概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC44巻収録「腹ぺこのつらさ知ってるかい」。
フラスコに入った薬で、飲むと一粒につき一食分食事を取ることが出来なくなる(のび太曰く「〈薬の味は〉美味い」とのこと)。
仮に服用者が食べ物を食べようとしても、薬の効果が表れている期間内は何らかの偶然が積み重なり、どうしても食事が取れない状況に陥ってしまう。
ドラえもんは「太り過ぎた人が減量する為に飲む薬」と説明しているが、一度に大量に服用した場合、薬の効果が表れている期間内は食べ物を口にすることが一切出来なくなってしまう。上記の初登場エピソードでは、のび太がこの道具を10錠ほど飲んでしまった結果、約3日間食事が一切取れない状況に陥ってしまった。
ただし「タイムマシン」を使って薬の効き目が切れた後の時間へ移動した場合は食事を取ることが可能。上記の初登場エピソードでは、ドラえもんはのび太をタイムマシンに乗せて4日後の世界へ向かい、その日の昼食を盗み食いするという方法で解決していた。
派生作品
スピンオフ作品『ドラベース』に登場した際は、効果が原作版と少し異なっている。
作中ではパクえもんが1瓶全て飲んだ結果、すぐにスリムな体型になった(クロえもん曰く「パクは一日に何食も食べるからすぐに効果が表れる」とのこと)。
普段は腹の脂肪が邪魔でインコースが打てなかったが、脂肪が取れたお陰で打つことが出来、体重も軽くなったので足が速くなったが、調子に乗って一気にホームベースまで行ってしまった。しかし、ホームイン直前に薬の効き目が切れて元の肥満体型に戻り、そのままキャッチャーを押し潰してランニングHRという結果になった。
関連道具
- クエーヌパン
パン型のひみつ道具。
このパンを食べるとしばらくの間、他の食べ物を摂取することが出来なくなる(具体的な有効時間は不明)。仮に食べ物を食べようとしても、その食べ物を口が跳ね返してしまい、強引に口の中へ詰め込んでも飲み込むことが出来ず、食べた物が口から飛び出してしまう。
作中では、町の子供達から食べ物を強引に奪っていくジャイアンを懲らしめる為に使われた。
SFCゲーム「ドラえもん4 のび太と月の宝玉」では入手すると体力が減少するマイナスアイテムとして登場する。