概要
2009年7月31日放送放送「だから、ユーレイは出た」に登場。
絵本などに取り付けて用いる小型の機械。取り付けてスイッチを入れると、書籍内の登場人物が機械の中で実体化され出現する。また取り付ける際に強い衝撃を伴うと、その衝撃でスイッチが入ってしまうことがある。
ストーリー
ドラえもん達はバスに乗って別荘に向かう途中、クラクションを鳴らしながら追い越し走行をする不良たちに遭遇し、その後別荘につくと、少し離れたところで彼らもテントを張っていて、彼らが捨てたと思しきゴミも浜辺に落ちていた。そして皆が本格的に海で泳ぎ始めた中、のび太だけは浮き輪を持ってくるのを忘れて砂遊びをしていたため、スネ夫から夜のイベントのための荷物を倉庫から出して来てと頼まれてしまう。
だがその中は大量の段ボール箱が敷き詰められていたため、ドラえもんは「呼び出しポンプ」を取り出し、金太郎の絵本から本人を呼び出しテーブルとビーチベットを運び出してもらった。その後夕食を終えるとスネ夫から、これから肝試しをするとの発表があり、森の中の寺まで行くルートで、スネ夫、ジャイアン、のび太、しずか、ドラえもんの順で出発することとなった。
先の2人が順調に終えた後、いざ自分の番が回ってくると、のび太は出て来たお化けに驚いて悲鳴を上げ逃げ出して行ったが、ドラえもんが人口太陽を使うと、それはジャイアンとスネ夫が作った偽物だった。彼を迎えに来たドラえもんは先ほどのお化けのタネ明かしをしたが、その時奥の方に古い廃校を発見し、皆で行ってみると不気味なピアノの音やガイコツが校舎の中に出現。
始めはジャイアンとスネ夫を疑うも、彼らの仕業ではないと分かると本物の幽霊だと思い逃げ出した。だが翌日ジャイアンが本物かどうか確かめると言い出したので、皆で再び訪れ中に入ると、中はひどく荒れていて落書きなども散見されるほどだった。そんな中、全身骨格の模型が見つかったことで昨日のもこれではないかと思われたが、その時2階からピアノの音色が流れて来た。
そこで見に行ってみると、地元の子供たちが掃除をしいて、土足で上がっていたことを指摘されたため、ジャイアンは食って掛かっていたがのび太が靴を脱ぐことを勧めた。そして互いに自己紹介をし彼らの名前が健太、則夫、英子だと分かり、去年までこの学校に通っていたが、不良たちがやって来てこの学校を汚して行ったので、皆で交代で掃除や見回りをしていたことを明かされた。
更にこの学校には昔、ピアニストを目指していた少女がいがいて、コンクリート前まで一生懸命に練習をしていたが、ある日医者にも分からない原因不明の病でコンクリート当日に息を引き取ってしまったことも明かされた。これにしんみりしていたドラえもん達だったが、そんな時また昨日の不良たちがやってきて校庭を走り回ってきて、ドラえもん達は掃除の邪魔だから帰るよう言われたが、ジャイアンは掃除を手伝うと言い出し、他の皆もこれに共感し手伝うことになった。
その後掃除を終えて帰っていると、あの不良たちが懐中電灯やカラースプレーを準備しているのを目撃したため、学校に先回りして驚かせることにしたが、再びピアノの演奏が流れ出した。2階へ見に行ったものの、たまらず逃げ出した一同だったが、その場にうずくまっていたドラえもんとのび太は、ピアノを弾いていた子供達に見つかり、一方外まで逃げ出したジャイアン達は不良たちの車が再びやって来たのを発見した。
そして不良たちが校舎に入って来ると、ドラえもんとのび太はとうめいマントを使って、こっそりと後ろから彼らにタッチし驚かしていたが、ドラえもんは壁から出て来たネズミに驚いて逃げ出してしまい本棚に衝突して気絶してしまった。更に音楽を流していた則夫が見つかったことで全てがバレてしまい、不良たちはどうせすぐ取り壊されるならと、校舎に火を付けようとしたので、のび太はこっそりと火を消そうとしたが、マントを踏んだことでこれが取れ正体がバレてしまった。
だがそんな時本物のお化けたちが出現し驚かしてきたことで、不良たちは恐れをなして退散していった。そしてやって来たジャイアン達も同じく驚いていて、のび太はどうせドラえもんが出したものだと思っていたが、本人から気絶していたことを言われ、一旦皆で逃げることとなったが、すぐにポンプがたまたま落ちた妖怪の本にセットされ起動したからだと分かった。そしてまた不良たちが来た時のためにこの道具を置いていくことにし、ドラえもん達は彼らに別れを告げ帰って行った。
余談
健太、則夫、英子、不良Aの声は梅田貴公美、まるたまり、大本眞基子、矢尾一樹がそれぞれ担当した。
子供達の声を担当した3人は大山版の頃から多数出演していたが、矢尾は本シリーズにはこれが初出演となっていて、これ以前には『みどりの守り神』にて坂口五郎の声を演じていた。