概要
中性口調とは、現代日本で一般的な男女差異の少ない口調である。
戦後日本では女性語が古風すぎるため次第に使われなくなり、1970年代~1980年代頃からは創作作品でも中性口調が使われるようになっていった。
用法・使い方
肯定形
- 「名詞+だ・だよ・だね・だよね・じゃん」(実例:アニメだ、アニメだよ、アニメだね、アニメだよね、アニメじゃん)
- 「動詞+よ・ね・よね・じゃん」(実例:動くよ、動くね、動くよね、動くじゃん)
- 「形容詞+よ・ね・よね・じゃん」(実例:うれしいよ、うれしいね、うれしいよね、うれしいじゃん)
否定形
- 「名詞+じゃない(よ・ね・よね)」(実例:犯人じゃないよ、犯人じゃないね、犯人じゃないよね)
- 「動詞+じゃない(よ・ね・よね)」(実例:行くんじゃないよ、行くんじゃないね、行くんじゃないよね)
- 「形容詞+じゃない(よ・ね・よね)」(実例:元気じゃないよ、元気じゃないね、元気じゃないよね)
疑問形
- 「名詞+じゃない(の)(かね・かな)?」(実例:UFOじゃない?、UFOじゃないの?、UFOじゃないかね?、UFOじゃないのかね?、UFOじゃないかな?、UFOじゃないのかな?)
- 「動詞+じゃない(の)(かね・かな)?」(実例:行ったんじゃない?、行ったんじゃないの?、行ったんじゃないかね?、行ったんじゃないのかね?、行ったんじゃないかな?、行ったんじゃないのかな?)
- 「形容詞+じゃない(の)(かね・かな)?」(実例:元気じゃない?、元気じゃないの?、元気じゃないかね?、元気じゃないのかね?、元気じゃないかな?、元気じゃないのかな?)
男女での差異
文字起こしだと分からないが男女で発音がかなり違う。文字にすると阪神金本知憲元監督の方言を含んだ中性的な言葉使いが女の子のように見えることで有名。
文字起こしでも分かる例としては、男性の場合、連音化が起こりやすく、女性の場合、1モーラをしっかり発音されることが多い。(実例:知らねーんだけど、聞いてねーよ/知らないんだけど、聞いてないよ)
「だぜ」「だろうが」「~ないか」など、語尾は性別の違いが激しい。これを利用してわざと男言葉風で話す人や、創作でそういうキャラを出すこともある。