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概要編集

四国出身の拝み屋の少女で、葉月いずなのライバルである呪殺師。本名は千佳(ちか)

いずなと互角の実力や金銭欲の持ち主だが、いずなとは対照的に悪人には冷酷非情。

着物を身にまとい、が入った髪飾りをつけている。武器は大鎌だが、バズーカを使ったこともある。

依頼者とその代金に見合った呪術を用いて、笑みを浮かべながら対象者を平然と呪い殺すが、親しくなった人間には感情を露わにするなど、根っからの悪人ではなく、金儲けのために悪人に加担して罪のない人間を呪い殺すようなことは決してしない。加えて、依頼者の精神状態やその後を考えて対象者の殺害でなく二度と悪事を行えないように呪いを使うといった一面も持ち合わせている。

いずなとは、霊媒師としてのあり方と思想の違いからライバル関係となり幾度となく衝突し、一時はいずなをスランプに陥れたこともある。


彼女を主人公としたスピンオフ作品『呪殺師千佳羅』(『霊媒師いずな Ascension』8巻収録)は、強い恨みを抱いた者の前に千佳羅が姿を現し、呪術でターゲット(主に悪人)を裁き、ターゲットは千佳羅によって悲惨な末路を遂げるという、『地獄少女』のような勧善懲悪調のストーリーである。


※以下、ネタバレ注意!!編集






幼少時代は四国の小さな村で両親と兄・信治(しんじ)と平穏に暮らしていた。

しかし、大手製薬会社・セイント製薬が村に工場を建設したことで村の環境が一気に汚染されてしまい、両親と兄が中心となって村一同で徹底した抗議行動を起こすが、製薬会社の依頼を受けた呪殺師・役権現戸隠厳山に家族を呪い殺され、村を滅ぼされてしまう。その裏側を目撃し厳山を問い詰めるが、厳山に鈍器で顔面を滅多打ちにされてしまう。

孤独となったその後は山中をさまよい、裏陰陽道の呪いの正統な伝承場の寺院に拾われ、呪術を習得した。


第2部終盤、厳山の罠でいずなと争っていたが、いずなの妹分のリンが厳山に鈍器で滅多打ちにされながらもそれを罠だと知らせに現れ、彼女の話を聞いてすぐ厳山の仕業と気づくと、リンの話も聞かずに自分を悪人と決めつけてばかりいるいずなを叱りつけ、いずなにようやく話を信じてもらえたリンが厳山に殺されたためにいずなと和解。いずなと協力して厳山に殺された人間達の仇討ちを決意する。

しかしリンを殺された怒りと憎しみに駆られ、厳山を殺そうとするいずなを止め、彼女をかばって厳山に心臓を串刺しにされるが、直後に自身に刻み込まれ今まで溜め込んでいた呪いと怨念のエネルギーを利用し厳山を道連れにして自爆死。

冥界と現世の狭間で彷徨っていたリンを生き返らせ、「いずなと一緒に帰りなさい」と諭して現世に送り帰した後、厳山と共に地獄に落ちた。


千佳羅の死後、いずなから「リンの命の恩人」と認められ、墓に花を供えられた。


関連タグ編集

霊媒師いずな

葉月いずな ライバルヒロイン/ダークヒロイン/アンチヒロイン 闇堕ち 悲劇のヒロイン 哀しき悪役


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