概要
週刊少年ジャンプにて連載されていた、原作:真倉翔、作画:岡野剛による少年漫画『地獄先生ぬ~べ~』のスピンオフ作品。
『ぬ~べ~』で中学生であったイタコ少女・葉月いずなが高校生に成長し、迷える人々の霊や妖怪に関する悩みや事件を解決していく物語。
また、掲載誌が青年誌のためにエロシーンが強化されている。
『現代都市妖鬼考 霊媒師いずな 〜the spiritual medium〜』(第一部)、『霊媒師いずな Ascension』(第二部)として、平成19年から『オースーパージャンプ』、『スーパージャンプ』、『グランドジャンプ』、『グランドジャンプPREMIUM』と場を移し、2016年7月号まで連載された。
登場人物
本作品の主人公にしてヒロイン。イタコの孫娘である高校2年生の少女。
新井(あらい)
新軸署生活安全課所属の刑事(階級は巡査長)。一人称は「俺」。
かつて妹・ゆかりを悪徳霊媒師の詐欺によって亡くした過去があり、霊媒師を人一倍憎んでいる。それ故、初めはいずなのこともを詐欺師と見なして逮捕しようとするが、本物の悪霊やそれに対するいずなの行動を目の当たりにし、考えを改める。
ルナ
裏路地の奥にある小さなバー「House Fairy」を営んでいる若い女性。ヤクザに店を買収されそうになったところを偶然知り合ったいずなに助けられて以来、彼女と仲良くなった。
尾古女(おこじょ)
通称「おばば」。いずなが故郷に居た頃の師匠であるイタコで、いずなの祖母。小柄な容姿だが、実力は夫に先立たれた現在でも孫娘を遥かに凌ぐ。孫娘のいずなが最も苦手とする人物。
早乙女 沙聖(さおとめ さき)
リン
天真爛漫な性格の少女。霊感を持っており、霊や妖怪を見ることができる中学1年生。
両親は幼少時代に離婚しており、共に暮らしていた母・令子が男遊びに溺れて家庭崩壊したため、家出をした。紆余曲折を経ていずなの弟子入りを志願し、居候の身となって妹分になる。
千佳羅(ちから)
四国出身の拝み屋の少女で、いずなのライバルである呪殺師。いずなと互角の実力や金銭欲の持ち主だが、悪人には冷酷非情。
着物を身に纏っており、飴が入った髪飾りをつけている。武器は大鎌。
彼女を主人公としたスピンオフ作品『呪殺師千佳羅』は、強い恨みを抱いた者の前に千佳羅が姿を現し、呪術でターゲット(主に悪人)を裁き、ターゲットは千佳羅によって悲惨な末路を遂げるという、『地獄少女』のような勧善懲悪調のストーリーである。
齢400年を超える妖狐。何かと無茶をするいずなに皮肉を吐きつつも、影から見守っている。
第二部からの登場人物
レイ
美男子だが、ドMな一面がある。
普段は一般人女子高生にも劣るほど非力だが、人間の美女(特に処女)の血を吸うと戦闘力が常人の数十倍以上に上がる。
天敵である聖職者の沙聖に一目惚れしアプローチをするも、沙聖には毎回退治される始末で中々進展しない。
深夢(みゆめ)
いずなが偶然見つけた春夢神社の巫女で、並外れた巨乳(むしろ超乳に近い)の持ち主である少女(いずな曰く「神様もビックリの爆乳」)。
「夢祓い」という人の夢の中に入れる能力を持っているが、その能力の発動方法がお互い全裸になり、依頼者に深夢が添い寝をするという、かなり過激なものであるため、普段は男子禁制である。
糸奈(いとな)
日本有数の大財閥・鋏角グループの総帥とメイド長の絹川の娘。
3歳の頃から13年間、蜘蛛妖怪・闇蜘蛛に取り憑かれ、地下に監禁されていた。
監禁されてから13年後、いずなに闇蜘蛛を除去されたが、母を父に銃殺され、父は封印から解き放たれた闇蜘蛛に殺されて孤独となり、いずなに引き取られ、リンに続く彼女の妹分になる。
役権現 戸隠 厳山(えんのごんげん とがくし げんざん)
千佳羅と深い因縁を持つ霊能力者の男。
表向きは善良な除霊師だが、裏では大企業の大手製薬会社・セイント製薬と結託し、企業の汚職隠蔽の為に邪魔者を呪殺する、極めて卑劣で残酷な殺し屋霊媒師。
千佳羅の故郷の村人達を呪殺した張本人であり、千佳羅が呪殺師としての道を歩むことになった元凶。呪術だけでなく、鈍器や刀剣や幻、念力も使える。
田辺(たなべ)
セイント製薬の部長を務める初老の男。
汚職隠蔽のために呪殺師・厳山を雇っており、腰巾着のように振る舞う。
陰気かつ狡猾な性格だが、厳山と比べると完全な冷酷非情という訳ではなく、ある程度の良識と人間性はまだ残っている。