概要
豊川鉄道豊橋駅~豊川駅間開業の1週間後にあたる1897年7月22日に一ノ宮駅として開業。
1898年4月25日の新城駅延伸に伴い途中駅となった。
開業時は一ノ宮駅だったが、同名の駅が4つあったため1916年1月1日に三河一宮駅に改称された。
このうち尾張一宮駅については同じ愛知県内に位置しており、平成の大合併以前は尾張一宮駅が一宮市、当駅が宝飯郡一宮町と同名の自治体に位置していたこともあって、それぞれの自治体を区別するために宝飯郡一宮町を三河一宮、一宮市を尾張一宮と呼称する場合もあった。
1943年8月の豊川鉄道国有化に伴い国鉄の駅となる。
1971年12月1日に貨物営業を廃止、1987年の国鉄分割民営化に伴いJR東海の駅となる。
駅周辺には三河一宮郵便局があるが、こちらは「みかわいちみや」と読む。
駅構造
千鳥式配置の相対式ホーム2面2線の地上駅。この配置はかつて線内でタブレット閉塞を行っていた名残で、タブレットの交換を容易に行うため上下線の列車の先頭が向かい合う形で停車する形になっていた。
単線上にある交換駅で行き違いが可能。
配線は1線スルーだが、信号設備の都合上速度制限を受けないのは上り列車に限られる。
互いのホームは跨線橋で連絡する。
豊川駅管理下の無人駅。開業以来長らく有人駅であったが、2012年4月1日に無人駅となった。
上りホーム側に駅舎が設置されている。駅名の由来である三河国一宮・砥鹿神社の最寄駅であることから寺社風の車寄せを備えた駅舎になっている。
このほか駅南東部に側線が1本あり、保線用機械が留置されていることがある。