CV:梁田清之
概要
第6話「パワー戦士ジャイアントボム」から登場したビーダーの一人。
物語最初期のライバルキャラでありながら物語後半で再登場し、再戦を経て味方になったうえ、ラスボスとも因縁を持つなど、作品を通して存在感を示し続けたキャラクターである。
小柄なタマゴどころかガンマですら見上げる程の体格の大きな大男ではあるが、信じられない事にこの外見で小学6年生なのである(後述の通り、役目を終えてタマゴ達の町を去る際に乗ったバスでも運転手に大人と誤解された)。
再登場時には左目付近に三本の爪痕のような傷が出来ていた。
初期
初登場した頃は、強いビーダーを求めて全国を旅しており、ビーダマンバトルの勝負を挑んでは、自分が勝った場合倒した相手のビーダマンを奪うという道場破りのような事をしていた。その過程でタマゴたちの町に現れ、彼らと対戦することになる。
バトル時には特殊なビー玉を使用していたうえ、自分本位なルールを相手に押し付けることで試合を優位に進めていたが、最終的にビーダーの道を踏み外した報いのような形で敗北した。
しかし、円の目的は後に開催される『全日本ビーダー選手権』に備え、有力なビーダーに腕試しを挑んで実力を調査する事であり、彼自身は所属するチームの偵察員に過ぎなかった。また、卑劣な言動や無茶苦茶なルールの押し付けも相手に本気を出させるため、ルールの制定された公式大会の重要性を知らしめるための演技が含まれていたらしく、川に落ちたガンマのビーダマンを救う為に自らが川に飛び込むという漢気も垣間見せていた。
円がバトルで使用した玉
- ジャイアントボム:通常のサイズより大きいビー玉で、専用のビーダマンであるゴーレムボンバーを使用してきあいだめのように力を込めてから発射することで、中身の入った未開封のペットボトルを一発で倒す程の威力のパワーショットを撃つことができる。
- ヘビーボム:見た目は黒いジャイアントボムと言った感じだが、その正体は鉛を溶かして作った文字通りの鉛玉で、メタルウィングを使用したタマゴのパワーショットを警戒した円が最終兵器として用意した。発射した際の威力はジャイアントボムに劣るのだが、鉛であるが故に普通のビー玉より重く 『二本の釣り糸で作った橋を伝って相手側のターゲットを先にゲットする勝負』であるクラッシュバトルでは重さで釣り糸の間隔を広げ、対戦相手の撃ったビー玉は全て拡がった橋から落ちて、自分だけは橋を進むというインチキそのものな使い道をしていた。だがそれがタマゴの逆鱗に触れることになってしまう……
当然これらの玉は、公式大会であるTOPビーダー選手権では規定違反で使用することはできない。
再登場
全日本ビーダー選手権には姿を現さなかったが、その全国大会にあたる『全日本TOPビーダー選手権』の準決勝後にタマゴらと久しぶりの再会を遂げ、決勝進出したチーム『シャイニングウォリアーズ』の一員としてチームガッツと対戦する事が発覚する。
なお、偵察員の頃は大きなリュックを使用していた為、ガンマからは我猛トキオたちからビーダマンを奪い取った悪質ビーダーと勘違いされかけた(実際の犯人は同じく偵察員として活動していた高尾天空だった)。
決勝戦の舞台『マグマオーシャン』では開戦直後に溶岩へ落ちかけるアクシデントこそありつつも、天空、草薙たけると共にパワーショット三羽烏としてチームガッツの一同に高い実力を見せつける。しかし、試合の最中に彼らの目的は試合の勝利ではなく、ビーダーにとっての敵ダークマターと戦うガーディアンのメンバーを選出することだと明かし、対ダークマター戦を想定したラフプレイでガンマたちを失格に追いやる。その直後、乱入してきたダークマターによって会場が破壊され、決勝戦は無効試合となった(その際に持ち前の巨体でチームガッツを崩壊する会場の瓦礫から庇っている)。
その後はチームガッツの味方としてダークマターの対処にあたっていたが、最終決戦では円がダークマターの創設者である高原夜見と同行している姿が目撃される。しかし、これは円がガーディアンの創設者、そしてダークマターとJBAの創設者でもある高原一族に仕えていた為であり、ガーディアンを裏切ったのたのでは無かった。同時に左目の傷は最強のダークマター・マダラによってつけられたことが発覚する(この時、円を救うためにマダラを撃ったことで高原光はビーダーとしての資格を失い、戦うことが出来なくなった。そのため円は光に忠誠を誓っている)。
最終的にタマゴがマダラに勝利したことを機にビーダーとダークマターは和解。円は水没する会場から、マダラによって気絶させられたチームガッツのメンバーを救助していた。最終決戦前にTOPビーダー選手権決勝のやり直しをしたいと語っていたが、その様子は描かれなかった。
作中での使用ビーダマン
- ゴーレムボンバー:円が使用するビーダマンで、ジャイアントボムに対応するため、ソレを込める為の空洞部分が普通のビーダマンより大きいのが特徴である。
- ギガサラマンダー:TOPビーダー選手権編で再登場した円が使用するPI-EXビーダマン。ゴーレムボンバーと違って他のビーダマンと同様に通常サイズのビー玉に対応したビーダマンになっており、かつて伊集院が使用していたケーニッヒケルベロスのダブルバーストの強化版とも言うべきショット、強力二点射(パワーダブルバースト)を発射することができる。
関連タグ
爆球連発!!スーパービーダマン パワーシューター 大男 ※小学生です
シャイニングウォリアーズ:全日本TOPビーダー選手権で再登場した円が所属するチーム。ただし、全日本ビーダー選手権ではチームの定員が3人だったため、円はチームメンバーとして大会には参加しておらず、天空と共に偵察員として活動していた。
高尾天空:円のチームメイトで円よりも大きな体格の持ち主であり、基本的に冷静な円と比べて熱くなりやすいという特徴がある。
草薙たける:円のチームメイト。円や天空より優れた実力を持つため一足先に一軍メンバー入りしていた。円、天空、たけるの三人が揃うことで「パワーショット三羽烏」となる。
高原命:チームリーダーで、円いわく「どんなにあらがっても力の及ばぬ天才」。
高原光:円のチームメイト。前述の通り、円にとっての恩人であり忠誠を誓っている相手。
チームガッツ:彼らが全日本ビーダー選手権に参加したのは円とのバトルがきっかけである。再戦以降は円がガーディアンとチームガッツを繋ぐ連絡員の役割を果たしていた。