概要
『半落ち』とは、横山秀夫の小説。2002年に刊行され、2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選。しかしその後ベストセラーになるとともに同年の週刊文春ミステリーベスト10、第1位に選ばれている。
2004年には映画化。2007年にはテレビドラマ版がテレビ朝日系列で放送された。
「半落ち」とは警察用語で、「一部自供した」という意味である。
あらすじ
現職警察官・梶聡一郎がアルツハイマーを患う妻を殺害し、自首をした。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に"落ち"ないのはなぜなのか…
映像化
映画では男性新聞記者が女性記者に変更され、テレビドラマ版では、警視視点でストーリーが進み、梶聡一郎の元部下という設定が追加されている。
映画は、2005年第28回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、主演の寺尾聰は最優秀主演男優賞を獲得。音楽担当の寺嶋民哉も優秀音楽賞を受賞している。