概要
1944年6月6日に行われた「ノルマンディー上陸作戦」を題材にした1962年9月25日(日本では同年12月15日)に公開されたアメリカの戦争映画。
原題は「The Longest Day」。邦題は当時20世紀フォックスの広報を務めていた水野晴郎が命名したとされている。
監督は
- イギリス関連:ケン・アナキン
- アメリカ関連:アンドリュー・マートン
- ドイツ関連:ベルンハルト・ヴィッキ
がそれぞれ務めた。
アメリカ人ジャーナリストコーネリアス・ライアンのノンフィクション書籍「The Longest Day」を原作とする。
米国アカデミー賞で撮影賞、特殊効果賞を受賞した。
あらすじ
1944年6月。
フランスを占領しているナチスドイツ軍は、連合軍の上陸作戦に備えつつも、「この悪天候続きでは上陸は無いだろう」「あるにしても英仏間が一番狭いカレーだ。一番遠いノルマンディーは無い」と考えていた。
ドイツ軍の一部は「だからこそわずかな好天を逃さず、ノルマンディーに攻めてくる」と考えていたが、軍全体が動くことはなかった。
しかし、連合軍の最高指令官であるアイゼンハワーは作戦の決行を指示する。
1994年6月5日夜、オルヌ川のペガサス橋にグライダー部隊が降下する。
さらに、現地のレジスタンスたちが通信網を破壊。
パラシュート部隊の降下が始まり、ノルマンディー沿岸に大量の軍艦と上陸部隊が集まる。
連合軍にとってもドイツ軍にとっても「一番長い日」が始まった。
主な登場キャラクター
()内は演者。
ドイツ軍
B軍集団の長。
冒頭の彼の「一番長い日になる」の台詞に合わせてタイトルが表示される。
- マルクス大将(リヒャルト・ミュンヒ)
第84軍団長。
「自分が連合軍なら天候の隙を突いてノルマンディーに襲撃する」と考える。
西部軍の参謀総長。
第352歩兵師団。
沿岸砲兵隊の指揮官を務める。
ドイツ空軍所属。第26戦闘航空団の司令。
連合軍
連合軍の最高司令官。
アメリカ大統領を辞職したばかりのご本人が演じるという構想もあったが健康面の不安があって断念。しかし起用されたヘンリー・グレイスがあまりにもそっくりだったため演技指導に来ていたアメリカ陸軍の軍人が直立不動の敬礼をしたといわれている。
米軍第82空挺師団の大隊長。
パラシュート部隊をまとめあげる。
英軍第6空挺師団の指揮官。
グライダー部隊でオルヌ川のペガサス橋制圧を目指す。
米軍第4歩兵師団の副師団長。
ユタビーチに上陸した部隊を率いる。
英軍第3歩兵師団コマンド部隊の指揮官。
ソードビーチに上陸し、ハワード少佐との合流のため進軍する。
- キーファ中佐(クリスチャン・マルカン)
自由フランス海軍のコマンド部隊長。
ロバット卿と同じくソードビーチに上陸した。
- フラー軍曹(ジェフリー・ハンター)
米軍第29歩兵師団に所属する工兵。
オマハビーチで爆破作業を行う。
- シュルツ一等兵(リチャード・ベイマー)
米軍第82空挺師団所属。
賭け事が好きだが、大勝したときには不幸なことが起こりがち。
- ジャニーヌ(イリナ・デミック)
フランス現地のレジスタンスの女性。
関連タグ
カップヌードル:「カップヌードル焼豚(チャーシュー)」と「カップヌードル坦々」のCM(出演:アンディ・フグ、アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ)で本作をパロディ。「焼豚(史上最大の焼豚)」編では上陸用舟艇の中で、「坦々(史上最多量の具材)」編では行軍中にメインテーマのメロディを口ずさみながらカップヌードルをすすっていた。