本作の特徴(本作のネタバレ注意!)
本作の特徴は、大場なながストーリーテラーの役割を果たして、キリンと共にアニメ本編の内容を振り返る形の構成となっている「再生産総集編」なのだが、今までありがちなこの形式の総集編の型に嵌らずこの作品単体が個別の物語として成り立つ物となっている。
大まかには時系列が明らかに本編と異なる様子があったり、尺の都合でカットされた、と思われるシーンの中も彼女にとっては明らかに嫌悪を示していた言動が全てカットされていたり(それに関与する彼女自身の台詞もカットされている)…と、本編を一通り視聴した後に観ると新たな視点で描かれた「レヴュースタァライト」の物語になっている。(一部この劇場版では掘り下げられなかったキャラクターもいるが、そこはこの作品のみで満足せずに是非本編を見て補完していただきたい。)
これにあたってレヴュー曲も新規で全て作り直されており、伴奏が異なっていたり、歌詞の歌い分けが一部違うレヴュー曲もある。(曲によっては曲調まるまる全て変わっているレヴュー曲、さらには本編のレヴュー曲そのものが別の曲に差し替えられている物も存在する。)
さらに、本作は新作劇場版への橋渡しも担っており、総集編だからと言ってスタッフロールで視聴をやめるのではなく、最後の最後まで必見である。
一部ファンからは「ロロロを見ずに劇場版は見れない」「ロロロは再生産総集編だけど総集編ではない」という意見も散見される。
余談
タイトルの「ロンド」とは「輪舞曲」を指す言葉で、異なる旋律を挟みながら、同じ旋律を何度も繰り返す手法の事を言う。
ちなみに大場なながレヴュー中に使用する刀の名前も「輪(めぐり)」と「舞(まい)」である。
本作の公式サイトやパンフレットに記載されている意味深な横棒に対しての縦線は劇場版への伏線を表している。さらに、劇場版での重要なキーワード「ワイルドスクリーンバロック」というワードも今作にてチラッとだけ出てくる。
本作のタイトル、ロンド・ロンド・ロンドという名前自体はTVアニメのサウンドトラックの中にも既に存在し、劇場版の第1弾PVにも使用された。(TV本編使用箇所は第7話が象徴的。)
関連リンク
※新作劇場版公開中の現在は当該サイトを開くとそちら側のサイトへ飛ぶため、左下のキリンマークを押すとロンド・ロンド・ロンド公式サイトへジャンプできる。
関連タグ