地名
岡山県岡山市に存在する一地区。JR西日本吉備線(桃太郎線)吉備津駅がある。
吉備津神社などで有名、というか吉備津神社から名付けられた地名。吉備津神社には下記の吉備津彦命(キビツヒコのミコト)が祀られている。
ちなみに「吉備(吉備国)の港」という意味。古代は現在よりも海岸線が高く、このあたりが入江や浦であったとする説がある。
かつて真金(まかね、真金村)と呼ばれていた地域。「か」は濁らない。
横浜市に同じ字を書く「まがね」があるせいで関東方面の人たち(特に官公庁の面々)から間違えられやすい。時には公的書類上でも間違ったままで押し通されて「間違ってない! こっちが正しいんだから従え!」とか強引に押し付けられたりする。
ただし「まかね」は古語(枕詞)由来の地名なので横浜市のそれとは成り立ち自体が異なっており、濁らないのが正解。
あと「真金」とは「鍛鉄(玉鋼)」の事で古今和歌集の「真金吹く 吉備の中山 帯にせる 細谷川の音のさやけさ」(仁明天皇)としても詠まれている由緒ある言葉である。銭や黄金や小判の事じゃない。
まぁ、そーゆー官公庁からの横槍が嫌になって、岡山市への編入合併を機に地区名を「真金」から「吉備津」に改めた経緯がある。
中でもおおむね地域を東西に走る国道180号を境にして北側を板倉、南側を宮内という。
板倉は旧山陽道の街道筋であり、かつては「板倉宿」という宿場町として栄えた。旧街道の国境でもあり、旧国境には現在も史跡として真金一里塚(岡山県内の旧山陽道唯一となる上下現存の一里塚)が置かれている。
宮内は文字通り、かつて吉備津神社(吉備津宮)の境内であった場所であり門前街として栄えた。
ついでに述べておくと吉備津神社のすぐ近くには吉備津彦神社がある。こちらも吉備津彦命を祀っている。(というか、そもそも吉備津神社から鎮護のために分霊された神社である)
ただし吉備津彦神社があるのは隣地区となる備前一宮地域なので注意。(吉備SAなどがある)
名字
桃太郎のモデルとされる吉備津彦命、あるいは地名の吉備津から取ったと思われる名字。
吉備津彦命以外の全員が桃太郎モチーフのキャラクターで、犬猿キジの取り巻きキャラに囲まれている。考える事はみんな一緒。
吉備津百香 漫画『SKETDANCE』の登場人物。元ヤンキー。
吉備津桃子 ラノベ『オオカミさんシリーズ』の登場人物。風紀を乱す風紀委員。
多少外れるが、
吉備津宮灯 エロゲ『鬼ごっこ!』の登場人物。「吉備津宮」までが名字。
キビ 『pop'n music』の登場人物。ナルシスト。