「司馬仲達の智謀、存分に味わえ!」
「私は、この狼の如く顧みる。
前後に隙の無い戦を見せてやろう!」
「フハハハハハハハハハ‼︎」
※史実の司馬懿についてはこちら
概要
登場ナンバリング | 『真・三國無双』~ |
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勢力 | 魏(『1』~『5』)→晋(『6』以降) |
所属軍 | 曹操軍→曹丕軍→司馬懿軍→(司馬師軍) |
CV | 滝下毅→置鮎龍太郎 |
武器 | 剣(『1』)羽扇(『2』〜『4』『6』『8』)、鉄糸(『5』)、拂塵(『7』) |
身長 | 177cm |
一人称 | 私 |
呼び方 | あなた(目上)、お前(目下、稀に敵)、貴様(敵、稀に目下の味方)、皆(複数人)、〇〇殿(目上)、〇〇(目下)、司馬師→師、司馬昭→昭、張春華→春華、王元姫→元姫 |
1から参戦。曹操に才能を見出され配下となった軍師。
『6』では所属勢力が魏から晋へと変更され、シリーズ中唯一所属勢力が移籍したキャラでもある。
人物像
容姿
老人のような外見が多い他作品とは違い、24歳という設定の青年で、外見年齢、4までの設定年齢共に年下の諸葛亮よりも若くみえる。上がっている口角と鋭い目つきが特徴で、顔にも野心家な部分が表れている。「狼顧の相」という首が180度回るという特異体質やその隙のない鋭い目付きから「狼」と例えられる。
背丈は177cmで息子達より低く、親子というか兄弟に見えてしまうことも。『6』では姜維により負傷した所を昭に片手で掴まれ馬の前列に乗せられるなど体力差が少々逆転していたりもする。
衣装は全作とおして頭に何かをつけており、髪を全て見せたことは『6』での病に倒れた際のムービーのみ。特に『4』以前は全く髪がみえなかったためファンから「坊主じゃないのか?」と思われたこともあったが、長髪を露出させた『5』以降は帽子の隙間などに髪をみれるようになった。頭につけているのはほとんどのシリーズで軍師っぽい帽子だが、『3』のみ将軍がつける兜のようなものを着用。
衣装は『5』以前は魏の青…より濃い紫色主体だったが、『6』以降は晋のカラーである水色主体となった。
性格・口癖
激情家で自尊心が高いが、冷静な判断力も持っており、次代の覇権をねらう野心家でもある。ただ野心家の部分が見えるのは『5』まで(ただし、『6』の魏のエンディング前のムービーでは不穏な笑みを浮かばせている)。
『6』以降は「才ある者が世を治めるべし」というスタンスに変わっており、曹爽への反乱を起こした理由も「凡愚の殲滅」となっている。
スタンスが大幅に変わった理由は公式側からは明確に言及されてはいないが、近年史実の司馬懿が息子達に「自分が死んだら首陽山(史実の曹丕が埋葬されているとされている首陽陵の近く)に埋葬して欲しい」と言う遺言を残していたことが発覚したことや簒奪者か否か再評価されたことが要因の一つではないかと思われる。
また「4猛将伝」以前の親愛台詞などではこの様な性格ではなかったが、「5empirers」の婚姻台詞にてツンデレでもあるという性格設定がなされ、これ以降の作品で贈り物や結婚台詞などでよく発揮されるようになった。特に「6」からはどんどんテンプレートそのまんまのツンデレ台詞をかますようになり、挙げ句の果てに息子にすらツンデレ。
救援台詞「か、勘違いするな!余った故、くれてやるだけよ」
婚姻台詞「べ、別に私が望んでいるのではないぞ!
お前が懇願する故!結婚してやるまでよ!」
「ふ、ふん!褒めてなどおらぬわ」
「ふん、別に、弱気になった訳ではないぞ...!
...お前がいれば、私は...
...ッ!これ以上言わせるな!」
「以前、お前が必要と言った…もちろん覚えているな?
あれは…その才だけの話ではない…ここまで言えば、鈍いお前でも分かるだろう!」
「ふん、腰など痛くもかゆくもない!
が...揉みたいと言うなら揉ませてやろう」
そして何より、「馬鹿めが!!」と「フハハハハノヽノヽノヽノ \ / \/ \」という異常な程の高笑いが有名。それと度々「凡愚」との言葉を使用する。
活躍
シリーズで黄巾からいる時もあれば、正史から加入したばかりの赤壁からいるときもあれば、五丈原からいきなり登場…なんてのもある。知略に長け、諸葛亮と互角の勝負を繰り広げる。五丈原の戦いでは諸葛亮死後も蜀軍を攻め続け見事勝利する。その後の戦も持ち前の頭脳を駆使して勝利し続け、魏の大将軍である曹爽を倒すことにも成功。
乱世とはどのようなものか、将としての責任を息子達に教え、後を託す。
『6』以降は晋に移籍したためか、「魏(曹操・曹丕)の忠臣、配下」というところよりも「魏に反旗を起こす首謀者」という姿が全面に出ている。腰痛に困っているらしく、晋伝になると三国の後期で次世代の武将が多くなるため年寄り扱いされることが多くなってしまった。
交友関係
諸葛亮
史実同様ライバル同士。その反面、才能を認めあってもおり、『7』無印の晋伝では諸葛亮が死んだことを知った司馬懿が「これからの戦はただ退屈」という言葉を残している。
無双OROCHI2では仲間同士だが、策が採用される回数が諸葛亮の方が多いらしくそれに対して不満を持っている模様(理由は司馬懿の案が「味方を巻き添えにする策」だかららしい)。そんなこともあってか自分の策が採用された時には無邪気に喜ぶ。案外仲良しなのかもしれない。
曹丕
司馬懿が曹操死後に仕える君主。信頼されてはいるが、自身は「彼には才がある」と高く評価しつつも『4』、『5』に置いては表上従っているだけの事でしかなく、彼に従い共に天下を統べることを「悪くはない」としつつも「己の心の野心は止められない」と、いずれは裏切るつもりでいる。
当の本人にはバレバレだったりするが、裏切り者と嫌悪される事もなく寧ろ重宝されている。実際に『5』での曹丕伝で裏切りを見せるが許され、それ以外の作品でも曹丕自身が「自分の死後は好きにしろ」とも取れる発言をする程。
『6』では野心家の一面が減り、曹丕に対し「凡愚が蔓延る世界になる前にあなたの目指す覇道の先に生きたいものです」とまで言っている。
『7』以降では裏切ろうとする気持ちは全くなく、曹丕を「覇王を継ぐに足る男」と評価。
『8』ではエンディングにて曹丕が早世してしまったことをどこか悲し気に語り、その死を悼んでいる。
司馬師
司馬懿の息子。司馬昭とは違い、最初から優秀なため司馬懿も評価しており、考え方なども教育のせいか、司馬懿に似てる部分がある。「馬鹿めが!」「凡愚め」「フハハハハハ」もしっかり受け継がれており、誰からみても親子とわかる。
司馬昭
司馬懿の次男。司馬師と対照的にめんどくさがり屋で不真面目な性格であり、その態度に対して司馬懿が呆れていることが多い。「上に立つもの」の責任を教え、それが司馬師死去後の司馬昭に響くことになる。
司馬師ほどではないが、口癖はしっかり受け継いでいる模様。
張春華
恐らく司馬懿が世界で一番恐れているもの。普段は知略に長ける司馬懿も彼女の前ではタジタジ。敵にも容赦のない彼女に対しては「少し…手加減してやってはどうだ」と敵に情けをかけるほどビビっている。
バトルスタイル
『1』ではコンパチ剣を使用。本来司馬懿は将軍なためどちらかと言うとこちらがイメージの人もいる…と思う。
『2』〜『4』、『6』『8』諸葛亮の色違い(黒)の羽扇が武器でモーションも黒いビームを出すなど諸葛亮の対になっている。『6』に関してはコンパチなのでビーム色は白で、風の攻撃を使用する。(そのため、無双OROCHI2では一部のモーションが4までのものに差しかわっているところもある)
『5』鉄糸を使用。糸を鞭のように扱ったり、敵を巻いたり、操る。『6』以降も無双乱舞でのみ使用。
『7』「拂塵」を武器として使用する。重力を操る攻撃を仕掛け、特定の攻撃を当てた敵を翻弄できる。
何気に、武器の変更が多めの武将である。
シリーズの動向
『1』初登場にしてOP初出演。
『2』『3』五丈原で煽られるムービーがある。自分も含めた全武将が対応しており、ネタにされる(後述)。
『4』曹丕が参戦したことで彼の忠臣としての見せ場が増加。野心家の一面も大きく出るようになった。
『5』野心家の部分がシリーズの中で最高に見て取れる作品。「司馬懿伝」では曹操を裏切り、魏のトップに上り詰めるが同時にその才を認めてもいた。一方Specialで追加された「曹丕伝」では曹丕を裏切るが失敗し、最終的には許される。
『6』新勢力「晋」に移籍し、実質君主と同じ立場になっている。宿敵・諸葛亮と主君・曹丕ともに亡き後、没落しゆく魏の王朝に失望。世にはびこる凡愚を抹殺するため、息子達を率いる。
君主扱いでもあるのか、魏シナリオにて夏侯惇を呼び捨てする珍しい対応を取っている。
『7』前作同様、晋勢力(実質的な終期の魏)を率いる立場となる。IFでは成長する息子を見守る傍ら、自身も野心を膨らませる鍾会と戦う。ここでは曹操を「天下に相応しい漢」と評価。
『無双OROCHIシリーズ』
戦国無双の伊達政宗と一緒になる事が多い。
政宗自身も初登場時すら『馬鹿め!』と叫んでいるためか。
政宗に馬鹿めと言われ、「馬鹿めとは…馬鹿め!」と返したり
魔王再臨ドラマティックモードの下邳の戦いでは共演したりしている。
2の広宗の戦いでは司馬懿・政宗合わせて10回以上、『馬鹿め!』と言う。
(最近の司馬懿は「馬鹿め!」より『馬鹿めが!』の方が多い。)
それぞれ「独眼竜」「狼」と揶揄されることが多い。
ちなみに、司馬懿の話だが、上記の広宗の戦いは箱に入った娘を探すシナリオである。
ちなみに、このシリーズで彼が魏を離れた時に息子の昭はもちろん郝昭や鄧艾、鍾会といった魏の後期に活躍した武将達も離反している。
シナリオによって最も立場が変わるのは『魔王再臨』で、魏シナリオでは完全に魏と縁切りをしており躊躇なく襲ってくる。逆に戦国シナリオでは中盤から島左近の旗下に加わり、戦国・三国の連合軍の中で知略を振るう。
しかし、野心家の一面が減った「2」からは完全に味方キャラとなり、夏侯惇と共に郭嘉を救出に向かったり、清盛に操られた王異を助け出すなど随分と丸くなった。
余談
・激情家でキレやすいためかよくファンからネタにされており、
特に『真・三國無双3』における「五丈原の戦い」での「操作武将が司馬懿をこてんぱんに貶し司馬懿がブチキレる」というイベントはかなりの人気。
挙句にはニコニコ動画での「司馬懿」コメント数および「三国無双まとめ」タグにおける動画再生回数第一位という偉業を遂げている。
そして一部の武将の挑発台詞のあまりの容赦のなさ、そして場合によっては味方勢力の操作武将達にも挑発させることが可能な為(いわゆる「謀反タイム」)、一部のファンからは「三国時代におけるいじめの実態」「晋ができた理由」などと揶揄されている。
「フン!カスめ、虫けらめ!腑抜けの腰抜けめ!」
「馬鹿めが!馬鹿めが!兵法を知らぬ凡愚め、今に見よ!」
・『雀・三國無双』や『無双OROCHI』など様々な無双シリーズ派生ゲームが発売されていた頃、
初代司馬懿の声優であった滝下氏は「この波に乗って司馬懿がメインのミニゲームを実現したい」という細やかな願望があったそう。
そのミニゲームの題名が「シバチュウ元気でちゅう」。中々に危険である。(外部リンク)
・『7』発売後担当声優である滝下毅氏が不慮の事故により逝去。後に発売されている『真・三國無双7 猛将伝』と『無双OROCHI2 Ultimate』の2作品ではライブラリー出演という形になっている。
7Empiresからは息子の司馬師を演じた置鮎龍太郎氏が親子二役を務めることになった。
『8』ではゲーム本編とDLC配信のifシナリオ(司馬懿本人はifシナリオの対象外)では若干収録ボイスに変化が見られる。
なお、2022年ではその置鮎氏が、まさかの司馬懿のライバルキャラの声を担当することになった(当然無双とは無関係だが)。