概要
より正確には顕聖二郎真君(けんせい じろうしんくん)と呼ぶ。
二郎神(じろうしん)、灌口二郎若しくは灌江二郎(どちらも読みは「かんこうじろう」)、清源妙道真君(せいげん みょうどう しんくん)など様々な別名がある。
中国語では二郎神と書いてアルランシェン(Erlang Shen)と呼ぶ。
一般に額に三只眼を持ち、鎧を身につけた眉目秀麗な武人の姿で描かれる。
七十二の変化の術を使いこなし、刃先が3つに分かれた柄の長い大刀「三尖両刃刀(さんせんりょうじんとう)」を得物とする。また哮天犬(こうてんけん)と言う名の神犬を潜ませている。灌口で神として祀られている。
中国神話において、魔物を退治する場面に登場する神としては非常に普遍的な存在であり、また「西遊記」などの文学作品や民間伝承にも頻繁に名前が登場する人気者。
同書では玉帝の甥(玉帝の妹と人間の男のハーフ)、道教サイドでも一二を争う強者であり、暴れまわっていた斉天大聖時代の孫悟空を撃破・捕縛している。
悟空が三蔵法師に帰依した後も度々下界で妖怪の討伐に向かっている。
同僚の哪吒太子一家も登場する「封神演義」の登場人物の一人楊戩(ようせん、ヨウゼンは誤読)と同一視される事もある。