概要
京都押小路の木綿問屋越前屋の次男として生まれた。幼少より武芸を好んで剣術(ある説では心形刀流)を習い、18歳で新撰組に入隊。
局長近藤勇の小姓役、次いで小頭格に昇進した頃、島原通いにはまる。輪違屋の錦木太夫へ通い詰めて金欠に陥ったため、辻斬り強盗をするようになった。新撰組より田代某という人物が、密かに加納処分役に任命されたが返り討ちとなる。加納は島原通いを続けていたが、ある日島原へ向かうため屯所の塀を飛び越えたところ、副長土方歳三らが待ちかまえており、即座に斬殺された。
新撰組の隊士だが現存する隊士名簿にはその名は存在しない。そのことから架空の隊士とされている。
新選組血風録
司馬遼太郎の小説「新選組血風録」の話の一つ、「前髪の惣三郎」では主人公として描かれ、田代彪蔵と衆道(男色)に陥るストーリーになっている。元治元年(1864年)5月20日の近藤勇の書簡に新選組内で男色が流行していたことが記されており、これに着想を得た創作である。
その他の作品
御法度
1999年に公開された大島渚監督の時代劇映画。