概要
2013年10月25日放送。
見た目はただのスプーンだが、これを使うと写真に写っている料理を掬い出して実際に味わうことができる。ただし味わえるのは1枚の写真につき一口だけなので、もう一度食べる際には別の写真を使うか別のスプーンを使う必要がある。
ストーリー
スネ夫はオーストラリアで食べたステーキの味や香港のふかひれの味を、その写真が載ったアルバムを広げながら皆に自慢し「もう世界では食べたことない物は見つかんないね」とまで豪語し出した。更にしずかから、今までで一番おいしかった食べ物を尋ねられると世界三大珍味と即答し、フランスの3つ星レストランで食べたキャビアやフォアグラの写真を見せながら説明、自慢をした後、散々嫌みを言って帰って行き、これにのび太達は腹を立てた。
世界三大珍味の味が気になりながらも帰宅したのび太だったが、その日の野比家の夕食はアジの開きでがっかりしたのび太は世界三大珍味のことを話すも、ママから「キャビアなんて高いだけで大したものじゃないわよ」「たらこの方が美味しいわ」と言われてしまった。更にがっかりして溜息をつきながら部屋に帰ると、ドラえもんが手に持ったスプーンでどら焼きの写真から本物の一口を掬い出し食べているのを目撃したため聞いてみると、このスプーンが「味見スプーン」であることを明かされた。
さっそくのび太も別のスプーンを出してもらい同じくどら焼きを味わうと、今度はしずかとジャイアンにも貸してあげ、スネ夫に写真を見せてもらうのはしゃくだったため、しずかの提案で商店街の本屋で世界三大珍味の写真を探すことになった。そして商店街に着くとラーメン店に行列ができていたため、並んでいた男性からパンフレットに載っていた写真を味見させてもらったが、美味しそうだったのは写真だけで本物は並ぶほどの物ではなかった。
その後ようやく本屋に到着し世界三大珍味の本を探したが、皆はお好み焼きや洋菓子、どら焼きの味を堪能していて、のび太の「立ち読みじゃなくて味見させてもらうだけ」という言葉に腹を立てた店主によって追い出されてしまった。そこで仕方なくスネ夫に写真をみせてもらうことにしたが、キャビアを食べた際にはジャイアンは外見をカエルの卵に例え、のび太はタラコの方が美味しいかもと言い出し、続いてのフォアグラもあん肝の味、トリュフも説明を勘違いし豚の食べ物と思う始末だった。
これに激怒したスネ夫によって一同は追い出されたが、しずかと別れた後のび太とジャイアンはスネ夫の言動に腹を立て、彼がまだ食べたことのない物を食べることを決意していた。一方その頃ジャイアンちではスウェーデン人の男性が故郷の味を探しに訪れていて、ジャイアンの母ちゃんは魚の缶詰という言葉を頼りに鯖缶を差し出したがそれではないというので、のび太の提案でそれが映っている写真を出してもらい、このスプーンで食べてもらうことにした。
ところが出て来た食べ物はものすごい悪臭を放つ物で、ドラえもん達が手で鼻を塞ぐ中、男性だけはふるさとを懐かしんで感動しながら食べていた。この後「宇宙完全大百科」で調べたところ、シュールストレミングという世界一臭い食べ物だということが分かり、ちょうどそこに新しいアルバムを持ってきたスネ夫が嫌みを言いながら現れたため、彼にもこの料理を食べさせることにした。
そして広場の屋根付きのテーブルへと場所を変え、スネ夫は料理の名前を思い出せなかったり、のび太の言葉に騙されて「スイスのマッターホルンに登りながら食べた」と言い出したが、即座にドラえもんがスイスではなくスウェーデンだと訂正し、スネ夫も即座にマッターホルンをオーロラと訂正。更にジャイアンが味の感想を聞きスプーンを渡すと、即座にドラえもん達はスネ夫から離れて鼻を塞ぎ、スネ夫は言い訳をしながらも最終的には食べることとなり、更に多くのスプーンを出されると気絶してしまった。