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半分おでかけ雲

はんぶんおでかけぐも

『ドラえもん』に登場する、ひみつ道具の一つ。及び同名のエピソードの一つ。
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概要編集

ドラえもんプラス1巻及び、藤子・F・不二雄大全集16巻に収録。


専用の製造機に雲の素を入れてできた二つの雲の片方に体を入れると、もう片方の雲から出てくる事ができる。また、その状態で移動も可能。ただし雲ゆえに風に流されやすいので要注意。


アニメ版ではこの雲を作る機械には「半分おでかけ雲製造機」という名前が付けられていて、これは大山版と水田版、共通のネーミングになっている。


ストーリー編集

下校中にジャイアンスネ夫から、いい天気だからみどりが丘へでも行こうと提案されたのび太は、ランドセルを置いたらすぐに行くとしずかに約束し帰宅。だが早々にママから、毎日遊んでばかりいると言われ、今日は一日うちで勉強するよう言われてしまい、ドラえもんに助けを求めてもその本人がいない今状況だった。


そこでこっそりと抜け出そうと思ったが、ドアの前にはママが既に待ち構えていて、時々見に来ると言われ勉強せざるを得なくなりドラえもんの名を叫んでいると、部屋の隅に方半身が雲になったドラえもんを発見。試しに足をくすぐってみると、途端に大声で笑い出し雲の中からドラえもんが出現し、「半分おでかけ雲」を使ってミイちゃんと遊んでいたとこを明かされた。


ドラえもんからこの雲の作り方や使い方を説明されると、のび太はこれを使ってみどりが丘に行こうと思いドラえもんも行こうと思ったが、家に残ってママが来たら合図して欲しいと言われてしまった。さっそく雲に乗ってのび太は出掛けにいったが、その声を聞いてママが部屋に駆け上がってきたため、急いで部屋に戻って机に向かい部屋にいることを証明した。その後再び雲で外出し、猛スピードを出して車と衝突しかけたが上空へ避けたことで何とか回避し、風任せでゆらゆら行くことにした。


一方みどりが丘では、しずか達が登坂でヘトヘトになっていたが、雲に乗ったのび太は余裕で先に進み、皆でかけっこをしながら頂上へ到着。最初は見える景色に感激していたが、喉が渇いたためのび太は一旦家に戻りジュースを持ってきて皆に配ってあげた。そして皆がはだしで草を踏んで楽しんでいたため、のび太も雲から出て加わったが、この最中にママが部屋にやって来て全てがバレてしまい更に雲も窓から捨てられてしまった。


ドラえもんが雲を心配する中、当ののび太はそんなことは全く知らず、皆が吉良道を歩いて帰る中、自分だけはこの雲で帰れると思っていたが、雲が池の上に流れ着いたため、のび太はこの中に落ちてしまった。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版は1987年11月13日に、水田版は2020年11月28日にそれぞれ放送している。


1987年版編集

  • のび太達が出掛けたのは「紅葉が丘」だった。
  • のび太が雲で外出した際、ママは庭で洗濯物を干していて、のび太も窓越しに自分が部屋にいることを言っていた。このためママはのび太の部屋に入っておらず、のび太も勉強机に座ってはいない。またドラえもんはこのイタズラでいったん雲を没収しようとしていた。
  • のび太が雲で猛スピードで移動したことで、井戸端会議をしていた主婦2人は驚いていて、別の女性はスカートが捲れ上がった。また上空へ逃げた際の台詞は「やっぱり雲には空が一番だね」に変更されている。
  • 登山中しずかは、のび太を待ってなくてよかったのかジャイアンとスネ夫に聞いていたが、2人は待っていたら日が暮れてしまうと言っていた。またジャイアンとスネ夫はのび太に負けまいと必死に登ろうとしていて、のび太も頂上までかっけこしようとは言っていなかった。このため頂上に付いた際最初に眺めの感想を言ったのはしずかになっている。
  • ドラえもんはのび太がジュースを持って行こうとした時もうこの辺へ帰ってきた方がいいと言ったが、のび太は構わず行ってしまった。そしてのび太は、しずかがジュースの缶を開けた際に誤って自分の顔にそれがかかってしまい拭いてもらいニヤニヤしていたが、ママの足音がしたと思ったドラえもんに引き戻されてしまった。だがそれはドラえもんの勘違いだったため、今度は邪魔しないでと文句を言われてしまった。
  • のび太達が頂上で遊んだのは缶蹴りで、ママが雲を捨てようとした際にはドラえもんは止めに入ったが、睨まれてしまい引き下がった。しかしこの後のび太のことを心配して様子を見に行ったが、その時には既にのび太は池に落ちてしまっていた。

2020年版編集

  • のび太達が出掛けたのは1987年版と同じく。もみじが丘だが、公園と言うことになっていた。また皆が既に学校で宿題を済ませていた中、のび太だけはまだ終わらせていなかったので帰宅した際はママに気付かれないように入っている。ちなみにママは外から現れた。
  • ママは「時々見に来る」と言った際は笑顔で言っていたが、扉を閉めた後のび太は怯えていた。一方この時、皆は空地で中々来ないのび太を待っていた。
  • ドラえもんが一緒に遊んでいた猫の名前は「タマちゃん」だった。
  • のび太は雲を使って部屋の窓から外に出ていて、この時ママは居間でアイロンがけをしていた。
  • のび太が雲で猛スピードを出した際の台詞は「自由自在だ」に、衝突しかけた車はトラックにそれぞれ変更されていて、上空へ出た際の台詞はカットされている。
  • のび太がジュースを取りに帰ってきた時、ドラえもんは漫画を詠んでいて、のび太もジュースを持っていく前に「勉強で喉が渇いたから」とママに断っている。そしてママは勉強がはかどっているか聞いていて、ドラえもんは1987年版と同じくもうこの辺で帰ってきた方がいいのではと言っていた。
  • のび太たちがはだしで踏んでいたのは、地面に落ちた大量のもみじだった。
  • 1987年版と同じくドラえもんはのび太の様子を見に行っていた。またのび太が落ちた池は立てるくらいの深さで、みもじが丘公園のそばにあったため他の3人もこの様子を目にしている。

関連タグ編集

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